【ボックス相場を抜けるのか?原油市場のポイント】今日の相場解説 (2024.11.25)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2025-03-06
ページ制作日: 2024-11-25

本日の解説は原油です
今週が終われば、いよいよ来週から12月、師走に突入しますね。1年があっという間に過ぎていくように感じます。皆さんはいかがでしょうか?
この週末は山登りをしてきましたが、紅葉は例年のように鮮やかではなく、どこか遅れている印象を受けました。今年は紅葉が進む前に、雪が山を覆うかもしれないと感じるほどです。
会社の近くの公園でも、樹木の紅葉が例年と比べてまだ進んでおらず、どこか季節がゆっくり進んでいるように思えます。寒暖差が例年と異なることが影響しているのでしょうか。今年の紅葉がどのような形で終わりを迎えるのか、引き続き楽しみにしたいと思います。
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それでは、本日の注目銘柄は原油です。先日も原油に関する記事を掲載しましたが、その後の動きも加味しながら、今後の展望について解説したいと思います。
まずは、前回の記事を振り返ってみましょう。
【サポートライン維持か急落か:原油市場の転換点】(2024年11月19日の記事より)
国内市場について見てみると、完全に「BOX相場」となっています。9月から10月初頭にかけての上昇はNY原油と同じ動きを見せましたが、その後、NY原油が大きく下落したにもかかわらず、
国内市場では9月12日の安値58,250円を目指すことはなく、「65,000円付近」が岩盤のような支持層となっています。一方で、上値も「70,000円付近」が非常に厚い抵抗帯となっており、この狭いレンジの動きは、金と比較すると投資妙味が薄いと見られ、手を出しにくい状況です。
ただし、前回の記事でも述べたように、誰にも注目されずに閑散とした銘柄が長期間揉み合うほど、市場参加者のモヤモヤ感が溜まり、それが「放れ」と呼ばれる相場の急変時に大きなエネルギーを発揮して動き出すことがあります。原油相場には年間を通じて特徴的な動きがあり、今のこの状況もそのパターンに当てはまる可能性があることを頭に入れておきたいところです。詳しい内容については、お問い合わせいただければお答えいたします。
ドバイ原油先物(日足)
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その後、国内の原油価格は引き続き65,000円から70,000円のレンジ内で推移しており、このボックス相場を抜け出していません。
WTI原油先物(日足)
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NY原油は65ドル〜66ドルの岩盤割れを回避し、切り返しの動きを見せています。 しかしながら、上値のポイントとなる9月19日の高値72.49ドルや11月7日の「高値72.88ドル」を突破するには至っておらず、依然として65ドル〜72ドルのボックス圏内での動きに留まっていると判断できます。 (※10月8日付近の動きは除く)
WTI原油先物(日足)
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また、前回引いたトレンドラインで確認すると、10月の高値から続く下降トレンドラインを週末の動きで上抜けたことが確認されます。 しかし、長期の下降トレンドラインにはまだ距離がある状況です。この点については、「さらなる伸びしろがある」と前向きに捉える見方と、「そこまでの勢いは出ないのではないか」と慎重に見る見方の2つが考えられます。 現状では、72ドル台に位置する強固な抵抗線を突破できるかどうかが、今後の焦点となります。
ドバイ原油先物(日足)
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国内ドバイ原油は、海外市場とは異なる動きを見せていることがよく分かります。長期的に見ると、9月の安値から「上昇トレンド」が継続しており、現在はボックス圏相場の中で方向感を模索している状況です。
今後、このボックス圏を上抜けるか、下抜けるかが注目されます。
ドバイ原油先物(日足)
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7月5日の高値から9月12日の安値までの値動きに基づくフィボナッチ比率は以下の通りです。
- 23.6%戻し 64,140円
- 38.2%戻し 67,780円
- 50.0%戻し 70,730円
- 61.8%戻し 73,670円
- 76.4%戻し 77,860円
10月8日の戻り高値は70,670円であり、50.0%戻しの70,730円にあと60円届かずに反落しています。
現在の価格が38.2%戻しの67,780円付近で停滞している状況は、将来的な大きな動きに備えてエネルギーを蓄えている可能性があると考えられます。
この「備え」は、上方向にも下方向にも展開し得るものであり、次の動きが大きなトレンド発生のきっかけとなる可能性があります。そのため、引き続き注意深く見守る必要があると言えるでしょう。

原油価格のファンダメンタル
現在、原油市場を取り巻く最新の環境は以下の通りです。
まず、ウクライナとロシアの戦闘激化が引き続き注目されています。ウクライナが西側諸国から提供されたミサイルでロシア領内を攻撃しており、攻撃対象が石油関連施設となるリスクが警戒されています。
この点は原油価格の上昇要因となり得ますが、現時点ではロシア産原油や石油製品の供給に混乱が生じているとの情報はなく、それが急激な価格上昇を抑える要因となっています。
一方、中東における地政学リスクについては、イスラエルがイランの石油施設への攻撃を行うべきではないと判断している模様で、現状ではそのような攻撃は行われていません。
ただし、ウクライナが世界経済に混乱をもたらすリスクを承知の上でロシアの石油施設攻撃に踏み切る可能性も完全には排除できません。このような国際情勢の不透明さが、現在の原油価格のボックス相場の一因と考えられます。
また、仮に石油施設が攻撃を受けた場合、一時的に価格は上昇するものの、世界経済への悪影響が景気悪化を招き、結果的に需要減少→価格下落へとつながる可能性もあります。
このように、市場には常に「強気の材料」と「弱気の材料」が存在し、その時々で市場参加者がどちらの要因を重視するかで価格が決まります。
したがって、価格の動きを的確に把握する能力が重要です。どの価格帯でどのように動くかを事前に想定し、それに基づいて冷静に対応することが、投資成績を左右する鍵となるでしょう。
ドバイ原油先物(月足)
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来週から12月に入ります。例年の原油の動きを踏まえると、季節的な傾向を考慮しながら、引き続き地政学リスクの高まりが市場に与える影響を注視する必要があります。緊張感の高まる状況下では、大きな値動きが発生する可能性があるため、敏感に情報を収集し、適切な対応を検討することが重要です。 特に、2022年以降に形成された価格の下限を維持しつつ新たな価格帯へ移行するのか、または再び2万円~6万円の間のレンジ内に戻るのかが大きなポイントとなります。この価格帯での攻防が今後の相場動向を左右するため、これを頭に入れておくことが重要です。 引き続き、原油市場に対してアンテナをしっかりと張り巡らせ、状況の変化に迅速に対応できる準備を整えておきましょう。
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