【雇用統計と金相場の行方を読む】今日の相場解説 (2024.12.06)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2025-03-06
ページ制作日: 2024-12-06

鮭弁当なくなるの?
早くも週末ですが、今朝のヤフートップニュースで次のような記事を目にしました。
「24時間で1匹…」かつて9万匹近くも獲れた“サケの漁場”のいま 昨シーズンの漁獲数は過去最低の151匹「日本のサケがなくなるのでは…」関係者に募る危機感
記事はこちら
地球温暖化の影響がさまざまな分野で深刻化しています。このニュースを読んで、未来の世代――子供や孫、さらにその先の世代に思いを馳せると、不安が募るばかりです。私たち一人ひとりが、少しでもできることを積み重ねていかなければ、彼らの暮らしはどうなってしまうのか……本当に心配でなりません。
今夜は注目の雇用統計
本日12月6日、日本時間22時30分に11月の「米国雇用統計」が発表されます。
今回の雇用統計の結果は、12月17日・18日に予定されている「連邦公開市場委員会(FOMC)」の決定に大きな影響を及ぼす可能性があるため、市場の注目が集まっています。
米国の失業率、インフレ率、FF金利のこれまでの推移を簡単に振り返ってみましょう。
失業率チャート
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新型コロナウイルスのパンデミック
2020年初頭、「新型コロナウイルス」のパンデミックにより、世界経済はほぼ停滞状態に陥りました。その結果、米国の失業率は2020年4月に「14.7%」という歴史的高水準に達しました。
この経済危機に対し、米国政府とFRB(連邦準備制度理事会)は、大規模な財政出動と金融緩和を実施しました。特にFRBは、2020年3月に臨時のFOMC(連邦公開市場委員会)を開催し、1.0%の利下げを実施。
これによりFF金利は0.00~0.25%まで引き下げられ、「大規模な量的緩和」も実施されました。
世界的なインフレの進行
新型コロナの影響が徐々に和らぎ始めると、今度は世界的なインフレが深刻な問題となりました。要因として、大規模な金融緩和や財政出動の影響に加え、ウクライナ戦争による供給制約が挙げられます。
米国では、2022年6月にインフレ率が約40年ぶりの高水準である「9.1%」を記録。この急激なインフレ進行が、経済に大きな影響を与えました。
インフレへの対応
インフレを抑制するため、パウエル議長率いるFRBは、FF金利の大幅な引き上げを実施。景気後退も辞さない強気の姿勢で、インフレの抑制を最優先としました。
その結果、インフレ率は徐々に鎮静化の兆しを見せていますが、金融政策の影響が経済全体に与える影響については、依然として注視が必要です。
失業率チャート
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直近の状況を確認してみましょう。
インフレ率は、一時期に比べて鎮静化の傾向を見せています。一方で、労働市場の減速が見られることから、FRBは9月に「0.5%」、11月に「0.25%」の「利下げ」を実施しました。
12月のFOMCでは、利下げが実施される確率が「71.8%」と予測されています。(2024年12月6日現在)
CMEのFedWatch ツール
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現在のポイント
- インフレ率は低下傾向にあるものの、FRBが目標とする2.0%には達していません。パウエル議長は引き続きインフレへの警戒感を強めています。
- 雇用市場は減速が見られますが、夏場に懸念されていた景気減速への心配は後退しています。
- 今夜の雇用統計は、今後の利下げペースを占う上で非常に重要な指標となります。
今日は金の解説
金チャート(日足)
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現在の国内金の日足チャートで注目すべきポイントは、9日移動平均線(MA)と52日移動平均線(MA)が「デッドクロス」を形成している点です。
このデッドクロスが発生した日に、価格は9日移動平均線で抵抗を受けています。また、クロス発生時に両移動平均線の乖離がそれほど大きくないため、信頼性の高いクロスである可能性が考えられます。
さらに、8月6日の安値から引ける「トレンドライン」付近で攻防が繰り広げられており、このラインを割り込むと、長期的な流れにおいても大きな変化が生じる可能性があります。今後の動きには注意が必要です。
金チャート(日足)
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10月31日の高値13,819円からの動きを振り返ると、次のような推移をたどっています。
- 11月18日に安値12,750円を記録。
- 11月25日には戻り高値13,560円まで上昇。この価格は、黄金比率76.4%戻しの13,567円に近い水準です。
- その後は再び下落基調となり、12月2日に12,750円を割り込み、12月4日には12,696円まで下落。
- 12月5日には12,949円まで反発しましたが、本日(12月6日)、再び下落し、昨日の安値を割り込む動きとなっています。
自律反発の観点
昨日の高値12,949円は、13,560円から12,696円への下げ幅に対する23.6%戻しの水準を上回るものの、自律反発と言われる38.2%戻し(13,026円)には届いていません。この動きから、自律反発もままならずに下落が再開していると考えられ、戻りの弱い相場と言えます。
RSIと今後の見通し
RSI(41.41)はまだ40ポイント台に留まっており、売られすぎ感は見られません。来週以降のポイントとしては、以下が注目されます。
- 上昇トレンドラインに復帰できるかどうか。
- 9日移動平均線(MA)を上抜けることができず、引き続き抵抗を受ける展開が続く場合は、さらなる下値追いが予想されます。
これらの要素を考慮すると、現状では下値満足感には程遠い状況と言えます。
金チャート(日足)
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前回も触れたように、現在の価格は一目均衡表の雲上限でのサポートを得られず、雲の中へと突入している状況です。現在、価格は雲の中を飛行中という状態にあります。 雲の下限は、しばらくの間「12,620円」となっており、この水準を割り込むと雲の下限割れが発生することになります。これにより、相場はさらなる下落局面(雨模様)に突入する可能性が高まると考えられます。
金チャート(日足)
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注目価格は、前回の記事と大きな変更はありません。
目標価格
- 12,620円:9月9日の安値11,421円から上昇した幅の50%押し水準。
- 12,667円:8月6日の安値10,804円から上昇した幅の38.2%押し水準。
過去の例では、8月6日の安値(10,804円)が昨年10月6日の安値から今年7月の高値までの上昇幅の38.2%押し水準付近で止まっています。
このため、今回の下落局面でも、12,667円付近は下げの一つの目処として意識される可能性があります。
また、7月の「高値12,679円(7月17日)」は、多くの投資家にとって記憶に残る価格帯です。この価格が目標価格12,667円付近とほぼ一致しており、さらなる下落の一つのターゲットとして機能する可能性があります。
本日ここまでの安値は12,688円を記録し、注目していた12,667円と12,679円のWプライスが目視できる状況となっています。現在はその価格から戻しているものの、週明け以降も重要な注目価格となるでしょう。
もし現在の水準を割り込んだ場合、以下の価格帯が意識される可能性があります。
- 12,337円:9月9日の安値11,421円から上昇した幅の61.8%押し水準
- 12,312円:8月6日の安値10,804円から上昇した幅の50%押し水準
- 11,956円:8月6日の安値10,804円から上昇した幅の61.8%押し水準
- 11,934円:9月9日の安値11,421円から上昇した幅の78.6%押し水準
一目均衡表の値幅観測からは、以下の価格が算出されています。
- E計算値:11,681円
- N計算値:12,491円
- V計算値:11,940円
これらの価格帯が、今後の相場動向において重要なサポートラインやターゲットとして機能する可能性があります。週明け以降の動きに注視が必要です。
安ければ買うという考え方ではなく、どのような状況になれば買う条件が整うのかを見極めることが重要です。
当社では、テクニカル分析を中心にアドバイスを行う専門部署としてCXテクニカルルームを設けています。相場についてお悩みの際は、ぜひこちらにご相談ください。
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NY金の解説
NY金チャート(日足)
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NY金は、12月5日終値で一目均衡表の雲の下限を割り込んでおり、これは7月以来の雲割れとなります。
6月7日の安値2,304.2ドルから11月の高値2,801.8ドルまでの上昇幅に基づく黄金比率は以下の通りです。
- 38.2%ダウン:2,611.7ドル
- 50.0%ダウン:2,553.0ドル
- 61.8%ダウン:2,494.3ドル
11月14日の安値2,541.5ドルは、50%ダウン水準を少し下回る価格でした。また、11月25日の安値2,616.6ドルを下回れば、38.2%ダウン(2,611.7ドル)に近い水準となることから、下落が加速し、11月14日の安値(2,541.5ドル)を再び試す可能性が高まると考えられます。
引き続き、この価格帯の動きを注視し、さらなる下値追いのリスクを警戒する必要があります。
本日の相場解説
この週末の金相場の動きは非常に重要です。「安ければ買う」という時代が終わる可能性もある中で、今後の動きには注意が必要です。
本日の記事では主に下落した場合の対応について書いていますが、お問い合わせの中で多いのは「また金は上がりますよね?」という楽観的な質問です。
しかし、過度な楽観は危険です。
金相場が上昇に転じる際には、以下のようなシグナルが見られることが多いです。
- 安値更新が止まること
- 前日もしくは2日前の高値を上回る動き
- 短期指標を上抜けること
- 短期指標の傾きが右肩上がりに変化すること
これらのシグナルは複数存在しますが、どのシグナルを優先するかは投資家の判断に委ねられます。
来週の重要局面
現在、金相場は重要な局面を迎えています。来週の動きに市場の注目が集まります。本日は会員限定でご覧いただける「変化日カレンダー」において金は◎の日とされており、相場が転換する可能性や現状の流れが加速する可能性がある重要な日です。
また、今日は水星逆行の中日でもあります。これらの要素が重なる12月6日は、金相場にとって注目すべき一日となるでしょう。
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Tweet※tradingview社のチャートを利用しています。
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