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【金標準先物のトレンド転換を徹底検証！】今日の相場解説　(2024.11.20)デイリーマーケットレビュー

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トレンドの変化を振り返る

2024年の金標準先物市場では、9月から10月末にかけて大きな上昇トレンドが形成され、11月に入ると調整局面に移行しました。 今回は、金標準先物の日足チャートを基に、RSIやMACD、移動平均線、パラボリックSARなどのテクニカル指標を用いて、トレンド転換時のシグナルの点灯状況や、現在のシグナルが示している状態を詳しく検証していきます。

上昇トレンド
2024年9月9日の安値11,421円から大きな上昇トレンドが始まり、2024年10月31日に13,819円の高値を記録。この35営業日の期間で「2,398円（21%）」の上昇をしました。

高値からの調整
高値をつけた後、11営業日で「-1,069円（7.74%）」の下落があり、11月18日に安値12,750円をつけています。

「Aポイント」（上昇トレンドが転換した2024年10月31日 高値13,819円）におけるテクニカル指標がどのようなシグナルを示していたのか、また「Bポイント」（2024年11月18日 安値12,750円）でのテクニカル指標がどのような状況にあるのかを検証します。

相対力指数（RSI）

上昇トレンドの転換を示すシグナルとして、RSIに「逆行現象」と「ダブルトップ」の形状が見られました。また、11月1日にはRSIが14日移動平均線を「デッドクロス」し、値が69.87となって70を下回りました。このシグナルはトレンド転換の可能性を示唆していました。
※逆行現象…価格が上昇しているにもかかわらず、RSIが下降している状態

現在のRSIは「55.28」で、ほぼ「中立の状態」です。ただし、14日移動平均線が「55.86」であるため、ゴールデンクロスが発生する可能性が高いです。RSIと14日移動平均線のゴールデンクロスは、買いシグナルと解釈される場合もあります。

マックディー（MACD）

MACDでは、「MACDライン」が「シグナルライン」を「デッドクロス」すると、売りシグナルが発生します。Aポイントにおける売りシグナルは11月5日に点灯しました。MACDのシグナルはダマシが少ない反面、シグナルの点灯が遅れるという特徴があります。

MACDラインがシグナルラインの下に位置しているため、「引き続き弱気の状態」を示しています。ただし、MACDのヒストグラムが負の領域で縮小しているため、売り圧力が弱まりつつある兆しも見られます。

平均足

11月1日に平均足が陰線に転じ、上昇トレンドが一服し始めた兆しが見られました。平均足の陰転は、買い圧力が弱まり、売り圧力が強まっていることを示すため、トレンド転換の初期サインと考えられます。 その後、複数日にわたり陰線が続き、明確に下落トレンドへの移行が確認されました。

現在の状況では、陽線が再び出現しており、短期的な「反発の兆し」が見られます。ただし、この陽線が継続するか、再び陰線に転じるかによって今後の方向性が変わります。 再度の下落が確認されれば弱気トレンドの継続が示唆され、陽線が続けば上昇トレンドの再開が期待される可能性があります。現時点では、強気への転換を見極めるには慎重な判断が必要です。

トレンドライン分析

2024年11月7日に上昇トレンドラインがブレイクされ、上昇トレンドの終了と下落の開始を示唆する重要なポイントとなりました。 トレンドラインがサポートとして機能していた場合、このブレイクは買い勢力の減少および売り圧力の強まりを示すもので、トレンド転換のシグナルとして捉えられます。

下降トレンドラインがブレイクされ、これまでの下落トレンドが一時的に終息し、「反発の兆し」を示しています。トレンドラインのブレイクは買い勢力の回復を示唆する場合があり、短期的な上昇に向けた可能性を示すシグナルとして注目されます。

パラボリックSAR

2024年11月1日にパラボリックSARが価格の上方に位置し始め、売りの転換シグナルを示しています。これは、上昇トレンドから下落トレンドへの転換を示す重要なポイントであり、売り圧力が強まっている兆しを表します。

本日（11月20日）パラボリックSARが価格の下方に位置し、「買いの転換シグナル」を示しています。これは、短期的な下落トレンドが一服し、反発の可能性が高まっていることを示唆します。このシグナルは、下落圧力が緩和しつつあることを示すものとして重要です。

移動平均線

9日移動平均線がサポートとして機能していたため、価格がこのサポートラインを割り込んだポイントで転換のシグナルと考えることができます。ただし、このようにトレンドが強い場合、短期・中期・長期の移動平均線が乖離するため、デッドクロスのシグナルが出るのは遅くなりがちです。 このため、移動平均線だけでなくその他のシグナルも併用する必要があります。

価格が26日移動平均線を上抜けるかが今後の注目点となります。もし再び26日移動平均線を上抜ける動きが見られれば、上昇トレンド再開の可能性が高まります。 一方で、価格や9日移動平均線が52日移動平均線を下抜けるようであれば、さらに強い下降トレンドが発生する可能性があります。

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※tradingview社のチャートを利用しています。

監修：安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト（CFTe）・AFP（日本FP協会認定）
大阪府出身。１９８７年に商品先物業界に入社。２００５年末に業界を離れ、２００６年より専業トレーダーとして商品・株式・ＦＸの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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