【金相場のポイント解説「もうはまだなり まだはもうなり」】今日の相場解説 (2024.11.18)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2024-11-18
ページ制作日: 2024-11-18
金相場のテクニカルプライス
今週もよろしくお願いします。本日は為替が大きく動いており、それに伴い金価格も日中取引において大きな上下変動を見せています。
安値については、注目すべきテクニカルプライスの水準に到達しており、引き続き注視が必要です。
それでは、いつものようにテクニカルプライスの確認を行いましょう。各価格の詳細については、11月7日の記事をご参照ください。
13,298円通過13,167円☆ 通過13,137円☆ 通過12,975円通過12,966円通過12,903円通過(9月安値から38.2%戻し)12,764円■- 12,750円 本日の安値
- 12,667円 ◇(8月安値から38.2%戻し)
- 12,620円 ◇
- 12,337円
- 12,312円
- 11,956円
金標準先物(10分足)
先週末の夜間取引は12,910円でスタートし、土曜日の夜中(3:06)に本日の安値である12,750円(177円安)まで下落しました。
日中取引は12,850円でスタートし、その後9:48には12,791円まで59円下落しましたが、為替市場で植田総裁の発言を受けて1円以上の円安が進行し、さらにドル建て金価格も上昇したことで、金価格は13,006円まで上昇しました。
金標準先物(四時間足)
本日の安値である12,750円(3:06)は、10月1日の安値12,112円からの上昇幅に対して61.8%戻しの価格である12,764円を14円下回る水準であり、以前から注目していたテクニカルプライスの■マークが付けられていた重要な価格帯です。
仮に12,750円を目先の安値と捉える場合、フィボナッチから分析されるテクニカルプライスは以下の通りです:「13,002円」、「13,158円」、「13,285円」、「13,411円」。
現時点で価格は「13,006円」まで回復しており、これは「23.6%戻し」の「13,002円」を4円上回る水準です。このような絶妙な価格での反発は注目に値します。
戻りが弱い相場では、23.6%戻しの付近で反落することがあり、38.2%戻しの自律反発まで届かないことも多く見られます。本日の戻り高値がその水準に位置していることから、冷静な目線で見ればこのレベルの戻りは許容範囲内と捉え、落ち着いて対応することができます。
金標準先物(日足)
先週から昼の放送でもお伝えしていた「9日移動平均線」と「26日移動平均線」の「デッドクロス」が出現しました。クロスした位置と現在の価格との乖離がある程度見られますが、現状のチャートの動きを見る限り、慌てる必要はないと考えています。
前日高値は13,004円で、2円だけ上回りましたが、その後は勢いが続かず反落したことも留意しておくべきです。
この記事を書いている間にも価格が急落し、先程の高値から100円近く下げています。そのため、現状では国内金価格のチャートは引き続き弱い形を示しており、上値に関しては、目先で注目すべきテクニカルプライスとして「13,006円」、「13,107円」、「13,158円」、「13,160円」の4つを意識しておきます。
一方で、安値については12,750円を割り込む場合、注目している「12,677円」と「12,620円」が引き続き最重要価格として意識されます。
また、注目すべき点として米国の金上場投資信託「SPDR GOLD SHARES」の投資残高があります。15日に2.56トン増加し、米大統領選後から一貫して売り越していた流れが10月30日以来で初めて増加に転じました。今週、金ETFの買い再開が見られるかどうかが重要な局面となります。
さらに、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉報告では、米大統領選後の急落が新規売りではなく、買いポジションの整理によるものであったことが確認されています。そのため、ショートカバー(売り方の買い戻し)主導の反発期待は乏しく、新規の投機マネーが流入するかどうかが焦点となります。
NY金先物(日足)
NY金は長期的な視点で見ても注目の価格帯に差し掛かっています。
上のチャートはNY金の日足における「100日移動平均線」と「200日移動平均線」を示しています。ご覧のとおり、今年2月以来となる100日移動平均線に接近しており、この水準を維持できるかどうかが非常に重要な局面です。
また、200日移動平均線との乖離も週末時点で170.2ドルに達しています。現在の価格2,414ドルは、2月14日の1,996.4ドルから10月30日の高値2,801.8ドルまでの上昇に対するフィボナッチ・リトレースメント50.0%である2,399.1ドルに非常に近い水準です。
この100日移動平均線を明確に割り込む場合、上記価格付近までNY金の下落が見込まれる可能性も考慮する必要があります。
金標準先物(日足)
国内のチャートは上記の通り、100日移動平均線の12,276円にはまだ距離があります。 国内金価格は為替の動向とも密接に関係していますので、11月14日の記事を再度参考にしていただければと思います。
今日の相場解説
- ① 国内価格について、戻り局面にある場合の注目価格は、今日の高値と13,006円に設定しておきます。この水準を突破できない限り、現状の下降トレンドに変化はないと考え、対応を続ける必要があります。
- ② NY金は長期的な視点でも非常に重要な局面に差し掛かっていることを認識しておきましょう。この価格帯で反発が始まる場合、長期的な目線でも非常に魅力的なエントリーポイントとなります。金相場にまだ参入していない買い目線の方にとっては、反発を確認次第動ける局面であることを理解しておきたいところです。
日々の動きの中でも数十分で100円以上の値動きが見られることがあります。デイトレードや短期売買を行わない方は、こうした揺さぶりに惑わされず、どの価格が重要であるかを冷静に見極めることが大切です。 何事も恐怖心から慌ててしまうと、相場の荒波に飲み込まれてしまうリスクがあります。
当社では、オンライン取引において低手数料での売買を行うことができます。また、テクニカル分析や市場の材料に関する情報を受け取りながら取引を行う対面取引を選択することも可能です!お客様のニーズに合わせた取引スタイルをお選びください。
情報サイト「マーケットEye」は、当社のお客様向けに投資に役立つ情報を提供するサイトですが、一般の投資家の皆様にもお楽しみいただけるオープンコンテンツもご用意しています。
さらに、2週間の体験キャンペーンでは全てのコンテンツをご覧いただけますので、お気軽にお申し込みください。
この記事が役立ったらシェアをお願いします!
Tweet※tradingview社のチャートを利用しています。
- ご注意ください。
-
当サイトの情報は各アナリストがテクニカル分析に基づき作成したもので、相場の動向を保証するものではありません。
売買に際しての最終判断はあくまでもご自身でご決定ください。 商品関連市場デリバティブ取引及び商品先物取引は元本や利益が保証されるものではなく、 価格の変動により場合によっては委託証拠金の額を上回る損失が生じることもあります。 為替、日経平均株価の分析は、商品市場分析の参考データとしてご提供しております。 当社では、外国為替証拠金取引及び日経平均指数先物取引の取り扱いはしておりません。
なお、予告なしに内容が変更又は、廃止される場合がありますのであらかじめご了承ください。
お取引の際は事前に 重要開示事項 等を十分ご理解のうえ、ご自身の判断で行なって頂けますようお願い申し上げます。