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第4回 相場の方向性を当てる事とリスク管理どちらが重要? class=第4回 相場の方向性を当てる事とリスク管理どちらが重要?

最終更新日: 2024-06-28

ページ制作日: 2024-05-31

コインゲームからわかること

前回のゲームの結果を4つのカテゴリーに分けてみましょう。ここでは「トレンドの方向性」「リスク管理」について見ていきます。

前回のゲームの詳細はこちらをご覧ください。
第3回 負け組にならないために「勝ち有利のゲームに参加したはずが…」 第3回 負け組にならないために「勝ち有利のゲームに参加したはずが…」


ゲーム結果を下記の4つのカテゴリーに分類します。

  1. トレンドをうまく捉え、リスク管理もきちんとできたケース。
  2. 資金が2倍になる「表」に賭け続けて、一度に賭ける資金を適切な金額にした。

  3. トレンドをうまく捉えたがリスク管理に失敗したケース。
  4. 資金が2倍になる「表」に賭け続けたが、一度に賭ける資金の額が多すぎた。

  5. トレンドを正しく認識できなかったが、リスク管理はうまくできたケース。
  6. 外れた時に損失が2倍になる「裏」に賭け続けたが、一度に賭ける資金を適切な金額にした。

  7. トレンドも認識できず、リスク管理もできなかったケース。
  8. 外れた時に損失が2倍になる「裏」に賭け続けて、一度に賭ける資金も多すぎた。

さて、この4つのケースについて序列を考えてみましょう(図1参照)。
どのような序列をつけましたか? 相場で勝つためには、まず相場を当てなければならないという印象があるでしょう。したがって、この4つのケースに序列をつけるとすれば、①、②、③、④という順番になったのではないでしょうか。


図1【リスク管理とトレンドの方向性】
リスク管理とトレンドの方向性

ところが、よく考えてみるとこの序列には誤りがあります。①のケースが1番にくるのは間違いありません。 トレンドを捉えることができ、リスク管理もきちんと行ったわけですから、この人は勝ち組です。④のケースが負け組であることも明らかです。 相場も外れ、リスク管理もできなかったわけですから、破産という結果を招いてしまっています。

さて、②と③ですが、②は相場の読みが当たっていて③は相場を外しているわけですから、当然②の方が長けているように思えます。 しかし、前回行った実験のグラフ(図2参照)でもわかるように、相場の方向性を捉えていても、手持ち資金の75%以上を常に賭けていれば破産に追い込まれてしまいました。 一方、相場を読み間違えていても、手持ち資金の20%未満で、リスク管理ができている場合は資産は減少していますが、破産には至っていません。 資産が残っているわけですから、次の相場にチャレンジすることができます。つまり、②と③を比較した場合、資金が残っているという点で③に軍配が上がります。


図2【資金配分別の最終資産の比較】
資金配分別の最終資産の比較

一般投資家が相場に参加するということは、勝つことを目的とするわけですが、そこで重要なことはまず相場のトレンド、方向性を見つけ出すことです。 上昇相場は買いで入り、下落相場は売りで入ることが第一条件です。上昇相場を売りで入るようだと勝てるはずがありません。

しかし、さらにもうひとつ重要な要素があります。 それはリスク管理です。上昇相場を買いで入っても、リスク管理ができていなければ破産に追い込まれるという状況もあり得るということは、前回からのコインのゲームで理解していただいたと思います。 相場を当てることとリスク管理、このどちらが重要なのでしょうか。負けない組を目指すのであれば、まずはリスク管理を優先すべきではないでしょうか。


リスク管理の重要性

ハイリスクはハイリターンか?

ここまでの解説で、なぜ一般投資家は負けるのか、その理由の一端が見えてきたことと思います。もう少し話を続けてみましょう。

よく「ハイリスク・ハイリターン」という言葉を耳にします。辞書で調べると損失の危険が大きいほど、投資家は高い収益を期待するという投資の一般原則と出てきます。 本当にハイリスクはハイリターンをもたらしてくれるのでしょうか? その答えは、ここで紹介したゲームが明らかにしています。このゲームにおいてハイリスクを取った人たちはどうなったでしょう? うまくトレンドの方向性を捉えた人ですら、リスクを取り過ぎると全ての資産を失って破産しましたし、トレンドの方向性を捉えることができなかった人は、資産以上の損失が発生しています。 つまり、このゲームの結果からわかることは、資金に対して多すぎる資金を投下するような取引は、ハイリスク・ハイリターンではなく、ハイリスク・ノーリターンになる可能性が高いということです。

金融商品としてハイリスク・ハイリターン商品とは、投資した金額を失う危険(リスク)は高い(安全性は低い)が利益(リターン)が多い金融商品のことをいいます。先物取引などがその代表といえます。 ハイリスク・ハイリターン商品の反対語に「ローリスク・ローリターン商品」があります。ローリスク・ローリターン商品とは、投資した金額を失う危険(リスク)は低い(安全性は高い)が利益(リターン)も少ない金融商品のことをいう。預金や国債などがその代表といえます。

金融商品のリスクとリターン

ハイリスク・ハイリターンの金融商品が悪いというわけではありません。これらの金融商品をトレードする際には、資金の大半をトレードに使うようなリスクの高いトレードは避けるべきだということです。 確かにたまたま当たったときのリターンは大きくなりますが、それはたまたまのことであっていつまでも続くものではありません。 相場は継続してやるものであり、決してギャンブルではありません。従ってこうした「たまたま」の可能性に対し、全てを賭けてはいけないのです。 過去の実績から見て勝率の高い戦略・戦術のトレードであれば、負ける回数よりも勝つ回数の方が確率的に高いわけなので、多少のリスクを許容できます。 しかし、過去の実績すら今後も確実であるという保証はどこにもありません。ウォール街には「これまでに最大の損失は、必ず将来にやってくる」という格言があります。 個人投資家である皆さんは、一つ一つのトレードに対してハイリスクを容認してはならないと考えていただきたい。

現実のトレードにおいてハイリスク・ハイリターンはまやかしです。ハイリスクは運が良くてノーリターン、運が悪ければ「破産以上の損失」だと考えましょう。

第5回 トレンドフォロー 第5回 トレンドフォロー

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監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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