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今日の相場解説【天井形成か、それとも上昇継続か—GOLDの岐路】今日の相場解説 (2025.01.28)デイリーマーケットレビュー


最終更新日: 2025-03-06

ページ制作日: 2025-01-28

今日の相場解説

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時代とともに変わるもの、変わらないもの

昨夜、某テレビ局の記者会見が夜遅くまで放送されていました。昭和、平成、そして令和と時代が進むにつれ、物事に対する捉え方や価値観が大きく変わってきたことを改めて感じました。 昨年の流行語大賞にもなった「ふてほど」という言葉のきっかけとなったドラマ『不適切にもほどがある!』は、懐かしさを感じながら視聴しました。
昔を振り返ると、電車内での喫煙が当たり前だった時代もありましたが、大阪では昨日から市内が全面禁煙となり、時代の変化を実感します。 相場の世界も同様で、かつては「相場師」や「仕手筋」といった言葉が飛び交っていましたが、今では「AI」「アルゴリズム取引」「高速売買」といった新しい用語が主流です。 若い社員に「仕手筋って何ですか?」と聞かれることもしばしばで、時代の移り変わりを感じる場面が増えています。
それでも、昔の良い部分や学ぶべき点はしっかりと受け継ぎ、新しい時代の中でも活かしていくことが大切だと思います。



今日の解説は「金」です。


金標準先物チャート(日足)
金標準先物チャート(日足)

本日のテーマはGOLDです。
昨日は休刊していたため、本来は昨日書きたかった内容ですが、改めて国内金標準先物価格について触れます。 ついに先物価格は14,000円台に突入し、高値は「14,047円」まで到達しました。
田中貴金属における金の小売価格も1月23日に最高値15,283円を記録し、1キロ購入するには1,528万3,000円が必要でした。本日1月28日の田中貴金属の価格は15,086円ですが、それでも1キロの価格は依然として1,500万円以上を維持しています。


先物価格の動き

先物価格は、1月24日(金)の22時20分に高値14,047円を記録した後に下落し、昨日は11時32分に13,836円をつけ、最終的には13,873円で終了しました。その高低差は211円でした。
本日ここまでの動きとしては、1月27日17時に高値13,855円、1月28日1時56分に安値13,634円を記録しており、現時点での高低差は221円。昨日の高低差とほぼ同じ水準となっています。


上値の注目ポイント

先週の記事で紹介した上値の注目プライスを改めて整理します。昨年10月31日の高値13,819円から12月6日の安値12,688円を基準として計算すると、以下の価格が算出されます。

  • 1.236倍戻し: 14,086円
  • 1.382倍戻し: 14,251円
  • 1.5倍戻し: 14,385円
  • 1.618倍戻し: 14,518円
  • 1.764倍戻し: 14,683円
  • 2倍戻し: 14,950円

さらに、昨年8月6日の安値10,804円、10月31日の高値13,819円、12月6日の安値12,688円を基準に値幅計算を行うと、以下の価格が導き出されます。

  • E計算値: 16,834円
  • N計算値: 15,703円
  • V計算値: 14,950円
  • NT計算値: 14,572円

これらのテクニカルプライスは引き続き有効な指標として活用可能です。本日は下落しているものの、上値を取りに来る局面ではこれらの価格を意識することが重要です。


フィボナッチ分析とは フィボナッチ分析の詳細はこちら


今の動きが天井形成の動きとなるかどうか

本日は、現在の価格動向が天井形成の兆候となるかどうかを見極める重要な局面です。以下が本日の動きに関するポイントです。


金標準先物チャート(日足)
金標準先物チャート(日足)

  1. 前日の高値を超えられず、前日安値を割れている
  2. 前日高値を突破できない一方で、安値を更新している点は、弱気なサインといえるでしょう。上昇圧力が弱まっている兆候として注目されます。

  3. 二日前の下髭価格(13,796円)を割り込んでいる
  4. 1月24日の安値13,796円を下回って終了しました。(28日終値13,787円)さらなる下落リスクが高まっています。

  5. RSIが70ポイントを割り込み、最近の最も低い数値を記録
  6. RSIが過去数日の中で最も低い水準にあり、さらに「RSIの14日移動平均線」を下回ってきています。これは、トレンドの転換を示す兆候として注目すべきポイントです。

  7. 9日移動平均線(MA)を割り込んで下落したが、終値では上回った。
  8. 日中の動きでは短期的なテクニカルサポートである「9日移動平均線」を割り込む場面がありましたが、最終的に終値ではこのラインを20円上回りました。(9MA:13,767円・28日終値:13,787円)この動きは、9日移動平均線が引き続き上昇トレンドを支える重要な役割を果たしていることを示唆しています。

本日の動きでは、複数のトレンド転換の兆候が見られるものの、最終的に終値では9日移動平均線を上回りました。 この9日移動平均線は、ここ最近の上昇トレンドをサポートしていた重要な指標です。特に、9日移動平均線を終値で維持した点は、短期的な下値支持線として意識されていることを示唆しています。
今後も、このサポートが持続するかどうかが焦点となりそうです。仮にこのラインを割り込むようであれば、さらなる下落リスクが高まる可能性があります。一方で、このラインを維持する場合は、上昇トレンドの継続に期待がかかる展開となるでしょう。


一歩先をいく相対力指数(RSI)の使い方① 一歩先をいく相対力指数(RSI)の使い方①


金標準先物チャート(日足)
金標準先物チャート(日足)

黄金比率価格で見た調整幅

12月6日の安値12,688円から1月27日の高値14,047円までの上昇幅を基に、フィボナッチ比率を計算すると以下のようになります。

  • 23.6%ダウン: 13,726円(すでに通過)
  • 38.2%ダウン: 13,528円
  • 50.0%ダウン: 13,368円
  • 61.8%ダウン: 13,207円
  • 76.4%ダウン: 13,009円

また、12月9日の安値12,886円から1月27日の高値14,047円までの上昇幅では、以下の価格が算出されます。

  • 23.6%ダウン: 13,773円(すでに通過)
  • 38.2%ダウン: 13,603円(ここまでの安値13,634円に近い)
  • 50.0%ダウン: 13,467円
  • 61.8%ダウン: 13,330円
  • 76.4%ダウン: 13,160円

現状分析と見通し

これらの計算値を基に見ると、いわゆる「自律調整幅」に相当する水準(38.2%~50.0%ダウン)にはまだ到達していません。 特に強い相場の場合、38.2%ダウン(13,528円または13,603円付近)まで調整することなく上昇を再開することが多く、その動きが確認されれば、さらなる上昇期待が高まる可能性があります。



金標準先物チャート(週足)
金標準先物チャート(週足)

9週移動平均線とフィボナッチ水準

9週移動平均線の価格は13,457円となっており、この水準は12,886円からの上昇幅に対して「半値押し」の水準に該当します。また、12,688円からの上昇幅では「38.2%ダウン」を割れた水準に相当します。この移動平均線がサポートとして機能するかどうかが、今後の動向を左右する重要なポイントとなります。


RSIの逆行現象

一方で、価格が上昇しているのにRSIの数値が下降する「逆行現象」は依然として継続中です。この現象が本格的に機能するかどうかが注目されます。逆行が有効に働けばさらなる調整の可能性が高まりますが、RSIが再び上昇しサポートを維持できる場合、上昇トレンドの再開につながる可能性も考えられます。


取組高

また、前回の記事では取組高の状況についても触れましたが、 その後の推移を見ると、1月22日の40,223枚から23日 40,313枚、24日 41,122枚、27日 42,235枚と微増が続いています。現時点では取組高の減少は見られず、引き続き市場の関心が継続していることが伺えます。


SPDRゴールド現物保有高の推移

一方で、SPDRゴールドETFの現物保有高は減少傾向が続いています。

  • 1月23日 前日比 5.17トン減 の 864.19トン
  • 1月24日 前日比 4.01トン減 の 860.18トン
  • 1月27日 前日比 3.16トン減 の 857.02トン

このように、ETFの保有高は継続的に減少しており、資金流出の動きが続いていることが確認できます。価格の上昇とは対照的に、現物市場からの資金流出が続く点は、今後の相場動向を占う上で注視すべきポイントとなりそうです。



ドル建て金価格チャート(日足)
ドル建て金価格チャート(日足)

昨年10月の高値を狙いに行く動きがあったものの到達できず、反落しました。 昨夜は40.5ドル安となり、9日移動平均線(MA)も割れて終了。さらに、ここには記載していませんが、一目均衡表の転換線も終値ベースで下回っており、短期的な調整の兆候が見られます。

この結果、10月30日の高値と1月24日の高値が「Wトップの形状」として目立つ状況となっており、今後この2つの高値がより意識されるかどうか、明日の動きが重要となります。

11月14日の安値 2,541.5ドル から 1月24日の高値 2,794.8ドル までの上昇幅を基に、黄金比率価格を計算すると以下のようになります。

  • 23.6%ダウン:2,735.02(通過済み)
  • 38.2%ダウン:2,698.04
  • 50.0%ダウン:2,668.15
  • 61.8%ダウン:2,638.26
  • 78.6%ダウン:2,595.71

昨夜の安値は 2,732ドル、終値は 2,738.4ドル で、23.6%押しの水準を通過しています。しかし、38.2%押し(2,698ドル)には到達しておらず、ここで下げ止まるのか、さらに自律調整の水準である2,700ドル付近までの下落が続くのか、微妙な位置にあることがわかります。



ナスダック総合(日足)
ナスダック総合(日足)

昨夜の市場の下落要因として、米ハイテク株の急落が挙げられます。これにより、投資家のリスク選好性が後退し、安全資産への回避ではなくキャッシュ化の動きが優先されたと考えられます。 この傾向は、SPDRゴールド現物保有高の減少とも一致しており、金市場でも資金流出の動きが見られています。通常、リスク回避時には金への資金流入が期待されますが、今回は資産の現金化を急ぐ動きが主流となっており、これが金価格の下落を促した要因の一つとなったようです。



ドル円(日足)
ドル円(日足)

155円台を維持しつつも、52日移動平均線(MA)が最終サポートラインとして機能している状況です。しかし、この水準が非常に危うい状態にあります。 国内金価格を考える上で、為替の影響は無視できません。昨夜の動きを振り返ると、NY金価格が下落する中で円安が進まなかったことが、国内金価格の下落を加速させる要因となりました。

NY金が下落した時にリスクシナリオとして考えられるのは以下のパターンです。

  • NY金が下落し、円安が進まない場合 → 国内金価格の下落幅が拡大する可能性
  • NY金が下落しても円安が進めば → 国内金価格の下落はある程度限定的になる


「DeepSeekショック」とは?

「DeepSeekショック」 とは、2025年1月27日に発生した「エヌビディア(NVIDIA)」の株価暴落(約17%下落)を中心とした市場の混乱を指します。 この下落により、時価総額約90兆円が吹き飛び、その規模は日本の国家予算に匹敵するほどのインパクトを持ちました。
このショックの背景には、中国発のAIモデル「DeepSeek」の発表があり、従来のAI開発に対する常識が覆されたことが市場に大きな影響を与えました。


NVIDIA(週足)
NVIDIA(週足)

「DeepSeekショック」の解説
  • AI開発に「高性能GPUが必須」という常識が崩れた
  • これまでAI開発には高性能かつ大量のGPUが必要とされ、その市場を独占していたエヌビディアの株価は急成長を遂げていました。 しかし、中国のAIモデル「DeepSeek」は、開発期間わずか2カ月、投資額8億円という低コストで開発されました。 使用されたGPUは、最先端の「H100」ではなく、米国の中国への輸出規制対象となる前の格下モデル「H800」 であり、最先端GPUなしでもAI開発が可能であることを示しました。

  • エヌビディアのビジネスモデルへの影響
  • エヌビディアのGPUは、AI開発の必須インフラとされてきましたが、「DeepSeek」の成功によって「GPUが必須でなくなる可能性」が浮上。 これが、エヌビディアの成長を支えていた前提を揺るがし、投資家心理の悪化を招きました。

  • 半導体バブル崩壊への懸念
  • これまで、AIブームによって半導体関連株は過熱気味であり、バブルではないかと指摘されていました。 その高騰を支えていたのは、「AI開発=高性能GPUが必須」という前提ですが、「DeepSeek」の登場でその根拠が揺らいだことで、半導体バブル崩壊の可能性が意識され始めました。

  • エヌビディアのGPUが規制を回避して利用された可能性
  • 一部では、「DeepSeek」の開発においてエヌビディアの最先端GPUが規制を回避して使用されたのではないかという疑念も浮上。 もしこれが事実であれば、米国の対中輸出規制の実効性が問われる事態となり、米政府の対応が注目されています。

  • AI関連銘柄への影響
  • エヌビディアや半導体関連企業にはマイナス要因となったものの、AIの普及加速が期待される企業にはプラス要素として捉えられました。 そのため、AI技術を活用する企業の株価は上昇するものも多く、AI市場全体が冷え込むわけではないことが確認されています。

「DeepSeekショック」は、単なる株価暴落ではなく、AI開発のルールを根本から変える可能性のある出来事であり、今後の市場動向に大きな影響を与える重要な転換点となる可能性があります。 商品相場への影響も非常に大きくなる可能性があることから、今後の動きには注視が必要です。



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執筆者の写真

監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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