【2024年の金市場を振り返る:歴史的高値の背景と今後】今日の相場解説 (2024.12.27)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2025-03-06
ページ制作日: 2024-12-27

今年も残すところ、あと1日です。
今年の取引も、今日と週明け30日の大納会を残すのみとなりました。1年が過ぎるのは本当に早いものですね。本日も「今日の相場解説」をお届けします。
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本日の解説は金
本日の相場解説は「金」です。
2024年も最後の大納会を残すのみとなりましたが、現時点で今年の金価格は「4,026円(+42.72%)」の大幅な上昇を記録しています。値幅の大きさだけでなく、上昇率で見ても非常にインパクトのある年であったことがわかります。
金標準先物(年足)チャート
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年度 | 年間上昇幅(円) | 上昇率(%) |
---|---|---|
2015年 | -464 | -10.14% |
2016年 | +219 | 5.33% |
2017年 | +355 | 8.20% |
2018年 | -148 | -3.16% |
2019年 | +762 | 16.79% |
2020年 | +983 | 18.55% |
2021年 | +364 | 5.79% |
2022年 | +1103 | 16.59% |
2023年 | +1675 | 21.61% |
2024年 | +4027 | 42.73% |
それでは、本日の金相場を詳しく見ていきましょう。
金標準先物(日足)チャート
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以前から注目していた、10月31日の高値から11月25日、12月13日の高値を結ぶ下降トレンドラインを、昨日の時点で突破しました。本日もその流れを受けて続伸中です。
また、昨日は13,397円で終わり、12月13日の高値である13,428円を抜けられませんでしたが、昨夜の夜間取引で価格は13,496円まで上昇し、13,428円のレジスタンスを突破しました。
昨夜の5分足を振り返ると、22時に13,430円まで上昇した後、一旦13,393円まで下げましたが、その後切り返し、23時45分には13,430円を突破。その後は怒涛の上昇となり、わずか1時間足らずで13,496円に達しました。夜間取引終了時には13,477円で引けています。
本日の日中取引では、夜間2時半の13,438円を割り込むと下落に転じましたが、終値では13,451円まで戻して終了しました。
金標準先物(日足)チャート
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現在の価格を黄金比率で分析してみましょう。
10月31日の高値13,819円から12月6日の安値12,688円を基に計算すると、以下の通りです。
- 23.6%戻し:
12,955円(通過済み) - 38.2%戻し:
13,120円(通過済み) - 50.0%戻し:
13,254円(通過済み) - 61.8%戻し:13,387円(昨日この価格と攻防)
- 78.6%戻し:13,577円
現在は61.8%戻し価格を突破し、ワンランク上の水準にいます。特に13,428円との位置関係が、週明け以降のポイントとなりそうです。
取引参加者の目線では、10月31日から引ける2本の下降トレンドラインを突破したことで、上昇基調への期待が高まっています。しかし、重要なのは11月25日高値と12月13日高値の存在です。
本日の終値は、以下のような価格関係となっています。
- 11月25日高値(13,560円) > 本日の終値(13,451円) > 12月13日高値(13,428円) また、終値ベースで比較すると
- 11月22日終値(13,458円) > 本日の終値(13,451円) > 12月12日終値(13,385円)
これは、昨日掲載した原油チャートに似た状況と言えるでしょう。 金相場の場合、現在の価格帯は13,500円前後から12,700円前後までの約800円のレンジに収まっています。このレンジの上限を突破するには、今年の金価格を押し上げた「NY金高&円安」の2馬力が再び同時に発生する必要があります。

ドル建て金価格
ドル建て金価格(日足)チャート
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今年の国内金価格の歴史的高騰を演出した一つ目の要因であるドル建て金価格ですが、、現在は三角保ち合いを形成しつつある状況です。
昨夜の取引では、9日移動平均線を上抜けしました。これは短期的な回復基調を示唆しており、次の動きに注目が集まります。
ドル建て金価格(日足)チャート
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ドル建て金価格の今後の展開として2つのシナリオが考えられます。
Aパターン
トライアングル内で価格が収束し続けるパターンです。この場合、価格は上方のレジスタンスや下方のサポートラインに挟まれた範囲で推移し、明確な方向性が出ないままトライアングルの頂点付近まで進む可能性があります。短期的には、移動平均線を一時的に上抜けすることもあるかもしれませんが、継続的な出来高の増加や強いトレンドは形成されず、相場参加者は方向感を探る展開が続くでしょう。このパターンでは、大きなブレイクが起こるまで様子見ムードが広がる可能性があります。
Bパターン
トライアングルを下方にブレイクするパターンです。この場合、価格が上昇トレンドラインを割り込み、急速に11月14日の安値である2,541.5ドルを目指す動きが想定されます。米ドル高や金利上昇といった外部要因が重なることで、売り圧力が強まり、価格がさらに下落するリスクがあります。特に、トライアングル下抜けが確認されると、弱気相場の加速が懸念されます。
どちらのシナリオが実現するかは、市場の外部環境や出来高、移動平均線との位置関係が鍵となります。現時点では、トライアングル内での動きが続く可能性が高いですが、価格がサポートやレジスタンスを試すタイミングで次の動きが見えてくるでしょう。
ドル建て金価格(日足)チャート
一目均衡表を見ると、昨夜の高値は転換線で抵抗を受け、その上には一目均衡表の雲が控えており、さらなる上昇を阻む重要な障壁となっています。 この状況は、短期的な上値の重さを示しており、上昇トレンドに転じるためには、これらの抵抗を明確に突破する必要があります。
ファンダメンタルズからの分析
昨夜のNY金市場では、地政学的リスクの高まりを背景に買いが活発化した模様です。主な要因としては、以下の2点が挙げられます。
1つ目は、ロシアがウクライナに対して大規模な攻撃を行ったこと。2つ目は、イスラエルがフーシ派に対する攻撃を激化させたことです。
これらの出来事により、地政学環境の不安定化が進み、安全資産である金に対する需要が高まったと考えられます。この動きが今夜以降も継続するかが注目されるポイントです。
また、バイデン米大統領は、クリスマス中のロシアによる攻撃を理由にウクライナへの支援強化を指示しました。
一方で、トランプ米次期大統領は、ウクライナ支援の大幅縮小を目指しているとされ、1月20日の大統領就任式を控え、各国の動きが活発化しています。さらに、ロシアのプーチン大統領が、スロバキアが提案するウクライナとの和平交渉に前向きな姿勢を示したとの報道もあり、今後の展開が不透明な状況です。
地政学的リスクに対する市場の反応は、時に過激になることもあれば、反応が鈍い「塩対応」となる場合もあります。そのため、今後の金価格の動きを予測する際には、ニュースや各国の動向を注意深く観察することが重要です。

ドル円の分析
ドル円(日足)チャート
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昨日12月26日、ドル円相場は12月20日の高値である157.92円を突破し、一時158.08円まで円安が進行しました。現在は157.76円付近で推移しており、再び上値を試す展開が続いています。 12月23日の記事でも触れましたが、今回の高値更新により、フィボナッチ倍数を基にしたターゲット価格が注目される状況となっています。以下の価格帯が今後の上昇目標として意識されます。
- 1.382倍:159.84円
- 1.5倍:160.79円
- 1.618倍:161.75円(7月3日の高値161.94円に接近する水準)
- 1.764倍:162.93円
- 1.786倍:163.12円
- 2倍:164.84円
これらの価格帯は、相場が上昇を続けた場合の節目として機能する可能性が高く、投資家にとっては重要な参考値となります。
特に、1.618倍の「161.75円付近」は過去の高値に接近するため、強いレジスタンスとして意識されるでしょう。
また、これらのターゲット価格に到達する際には、出来高の動向や短期的な調整が伴う可能性があるため、慎重に市場の動きを見極めることが重要です。
現時点では、157.92円を明確に上抜けしたことで上昇基調が継続する兆しが見られますが、さらなる上値を目指すためには、新たな材料や円安を支える環境の継続が必要です。
ターゲット価格を念頭に置きながら、今後の値動きを注視することをお勧めします。
ドル円(日足)チャート
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先日の記事で触れたボリンジャーバンドの分析ですが、その後のドル円相場は引き続き+1シグマバンドを維持しながら推移しています。
昨日の上昇によってバンドウォークが継続する兆候が見られましたが、現時点では+2シグマバンドに張り付くような強い上昇トレンドには至っておらず、相場の勢いにはやや不確実性が残っています。
このまま上昇が続けばバンドウォークが進行し、さらなる上昇トレンドが期待されますが、価格が+1シグマバンドを下回る動きが確認されれば調整局面に入る可能性が高まり、短期的な下押しリスクが増すことになります。
一方、RSI(相対力指数)を併せて見ると、現在66付近で推移しており、上昇トレンドの勢いを保ちながらも過熱感が出る直前の段階にあります。
70を超えると買われすぎゾーンに突入するため、ここからの値動き次第では短期的な反落が発生する可能性も否定できません。
さらに、仮に円安が進行した場合でも、161.94円付近にはフィボナッチ1.618倍の161.75円という強い抵抗線が存在します。
この水準を突破するさらなる円安については、日銀の政策動向が注目されるため、非常に神経質な展開が予想されます。また、この水準に達する前に日銀がサプライズ的な政策変更を行った場合、相場の振れ幅が大きくなる可能性もあるため、慎重な対応が求められる局面といえるでしょう。
総じて、ドル円相場は現在、上昇基調を維持しつつも重要な節目に差し掛かっており、次の展開を見極めるためにはボリンジャーバンド、RSI、さらには日銀の動向や外部環境の影響を注意深く観察する必要があります。
今日の相場解説
今年の金価格は、円安とドル建て金価格の2つが同時に上昇する「2馬力効果」によって、歴史的な高値を更新しました。
しかし、現時点ではこの2馬力が十分に作用しているとは言い難く、ドル建て金価格の勢いが弱まる中で国内金価格の上昇圧力は限定的となっています。
国内金価格が再び強い上昇基調に乗るためには、今年の年中央に見られたような円安トレンドとドル建て金価格の上昇の2つが再び同時に力を発揮する「2馬力効果」の復活が鍵となります。
2024年の取引も30日の大納会を残すのみとなりましたが、大納会で相場が大きく動き、今年を締めくくる展開が見られるか注目です。2025年は、今年以上に大きな上下の動きを見せる可能性を秘めているGOLDを、今年最後の単独銘柄として取り上げました。今年最後の更新は30日となりますので、ぜひご期待ください。
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