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トレンドラインの引き方トレンドラインの引き方

最終更新日: 2024-10-16

ページ制作日: 2024-01-18

トレンドラインとは

トレンドラインは、価格のトレンドを視覚的に示すために使用されます。価格が上昇している場合は、上向きのラインを引き、価格が下降している場合は、下向きのラインを引きます。これにより、トレンドの方向性が明確になります。

このページでは具体的なトレンドラインの引き方についてご紹介していきます。
トレンドラインがわからないという方は、まずこちらのページをご確認ください。

トレンドラインの詳細はこちら トレンドラインの説明はこちらをご覧ください。

トレンドラインの目的

・トレンドを把握する
・エントリーポイントを探る


トレンドラインの主要な目的はトレンドを視覚的に把握しやすくすることです。トレンドには、上昇トレンドと下降トレンドがあり、上昇トレンドは「高値と安値が連続して切り上がる値動き」、下降トレンドは「高値と安値が連続して切り下がる値動き」のことを指します。


トレンド

上昇トレンドライン

上昇トレンドラインとは、上昇トレンドの安値を直線で結んだラインとなります。安値を直線で結ぶことによりトレンドの強さや継続性が視覚的に判断しやすくなります。また、上昇トレンドラインは、ラインの水準で反発する可能性があるサポートラインとして機能する可能性があるため、トレードの意思決定に役立ちます。

上昇トレンド
下降トレンドライン

下降トレンドラインは、下降トレンドラインの高値を直線で結んだラインとなります。下降トレンドラインは、ラインの水準で上昇が反転するレジスタンスラインとして機能する可能性があります。

下降トレンド


トレンドラインとは

トレンドラインを引くことで、価格の動きが視覚的にわかりやすくなるね。



トレンドラインを引くことで、トレンドの方向や強さを把握しやすくなり、エントリーポイントやトレードの意思決定に役立つよ。

トレンドラインとは

トレンドラインの引き方

髭(ヒゲ)の取り扱い

トレンドラインを引くときに問題となるのが、ヒゲにラインを引くのか実体にラインを引くのかどちらが良いのかという問題です。
トレンドラインを引く際に、ヒゲをどのように取り扱うかは、トレーダーやチャート分析者によってアプローチが異なります。

ヒゲを無視する: トレンドラインを引く際には、ヒゲを無視することがあります。トレンドラインは主に終値やクローズに焦点を当てるため、ヒゲが長くてもトレンドライン自体は終値を中心に引かれることがあります。

実体でラインを引く

ヒゲを含める: 一部のトレーダーやアナリストは、トレンドラインを引く際にヒゲを含めることを好む場合があります。これにより、取引がどの程度の価格変動を許容するかをより正確に把握できます。

ヒゲでラインを引く

ヒゲの取り扱いについては、明確な正解が存在しません。

トレンドラインが機能する背景には、その簡便性があります。トレンドラインはだれでも容易に引くことができ、多くの人が同様のラインを引く傾向があります。同じラインに基づいてトレードすることが一般的で、これが多くの人々がそのトレンドラインに意識を向け、価格がその通りに動く原因となります。そして、価格の動きによってトレンドラインは更に多くのトレーダーに注目されるようになります。

多くの人に意識されるほど、トレンドラインの信頼性が高まります。トレンドラインを引くコツは、できるだけ多くの人がラインに意識を向けるようなラインを引くことです。ヒゲを無視した方がきれいにラインが引けるなら、ヒゲを無視し、逆にヒゲで綺麗にラインが引けるなら、ヒゲを考慮してラインを引くのが効果的です。

多くの人が意識しやすいラインを想像して引くことがポイントです。



トレンドの定義を無視しない

トレンドラインとは、文字どおりトレンドに引くラインのことです。トレンドとは、「安値・高値が切り上がる、または切り下がる」値動きのことを指します。
トレンドラインを引くためには、まずトレンドの存在を把握をすることが必要です。

トレンドの定義

下記のチャートのように安値が切り上がっているだけのラインはトレンドラインと呼ぶことはできません。

トレンドの要件を満たしていないチャート

上昇トレンドラインを引くには安値が切り上がるだけでなく、高値も切り上がる必要があります。両方が切り上がることにより相場が上昇しているという方向感が生まれます。また、両方が切り下がっている場合は、下降しているという方向感が生まれます。


トレンドの要件を満たすチャート

トレンドラインを引く目的は第一にトレンドの把握です。トレンドの定義を満たしていないラインではトレンドラインの目的を果たすことはできません。トレンドラインの引き方に正解はないのですが、トレンドの定義を無視したラインは間違ったラインとなります。


安値が切り上がるラインは、サポートラインとして機能することがありますが、それだけでは相場全体が上昇トレンドにあるとは判断できないんだね。



トレンドラインを引く際は、相場の方向性を正しく把握するために、安値と高値の両方がトレンドの要件を満たしていることを確認することが大切ですよ。



トレンドラインの角度とトレンドの強弱

トレンドラインの角度は、トレンドの強弱を示す重要な指標です。


トレンドの角度

一般的に、トレンドが急角度で上昇または下降している場合、そのトレンドは強力であると判断されます。 逆に、トレンドが緩やかな角度で上昇または下降している場合、トレンドは比較的弱く、価格変動も穏やかであると見なされます。

また、トレンドは時間の経過とともに強弱が変わることがあります。そのため、トレンドラインの角度も変化する可能性があり、最新の価格動向に基づいてトレンドラインを適時引き直すことが重要です。 相場の環境が変化した際には、トレンドラインを見直し、新しい価格動向に対応することがトレンドフォローの成功に繋がります。

トレンドの加速 トレンドの減速

このようにトレンドが緩やかになる場合には、トレンドラインをブレイクしても次の緩やかな上昇トレンドへと変化する場合があります。トレンドラインが緩やかになるには、トレンドラインをブレイクすることになりますので、下落トレンドへ転換する可能性を示唆していると見ることもできます。 トレンドが転換するのか、トレンドが緩やかになり継続するかの判断をする時に気をつけるべき点は下記のポイントになります。

トレンドラインの引き直し注意点

トレンドライン「B」のトレンドですが、①-②-③-④-⑤と高値と安値を切り上げて上昇しています。この上昇トレンドは⑥でトレンドラインを下回って⑦の地点まで下落しました。この時に注目すべきポイントは、高値⑤をつける起点となった安値④です。安値④を⑦が下回ると安値が切り下がることになりますので下落トレンドが開始する可能性が高まります。 今回のケースでは、トレンドラインは下にブレイクしていますが、高値⑤の起点となった安値④を下回ることなく再上昇していますので上昇トレンドが継続することとなりました。

トレンドラインを使ったトレードでは、高値と安値の関係をしっかり意識するようにしてください。


トレンドラインは面で見る

過去のチャートを利用して理想的なトレンドラインを引くことは容易ですが、実際のトレードでは完璧なラインを引くことは難しいです。 価格がトレンドラインに届かなかったり、わずかに超えたりすることがよくあります。そのため、少ない誤差には気にせず、トレンドライン分析では大まかなトレンドの方向や強弱を把握することを目的としてください。 トレンドライン分析は、ライン(線)を単純なラインとして考えるのではなく、むしろ エリア(面)として広く捉え、実践的なアプローチが求められます。

綺麗なトレンドライン
エリアで引くトレンドライン

トレンドラインを一本の単純な線としてではなく、ある程度の面で考え、多くの価格点にフィットするように引くことが重要です。複数の価格点がラインに触れるほど、そのトレンドラインはより強固であると見なされます。実際の相場では、ラインにピッタリと価格が反発することは稀であり、通常はラインを越えたり手前で反発したりすることが圧倒的に多いです。トレンドラインは微細な価格変動を見るためのものではなく、相場の環境を判断するためのツールと考えてください。



実際のトレードでは価格がラインに届かない、もしくは少し超えることがよくあるため、完璧なラインを引くことは難しいよね。



トレンドラインは、微細な価格変動ではなく、大局的な相場を把握するツールとして活用することで、長期的な成功に繋がります。


tradingview社のチャートを利用しています。


執筆者の写真

監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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