【静かな相場の裏で—原油市場のエネルギーを見逃すな】今日の相場解説 (2024.12.04)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2024-12-04
ページ制作日: 2024-12-04

韓国の非常戒厳令
昨夜、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、野党の行動を「内乱を企てる明白な反国家行為」と非難し、「非常戒厳令」を発令しました。
これにより、国会や地方議会の活動、全ての政党活動、集会、デモが禁止されました。
しかし、約2時間半後、国会が戒厳令の解除を求める決議案を可決したことを受け、大統領は戒厳令の解除を表明しました。
この短期間の戒厳令発令と解除により、韓国国内では混乱と不安が広がりました。 一部では生活必需品の買い占めが起こり、主要ポータルサイトへのアクセスが集中してトラフィック障害が発生するなどの影響が出ました。
この事態を受け、韓国の全閣僚が責任を取る形で辞意を表明しています。
また、韓国の株式市場や為替市場にも影響が及び、KOSPI(韓国総合株価指数)はギャップダウンで取引を開始し、ウォン安も進行しました。
ウォンドル(時間足)
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韓国総合株価指数(日足)
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韓国の現物株式市場は朝9時に開場しましたが、その時点で既に戒厳令が解除されていたため、株価は比較的落ち着いた動きを見せています。
アメリカやヨーロッパのメディアでは速報で大きく取り上げられていますが、隣国である日本のテレビ報道は残念ながら十分な対応が見られません。
この状況は、兵庫県知事選以降、オールドメディアへの風当たりが厳しくなっている現状とも関連しているように感じます。
こうした中で、SNSやYouTubeなどの動画配信がさらに注目を集めることは間違いないでしょう。
当社のYouTubeチャンネルも、皆さまのおかげで登録者数が2,120人に達しました。これからも、投資家の皆さまにとって有益な情報をお届けできるよう、放送内容の充実に努めてまいります。
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本日は原油の解説
前回のおさらいから見てみましょう。
「緊張感の高まる状況下では、大きな値動きが発生する可能性があるため、敏感に情報を収集し、適切な対応を検討することが重要です。 特に、2022年以降に形成された価格の下限を維持しつつ新たな価格帯へ移行するのか、または再び2万円~6万円の間のレンジ内に戻るのかが大きなポイントとなります。 この価格帯での攻防が今後の相場動向を左右するため、これを頭に入れておくことが重要です。 引き続き、原油市場に対してアンテナをしっかりと張り巡らせ、状況の変化に迅速に対応できる準備を整えておきましょう。」
ドバイ原油(日足)
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「BOX相場」からの転換があるかどうかが注目されていましたが、昨日は64,070円まで下げ、直近の安値を割り込みました。本日は前日比で1,000円近く上昇していますので、一気に底割れとならず、現在はBOX相場を維持している状況です。
WTI原油(日足)
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WTI原油も引き続きBOX相場が継続しており、レンジ下限を割り込むには至っていません。このような悩ましい動きが続く中では、BOX相場の性質上、逆張り対応が基本となります。
ただし、レンジブレイクが発生した場合には、その動きに追随することが重要です。
レンジ相場が長引くことでボラティリティが低下し、エネルギーが蓄積されている可能性があります。
このような状況では、ブレイクアウト後の動きがより大きなトレンドにつながる可能性があるため、価格がどちらの方向に抜けるのかを注視し、迅速な対応が求められます。
また、テクニカル指標やサポートライン、レジスタンスラインを併用して戦略を立てることが重要です。
エネルギーを視覚的に見るテクニカル分析
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「ボリンジャーバンド」は、相場のボラティリティを視覚的に捉えるための代表的なテクニカル分析手法の一つです。
ボラティリティが大きい場合にはバンドの幅が広がり、逆にボラティリティが小さい場合にはバンドの幅が狭くなります。
バンド幅が小さくなる状態を「スクイーズ」と呼び、この状態は市場のエネルギーが蓄積されていることを示唆します。
このスクイーズの状態から、価格が±2σ(標準偏差)を突破するような値動きが発生した場合、新しいトレンドが形成される可能性が高まります。
ボリンジャーバンドは、トレンドの発生をいち早く察知するためのツールとしても有効であり、トレードにおいて重要な指標となります。
スクイーズからのブレイクアウトが発生する際には、出来高の増加や他のトレンド指標(MACDやADXなど)を併用することで、シグナルの信頼性をさらに高めることができます。
また、ボリンジャーバンドを利用する際には、「バンド幅(BBW:Bollinger Band Width)」の変化をチェックすることも有効です。
BBWが縮小しているときはエネルギーが蓄積され、拡大しているときはトレンドが進行している可能性が示唆されます。
市場の静けさに油断せず、スクイーズからの動きを見逃さないようにすることが、トレードでの成功につながります。

長期視点からの分析
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6万円という価格帯は、ドバイ原油先物市場において極めて重要な節目とされています。
過去のチャート分析では、この価格帯がサポートラインとして繰り返し機能しており、特に主要な下落局面で反発の起点となることが多い水準です。このことから、多くの投資家がこの価格帯を意識して取引を行っていると考えられます。
もし6万円の価格帯を明確に割り込むような動きがあれば、市場心理の悪化からさらなる下落トレンドが発生する可能性があります。
この場合、過去の安値ゾーンへ向かう動きが強まることが予想されます。一方で、この水準を維持する場合は、買い戻しが入りやすくなり、再び反発して上値を試す展開が期待されます。
投資家にとって、6万円付近でのエントリーや決済の判断は、リスク管理の観点から非常に重要です。サポートラインやレジスタンスラインを活用し、適切なテクニカル分析をもとにした戦略を立てて取引に臨むことをおすすめします。
ファンダメンタルからの分析
材料面では、5日に予定されている「石油輸出国機構(OPEC)プラス」のオンライン会合が注目されています。
この会合では、来年1~3月期における協調減産の縮小開始を見送ることが合意される見通しです。
一方で、地政学的リスクが引き続き市場を支える要因となっています。レバノン南部では停戦合意が成立したものの、イスラム組織ヒズボラとイスラエル軍の交戦が続いており、双方が停戦合意を遵守していないと非難の応酬が行われています。
さらに、イスラエルは「停戦合意が守られない場合、ヒズボラだけでなくレバノン全体を攻撃対象とする」と警告しており、緊張が高まる兆しを見せています。
また、シリアでは政府軍と反政府組織との衝突が激化しています。シリア政府にはイラン、イラク、ロシア、中国が支援を表明しており、一方で反政府軍はイスラエル、トルコ、米国からの支援を受けています。
この状況は、新たな代理戦争の始まりを示唆しており、中東情勢のさらなる混迷が懸念されています。
特に、トランプ前大統領の就任以前から中東地域の緊張は高まり続けており、この地域が「火薬庫」であるとの認識を改めて持つ必要があるでしょう。市場参加者は、こうした地政学的リスクが原油価格やエネルギー市場に及ぼす影響を注意深く見守るべきです。
市場の静かな動きの裏ではエネルギーが蓄積されている可能性があり、ブレイク後には大きな値動きが発生することが予想されます。そのため、現在の相場環境に適した柔軟な戦略を持ちながら、価格変動や出来高、その他の指標を注視し続けることが重要です。
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