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今日の相場解説【国内金とNY金の価格動向】今日の相場解説 (2024.12.12)デイリーマーケットレビュー


最終更新日: 2025-03-06

ページ制作日: 2024-12-12

今日の相場解説

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マラソン・駅伝の季節ですね

この時期になると駅伝好きの私は、箱根駅伝の登録メンバーに注目しています。 ここ最近、マラソンの日本代表選手にも箱根駅伝を走った経験のある選手が多い点が興味深いですね。
ところで、皆さんは現在のマラソンの世界記録をご存じでしょうか?

  • 男子は2023年10月のシカゴマラソンで樹立された 2時間0分35秒。
  • 女子は2024年10月のシカゴマラソンで記録された 2時間9分56秒。

日本の記録は以下の通りです。

  • 男子は2021年2月のびわ湖毎日マラソンで樹立された 2時間4分56秒。
  • 女子は2024年1月の大阪国際女子マラソンで記録された 2時間18分59秒。

ちなみに、1964年の東京オリンピック・マラソンの記録は、エチオピアのアベベ選手が樹立した 2時間12分11秒でした。 この記録は、当時の世界新記録で、2位に4分以上の大差をつける圧倒的な走りでした。
60年の間に男子は約12分記録を短縮し、いよいよ「2時間切り」の領域が現実味を帯びてきています。 女子も今年ついに「2時間10分」を突破しました。シューズの進化など技術的な要因もありますが、今後どこまで記録が伸びるのか楽しみですね。


男子マラソン世界記録の推移
男子マラソン世界記録の推移

ゴールドの分析

それでは本日のピックアップ銘柄は GOLD です。 12月10日にも金に関する記事を書きましたが、やはりお問い合わせが多いのは金です。

金投資の方法について(金現物取引・金ETF・金先物取引) 金投資の方法についてはこちら

先日までは「どこまで下がりますか?」というご質問が多かったのですが、最近では「どこまで上がりますか?」というご質問が増えてきています。 この変化は、金相場が注目を集め続けている証拠でもあり、現在の市場の動向を反映していると言えます。


前回のおさらいです。

【金価格200円超の上昇をどう見るか】(2024年12月10日の記事より)
「26日移動平均線(13,056円)」や「52日移動平均線(12,997円)」との攻防!
本日の終値は【Aの38.2%戻し】13,021円を上回って終了しました。今後注目すべきは、さらに上値の【Bの38.2%戻し】13,120円と【Aの50%戻し】13,124円です。 これらの水準は、明日以降の動きにも大きな影響を与える重要な価格帯として注目されます。


金先物日足チャート
金先物日足チャート


昨日(11日)の終値は 13,207円 で取引を終え、注目していた価格を上回る水準での終了となりました。 そして本日ですが、高値はここまで 13,424円 まで上昇しており、前日比で 217円高 の時間帯も見られています。

10月31日の高値(13,819円)から12月6日の安値(12,688円)の下落幅を基にフィボナッチ・リトレースメントを計算すると、以下のような戻り水準が得られます。

  • 23.6%戻し:12,955円(通過済み)
  • 38.2%戻し:13,120円(通過済み)
  • 50.0%戻し:13,254円(通過済み)
  • 61.8%戻し:13,387円(通過済み)
  • 78.6%戻し:13,577円

本日(12月12日)の終値は13,385円で、61.8%戻し(13,387円)をわずかに下回る(2円安)の価格となりました。このまま上昇が継続すれば、次のターゲット価格は 「78.6%戻し(13,577円)」 「11月25日の高値(13,560円)」 となります。
引き続き、上昇の勢いがどこまで続くのか注視したいところです。
RSI(相対力指数)は現在 62.18ポイント となっています。これは、11月25日の高値直前(11月22日)の 61.58ポイント とほぼ同水準に達していることを意味します。


金先物(日足・高安差)
金先物(日足高安差)

12月6日に付けた安値 12,688円 からの動きを振り返ると、以下のような値動きが見られています。

  • 12月9日:42円高
  • 12月10日:227円高
  • 12月11日:162円高
  • 12月12日:178円高

これにより、安値からの上昇幅は 609円 に達しました。
さらに、過去4日間の日々の高値と安値の差(高低差)は以下の通りです。

  • 12月9日:168円
  • 12月10日:211円
  • 12月11日:242円
  • 12月12日: 297円

これらの値動きは、過去171日間の「平均高低差(189.6円)」を大きく上回るものであり、現在の相場は非常に激しい上下変動を見せています。
上記のチャートは、高値と安値の差を示しています。青い部分が日々の高低差を表しており、赤いラインはその数値の14日移動平均線です。ご覧の通り、高値と安値で200円以上の上下をすることが珍しくなくなっており、相場のボラティリティが一段と高まっています。 以前は、1日で200円も動けば「大騒ぎ」だったことを考えると、現在の値動きの激しさが際立っています。このような相場では、取引におけるリスク管理を徹底し、一層の注意を払う必要があります。


昨日の出来高は「45,924枚」と、ここ最近で最大の出来高を記録しました。この出来高に匹敵する値は、11月25日の45,268枚であり、この日は13,560円の戻り高値を付けた日でもあります。 取組高に関しては、ここ最近の上昇傾向の中で増加しており、12月に入ってから前日比で減少したのは2日のみです。特に、昨日と一昨日の取組高の増加枚数は通常と比較しても多く、注目に値します。
このように、最近の価格上昇とともに取組高が増加していることは、現在の価格帯で新規トレードが活発化していることを示しています。この価格帯での取組高の増加は、今後の動きを見極める上で重要なポイントとして意識しておくべきでしょう。


NY金先物(日足)
NY金先物(日足)

NY金は、10月30日の高値から11月14日の安値にかけての下げ幅に対して、重要なフィボナッチ戻り値を突破しています。

  • 61.8%戻し:2702.4ドル(通過済み)
  • 78.6%戻し:2745.3ドル(通過済み)

これらの水準を通過し、昨夜は2759.7ドルまで上昇、2756.7ドルで終了しました。また、11月25日の2723.2ドルを超えたことで、価格の上昇が加速している状況です。 しかし、10月30日の高値近辺(2750ドル付近)では、もみ合いが確認されており、この水準には依然として強い抵抗勢力が存在しています。この抵抗を突破しない限り、国内価格のさらなる上昇には時間を要する可能性があります。特に、この価格帯では新規の売り圧力が増加することが予想されます。


ドル円(日足)
ドル円(日足)


為替を見ると、現在、「半値戻し」の水準である152.70円前後で推移していますが、昨日は一時152.81円まで円安が進みました。
11月15日の156.74円から12月3日の148.62円までの下げ幅に対するフィボナッチ戻りのポイントは以下のとおりです。

  • 38.2%戻し:151.72円(すでに通過)
  • 50.0%戻し:152.68円(すでに通過)
  • 61.8%戻し:153.64円(この水準が次の注目ポイント)
  • 78.6%戻し:155.01円

現在、50.0%戻しの水準まで到達しており、この先の戻りがどこまで継続するかが焦点となります。


こうして見ると、NY金もドル円も非常に重要な価格帯に差し掛かっていることが分かります。これらの価格帯の動向は、国内金価格のさらなる上昇に大きな影響を与える可能性があります。 特に、NY金では2750ドル付近の抵抗帯を突破できるかどうかが焦点となり、ドル円では153.64円(フィボナッチ61.8%戻し)の水準を試す動きが続くかどうかが鍵です。これらの要素が一致してポジティブに作用する場合、国内金価格の上昇がさらに加速する可能性が高まります。


ボリンジャーバンド(日足)
ボリンジャーバンド(日足)

このコンテンツではあまり登場していないボリンジャーバンドの観点から見ると、以下のような特徴が見られます。

  • NY金:プラス2シグマバンドを突破しており、強い上昇トレンドが確認されています。この動きが継続する場合、さらなる上昇の可能性が高まります。ただし、過熱感にも注意が必要です。
  • 国内金:プラス2シグマバンドに接触しており、ここからバンドウォークを開始するか、逆張りレベルで反落するかのタイミングとなっています。このような状況では、トレンドフォロー戦略を取るか、逆張りのタイミングを慎重に見極める必要があります。
  • 国内白金とドル円:いずれも中心バンド(21日移動平均線)付近で抵抗を受けており、上昇の勢いが鈍化している状況が確認できます。ドル円については、中心バンドを突破できるかどうかが今後の重要な鍵となります。

国内金価格は、現在バンドウォークを開始する可能性がある一方で、短期的な逆張りシグナルが発生するリスクも高まっています。
国内白金については、中心バンド付近での動きが続いており、方向感が定まらない状態が続いています。市場参加者は、これらのシグナルを総合的に判断しながら戦略を立てる必要があります。


ボリンジャーバンドの詳細はこちら ボリンジャーバンドの詳細はこちら


今日の相場解説

出来高についても昨日はここ最近で最大値を記録し、本日も35,082枚とここ最近の平均枚数を上回っています。 このまま上昇を続けて13,560円を突破し、史上最高値への再チャレンジが現実味を帯びる可能性がありますが、同時にこの水準で息切れするリスクも考慮する必要があります。

会員様向けのコンテンツ「瞭然分析/総合判定」では、12月10日からの買いシグナルが継続中です。 ただし、ここ最近の高低差の大きさや急激な出来高増加を踏まえると、ポジション管理において早めの対処を視野に入れることも重要です。特に、現在のボラティリティの高さは短期的なリスクを増大させる要因となっており、適切なリスク管理が求められます。 市場参加者にとっては、出来高の推移や重要な価格帯の動向を注視しながら、柔軟な戦略を立てることが求められる状況です。今後の展開次第では、さらなる上昇に備えると同時に、適切な利益確定やポジション調整を検討するタイミングとなる可能性があります。


紙面上ではこれ以上詳しい内容をお伝えすることは難しいのですが、お問い合わせに関しては可能な範囲でお答えさせていただきます。
また、全国各地で対応しております対面取引のCXテクニカルルーム担当者も、ご質問にお答えすることが可能です。お気軽にご連絡くださいませ。



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監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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