売買手法に特化した情報コンテンツ

テクニカル分析に特化した相場情報サイト「マーケットEYE」

0120-520-307

受付時間/平日9:00~17:00

お問合せフォーム

金先物取引の始め方金先物取引の始め方

最終更新日: 2024-10-01

ページ制作日: 2024-09-18

金先物取引とは

金先物取引とは?

金先物取引とは、将来のある時点での金の価格をあらかじめ決めて、その価格で金を買ったり売ったりする取引のことです。

たとえば、「3か月後に金を1g 7000円で買う」という約束を今の時点ですることができます。
この取引では、実際に金を手に入れるわけではなく、価格の変動を利用して利益を得ることを目指します。
もしも3か月後に金の価格が7500円になっていれば、7000円で買う約束をしていたあなたは利益を得ることができます。

金先物取引は、金の値動きにかけて利益を狙うもので、少ない資金で大きな金額を取引できる「レバレッジ」という仕組みを使うことが特徴です。 ただし、利益が出る可能性がある反面、損失が出るリスクもあります。



金先物取引とは?

金に投資する人が増えてきているらしいね。



金に投資する方法としては、金地金、純金積み立て、金ETFなどがありますが、ここでは金先物取引についてご紹介します。

金先物取引とは?

金先物取引の基礎知識

ここでは、大阪取引所に上場されている「金先物取引」についてご紹介いたします。
大阪取引所に上場されている金取引には3つの銘柄があります。
※2024年9月現在

金標準先物 金ミニ先物 金限日先物
証拠金 480,000円 48,000円 62,000円
レバレッジ 約23倍 約23倍 約23倍

金先物取引の始め方

金ミニ先物は少額資金での参加に最適で、初心者向けです。金標準先物は流動性が高く、より大規模な取引が可能です。金限日取引は期限がないため長期の投資が可能です。



それぞれの投資スタイルに合わせた銘柄を選びたいね。

金先物取引の始め方

証拠金制度

金先物取引には「証拠金制度」という仕組みがあり、これは少額の資金で大きな取引を行うための重要なルールです。証拠金制度をわかりやすく説明します。


証拠金とは?

証拠金は、取引を始めるためにあらかじめ預けるお金のことです。
金先物取引では、実際に金を購入したり売却したりするわけではなく、取引での「保証金」として一定額を預けることで、取引をする権利を得ます。

たとえば、1g12,000円の金を1000g取引する場合、1200万円全額を準備する必要はなく、 その一部(通常は5~10%程度)の証拠金を預けるだけで取引が可能です。これを「レバレッジ」と言い、少ない資金で大きな金額を取引できる点が金先物取引の魅力でもあります。

証拠金制度

金価格の思惑が外れて損失が増えると、証拠金が不足することがあります。この場合、取引会社から「追加証拠金(追証)」を求められます。追証が必要になると、追加でお金を入金しないといけなくなり、入金できない場合は強制的に取引が決済(ポジションが閉じられる)され、損失が確定してしまいます。


金先物取引は、少額の資金で大きな利益を狙える反面、大きな損失の可能性のあるハイリスクハイリターンな取引です。



取引時間

金先物の取引時間は、「日中取引」と「夜間取引」の2つに分けられています。大阪取引所(OSE)での金先物取引の時間は以下の通りです。

  • 日中取引
  • 取引時間: 午前9時00分 ~ 午後3時15分
    日中取引は、日本の通常の市場が開いている時間に行われます。この時間帯は多くの投資家が取引を行うため、流動性が高く、価格の動きが活発になることが多いです。

  • 夜間取引(ナイトセッション)
  • 取引時間: 午後4時30分 ~ 翌午前6時00分
    夜間取引は、海外市場が動いている時間帯に合わせて開かれています。
    特にアメリカやヨーロッパの市場が開いている時間なので、金の価格が大きく動くことがあります。日中取引が終了した後でも、価格変動に応じて取引できる点が特徴です。

取引時間

24時間のうち、取引可能な時間は19時間45分です。



24時間近く取引のチャンスが得られる点は、多くの投資家にとって大きな魅力だね。



夜中でも取引できるだけでなく、2023年より祝日取引が始まっていて、祝日でも取引ができるようになったよ。



金CFDとの違いは?

金先物取引と金CFD(差金決済取引)は、どちらも金の価格変動を利用して利益を狙う金融商品ですが、いくつかの重要な違いがあります。 以下で金先物取引と金CFDの違いをわかりやすく説明します。


取引形態

金先物取引は、大阪取引所での取引所取引となりますが、一般的な金CFDは、相対取引になります。

大阪取引所

相対取引(あいたいとりひき)とは、取引所を通さずに、投資家と金融機関やブローカーが直接取引を行う形式の取引を指します。 一般的には「店頭取引」や「OTC取引」(Over The Counter)とも呼ばれます。

大阪取引所のような公式な取引所で行われる取引とは異なり、相対取引は金融機関やブローカーが提示する価格で行われます。 つまり、取引所に上場されている価格に基づく取引ではなく、ブローカーが独自に設定した買値・売値で取引を行います。 取引所取引の場合、全ての投資家が同じ市場で同じ価格で取引しますが、相対取引ではブローカーや金融機関ごとに価格が異なることがあります。 各ブローカーが市場状況をもとに自ら価格を提示するため、取引所取引の価格とは少し異なることがあります。

取引形態

金先物取引は、取引業者を通して取引所に注文を出します。



調整金

金CFDは、金先物取引を原資産としています。金CFDは、金先物取引の特徴を持ちつつも、決済期限がなく、長期間にわたってポジションを保有できるという利点があります。 通常、金先物取引には決済期限が存在しますが、CFDではこれをロールオーバー(ポジションを翌日に持ち越す手続き)や限月を乗り換えることによって、投資家に対して継続的に取引できる環境が提供されます。

このロールオーバーや限月乗り換えの過程で発生するコストが、いわゆる調整金です。調整金は、取引の期間を延長するために発生する手数料やコストを反映したものであり、 投資家がポジションを長く保持する場合に費用として請求されることがあります。 ただし、金先物価格の変動や限月の差によって、乗り換えによって利益が発生する場合には、その利益分が投資家に調整金として還元されることもあります。

この調整金の仕組みは、金CFDを使って長期的に取引を行う際に理解しておくべき重要なポイントであり、取引のコストに直接影響を与える要素となります。 調整金の額は、市場の状況や金先物の価格変動によって変わるため、取引を行う前にあらかじめ確認しておくことが推奨されます。

一方で金先物取引には、限日取引も含めて調整金は発生しません。


金標準先物 金CFD
値決め 円建て/グラム ドル建て/トロイオンス
レバレッジ 約23倍 最大20倍
取引形態 取引所取引 相対取引
期限 最長1年 期限なし
調整金 なし あり


取引コスト

金先物取引では、取引を行う際に手数料が発生します。この手数料は、取引会社によって異なり、売買ごとにかかるコストです。 一方、金CFD取引では、取引コストとしてスプレッド(買値と売値の価格差)が主に発生します。 通常、金CFD取引では手数料がかからないことが多く、スプレッドのみがコストとして取引に影響しますが、スプレッドの幅は市場の流動性やボラティリティによって変動することがあります。


コムテックスオンライントレード手数料
  • 金標準先物
  • 片道346円(税込み)

  • 金ミニ先物・金限日先物
  • 片道110円(税込み)

現物引渡しの有無

金先物取引では、理論上、取引期限が到来した際に現物の金を受け取ったり引き渡したりすることが可能です。 ただし、実務上は現物の受け渡しを行うことは少なく、多くの投資家は取引期限前に決済し、価格の差額で決済する(差金決済)のが一般的です。一方で、金CFD取引では現物の受け渡しが行われることはなく、取引の性質上、常に価格差による決済のみが行われます。 金CFDは、純粋に価格変動を活用した差益を目的とした取引であり、現物の保有や引き渡しを伴うことはありません。

  • 金標準先物
  • 取引の期限が1年と定められており、期限(納会日)になると現物の受け渡しが行われます。

  • 金ミニ先物
  • 金標準先物と同様に取引の期限が1年間と定められていますが、現物の受け渡しは行われずにすべて差金決済で取引が終了します。

  • 金限日取引
  • 日々、ロールオーバーされるために期限がありません。

金標準先物では、金の現物を受け取ることもできます。



金先物取引のファンダメンタル

【超長期視点からの金投資「ゴールドを保有するべき理由」】
池水 雄一氏(日本貴金属マーケット協会 代表理事 貴金属スペシャリスト)
収録日:2024年7月31日



金先物取引の具体的な計算例

ここでは、具体的な損益計算の方法について、金融商品取引市場であるOSE市場「金標準先物」の買いを例として示します。

金先物取引の具体的な計算例

「金」を1g 11,000円の約定値段で10枚買付した場合
買値 売値 1g当りの差益/差損
11,000円 11,100円 +100円
11,000円 10,900円 -100円
損益の詳細計算
1g当りの損益 倍率 1枚当りの損益 売買枚数 売買差益/差損
+100円 1,000倍 +100,000円 10枚 +1,000,000円
-100円 1,000倍 -100,000円 10枚 -1,000,000円
手数料計算

10枚分の手数料(税込み)は、(346円 + 346円) × 10枚 = 6,920円


実質的利益金額

売買差益 - 手数料
1,000,000円 - 6,920円 = 993,080円

実質的損失金額

売買差損 - 手数料
-1,000,000円 - 6,920円 =-1,006,920円

※税込み取引手数料金額は、当社オンライントレード取引適用金額を例示しています。(消費税10%)


金先物取引の口座開設手続き

ここでは、オンライントレードの口座開設手続きについてご案内いたします。
口座開設には初期費用等はかかりません。口座開設はスマートフォンからもお申込み頂けます。

金先物取引の口座開設手続き
必要な書類

・本人確認書類 2種類
・マイナンバー記載書面 1種類
マイナンバーカードは、本人確認書としてもご利用いただけます。

口座開設に必要な書類

口座開設には審査があります。審査の結果、お取引をお断りする場合もございます。



金先物取引の口座開設はこちら


tradingview社のチャートを利用しています。

執筆者の写真

監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

ご注意ください。
当サイトの情報は各アナリストがテクニカル分析に基づき作成したもので、相場の動向を保証するものではありません。
売買に際しての最終判断はあくまでもご自身でご決定ください。 商品関連市場デリバティブ取引及び商品先物取引は元本や利益が保証されるものではなく、 価格の変動により場合によっては委託証拠金の額を上回る損失が生じることもあります。 為替、日経平均株価の分析は、商品市場分析の参考データとしてご提供しております。 当社では、外国為替証拠金取引及び日経平均指数先物取引の取り扱いはしておりません。
なお、予告なしに内容が変更又は、廃止される場合がありますのであらかじめご了承ください。
お取引の際は事前に 重要開示事項 等を十分ご理解のうえ、ご自身の判断で行なって頂けますようお願い申し上げます。