【金価格が約3か月ぶりに過去最高値を更新】今日の相場解説 (2025.01.23)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2025-03-06
ページ制作日: 2025-01-23

インフレ継続
ニュースを見ていると、ラーメン店で無料提供されていたライスが、昨今のお米の大幅な値上がりによって提供を中止せざるを得ない、という報道がありました。それでなくても、ラーメン店の倒産件数は昨年、過去最多を大幅に更新しています。人件費や電気代、原材料コストの高騰が続く中、「ラーメン1杯=千円の壁」に象徴される価格転嫁の難しさが経営を圧迫し、多くの店舗が閉店に追い込まれています。
お米についても昨年、一時コメ不足が話題となりましたが、その後も価格は上昇を続け、一部では約2倍になっている銘柄もあります。このような状況の中、昨日、GOLDが史上最高値を更新しました。本日はそのGOLDについて解説します。
今日の解説は「ゴールド」です。
本日は、高値更新をした「金価格」の動向について詳しく解説していきます。
金標準先物(日足)
.jpg)
1月22日、昨年10月31日の高値13,819円を上抜け、一時13,860円まで上昇した金相場ですが、本日も高値を更新し、23日は過去最高値の「13,934円」で取引を終了しました。
1月16日から9日移動平均線(9日MA)を挟んだ攻防が続いていましたが、昨日の上昇によってその攻防に決着がついた形となりました。これにより、短期的な上昇基調が強まりつつあることが伺えます。
金標準先物(日足)
.jpg)
一目均衡表では、転換線との攻防に決着がつき、ボリンジャーバンドではバンドウォークが再開した状況となっています。また、パラボリックでも買い継続のシグナルが点灯しています。
RSI(14)は72.88と、1月23日の上昇により70を超える水準に到達しました。しかし、ここ最近の金相場の上昇局面ではRSIが80を超えることが珍しくないため、現状では過熱感がそれほど高まっているとは言えません。

金標準先物(日足)
.jpg)
再び未知の領域で価格が推移する状況となり、今後の上値目標となるテクニカルプライスを計算しておく必要が出てきました。
まず、昨年10月31日の高値13,819円から12月6日の安値12,688円を基準として計算すると、以下の値が算出されます。
- 1.236倍戻し: 14,086円
- 1.382倍戻し: 14,251円
- 1.5倍戻し: 14,385円
- 1.618倍戻し: 14,518円
- 1.764倍戻し: 14,683円
- 2倍戻し: 14,950円
さらに、昨年8月6日の安値10,804円、10月31日の高値13,819円、12月6日の安値12,688円を基準として値幅計算を行うと、以下の価格が導き出されます。
- E計算値: 16,834円
- N計算値: 15,703円
- V計算値: 14,950円
- NT計算値: 14,572円
これらの値幅計算を総合すると、次のテクニカルプライスは200円以上の幅を持つ可能性があり、価格の変動幅が大きい状況が続くことが予想されます。
ドル建て金価格(日足)
.jpg)
ドル建て金価格は、昨夜(22日)に2024年12月の高値である2,761.3ドルを上回り、現在はこの水準での攻防が続いています。
売り方にとっては、過去最高値である昨年10月30日の「2,801.8ドル」までを視野に入れる必要があるかもしれません。この場合、1.45%の上昇となり、為替レートが現状の水準を維持する場合、国内金価格はおおよそ「14,120円前後」となる見込みです。
さらに、ドル建ての金価格が上昇しているにもかかわらず、円安が進行する可能性も考慮すべきです。この場合、国内金価格は14,120円を超える水準に達する可能性があります。為替の動向も注視しつつ、引き続き相場の行方を見守る必要があります。
ドル円(日足)
.jpg)
ドル円のレートは、雇用統計や消費者物価指数の発表、さらにはトランプ大統領の就任といった大きなイベントが続いたものの、警戒されていたほどの大きな動きは見られませんでした。
明日(24日)の金融政策決定会合では、現在の政策金利(0.25%程度)が0.5%程度に引き上げられる方向で検討されているとの報道があります。利上げについては市場にある程度織り込まれていると考えられますが、注目すべきは「植田総裁の会見」です。
過去に植田総裁の発言が市場に大きな影響を与えた例があることから、明日の会見の内容次第では、ドル円相場に方向感が出る可能性があります。会見を通じた政策のスタンスや市場との対話に注目が集まりそうです。
金のファンダメンタル
材料面では、トランプ政権の政策に対する不透明感が金相場の支援要因となっています。トランプ米大統領は次々と政策を表明しており、その内容が市場に影響を与えています。
- EUに関税を課す方針を示唆
- 中国からの輸入品に対し、2月1日から10%の関税発動を検討
- メキシコとの南部国境で移民の米国入国を一時停止する大統領令に署名
- 米軍がメキシコ国境に約1500人の兵士を追加派遣する準備を進めていると発表
- ロシアがウクライナ戦争終結に合意しない場合、ロシアおよび「他の参加国」に高水準の税金や関税、制裁を課すと警告
こうした矢継ぎ早の政策発表に対する不透明感が、安全資産としての金の買いを誘っている現状です。
昨日の高値更新後も即座に下落することなく推移しており、現状の動きには素直についていくのが一般的な考え方と言えます。ただし、いくつか気になるポイントをチェックしておく必要があります。
SPDRゴールド現物保有高の動向
- 1月13日: 前日比 2.29トン減 → 874.53トン
- 1月15日: 変化なし → 872.52トン
- 1月16日: 前日比 3.74トン減 → 868.78トン
- 1月17日: 前日比 10.34トン増 → 879.12トン
- 1月21日: 前日比 7.46トン減 → 871.60トン
- 1月22日: 前日比 2.30トン減 → 869.36トン
このように、現物保有高は増減を繰り返しており、資金が流入しているのか、あるいは流出しているのかを日々追跡することが重要です。
国内市場の取り組み状況
国内では、年末大納会時点(2024年12月)の金標準先物の取組高は48,180枚でしたが、昨日(1月22日)時点では40,223枚となり、価格が大幅に上昇しているにもかかわらず、取組高は16.5%減少しています。
昨年の史上最高値を付けた際にも同様に取組高が減少していたことが確認されています。
さらに、昨日の減少により、取組高は4日連続の減少となっており、昨年10月時点の減少幅に近い38,000枚レベルまで縮小している可能性があります。本日の動きによって、さらに減少しているか注目されます。
出来高については、本日ここまでの状況を見る限り、特に大きな変化があるわけではありません。価格の動きが活発である一方で、出来高の増加が見られないことも市場の特徴と言えそうです。
今日の相場解説
史上最高値を更新し、買い方にとっては「イケイケドンドン」な状況となっています。
一方で、売り方は「地獄を見ている」ような厳しい状況に追い込まれています。ただし、浮かれている時こそ警戒すべきポイントをしっかりとチェックする必要があります。さらに、売り方にとっても「流れが変わるポイントはどこか?」を冷静に見極める目が求められます。
取り組み減少と市場の変化
売り方が「総投げ」状態となり、新規参入が少なくなると取り組みは当然減少していきます。
また、退場者が増えるほど、市場が次第に変化しようとしていることを覚えておきましょう。この動きが新たな転機を示唆している可能性もあるため、注意深く観察することが重要です。
注意すべきポイント
特に以下の2点には警戒が必要です。
- 前日の高値更新がストップする
- 前日の安値を割り込む(さらに2日前の安値も割り込む場合)
これらの動きは、相場の流れが変化する兆候となる可能性があり、誰でも確認できる基本的なチェックポイントです。今のような激しい動きの中では、これらをしっかりと追いながら、次の展開に備えることが重要です。
金標準先物(日足)
.jpg)
みなさんご承知のとおり、国内の金価格は史上最高値を更新し続けています。一時「さすがに天井を打っただろう」と思われる場面もありましたが、しばらく調整した後に再び最高値を更新する動きを繰り返しています。 高値更新後にそのまま強い上昇をするケースもあれば、急落するケースも見られました。今回の調整期間を振り返ると、以下のような特徴がありました。
今回の調整の特徴
- 日柄: 83日(53営業日)
- 値幅: ‐1,131円(‐8.81%)
- A: 日柄 91日(59営業日)、値幅 ‐812円(‐8.09%)
- B: 日柄 31日(18営業日)、値幅 ‐804円(‐6.71%)
- C: 日柄 45日(33営業日)、値幅 ‐731円(‐5.95%)
- D: 日柄 82日(55営業日)、値幅 ‐1,875円(‐14.79%)
今回の調整は、過去の調整と比較しても日柄と値幅がしっかりと取られており、相場全体の基盤を固める調整であったことが分かります。これにより、さらなる上昇の可能性が示唆される一方、警戒も怠らないようにする必要があります。
最後に本日はGOLDの重要日柄です。この翌日の動きとなる明日はさらに上昇スピード加速するのかそれとも目先の転換となるのか日柄も明日は要注目となります。

情報サイト「マーケットEye」は、当社のお客様向けに投資に役立つ情報を提供するサイトですが、一般の投資家の皆様にもお楽しみいただけるオープンコンテンツもご用意しています。
さらに、2週間の体験キャンペーンでは全てのコンテンツをご覧いただけますので、お気軽にお申し込みください。
この記事が役立ったらシェアをお願いします!
Tweet※tradingview社のチャートを利用しています。
- ご注意ください。
-
当サイトの情報は各アナリストがテクニカル分析に基づき作成したもので、相場の動向を保証するものではありません。
売買に際しての最終判断はあくまでもご自身でご決定ください。 商品関連市場デリバティブ取引及び商品先物取引は元本や利益が保証されるものではなく、 価格の変動により場合によっては委託証拠金の額を上回る損失が生じることもあります。 為替、日経平均株価の分析は、商品市場分析の参考データとしてご提供しております。 当社では、外国為替証拠金取引及び日経平均指数先物取引の取り扱いはしておりません。
なお、予告なしに内容が変更又は、廃止される場合がありますのであらかじめご了承ください。
お取引の際は事前に 重要開示事項 等を十分ご理解のうえ、ご自身の判断で行なって頂けますようお願い申し上げます。