売買手法に特化した情報コンテンツ

テクニカル分析に特化した相場情報サイト「マーケットEYE」

0120-520-307

受付時間/平日9:00~17:00

お問合せフォーム

今日の相場解説【金価格の下落をどう捉えるべきか】今日の相場解説 (2024.11.13)デイリーマーケットレビュー


最終更新日: 2024-11-13

ページ制作日: 2024-11-13

今日の相場解説

過去の分析はこちら 過去の分析はこちら

過去の下落との比較

金の下落を受け、多くのお問い合わせをいただいております。 これまでの「買えば上がる」という環境が変わりつつある可能性もあり、読者の皆様にも市場を冷静に見つめ、慎重に判断いただければと思います。 特に大きな変動が起きた際には、冷静な判断を支える情報や適切なアドバイスを提供できるサイトや担当者の存在が重要だと考えます。

それでは昨日までの下げ幅が過去の下げ幅と比較してどの程度なのかをチェックしていきましょう。


金標準先物(日足)
金標準先物日足チャート

  • ①:4月19日11,983円から5月7日11,180円の下落幅804円 期間9営業日
  • ②:5月20日12,283円から6月10日11,552円の下落幅731円 期間15営業日
  • ③:7月17日12,679円から8月6日10,804円の下落幅1875円 期間14営業日
  • ④:8月19日11,962円から9月9日11,421円の下落幅541円 期間15営業日
  • ⑤:9月27日12,603円から10月1日12,112円の下落幅491円 期間2営業日

※期間は高値つけた翌日から安値をつけた日までの営業日で計算

今年の過去5回の調整局面での平均下落幅が「888.4円」 平均期間が「11営業日」となる。

10月31日高値の13,819円から11月13日安値の12,881円までの「下落幅938円」で、下落期間は「8営業日」となります。下落幅は平均を超えていますが、下落期間としてはまだ3営業日不足している状況です。


下落時の下値テクニカルプライス

以前掲載していた下落時の下値テクニカルプライスも再チェックしてみましょう。各価格の詳細については、11月7日の記事に記載しています。

  • 13,298円 通過
  • 13,167円 ☆ 通過
  • 13,137円 ☆ 通過
  • 12,975円 通過
  • 12,966円 通過
  • 12,903円 通過(9月安値から38.2%戻し)
  • 12,881円 本日の安値
  • 12,764円 ■
  • 12,667円 ◇(8月安値から38.2%戻し)
  • 12,620円 ◇
  • 12,337円
  • 12,312円
  • 11,956円

12,903円は9月安値からの上昇幅に対する38.2%の下落幅に相当します。
12,667円は8月安値からの上昇幅に対する38.2%の下落幅に相当します。


金標準先物(日足)
金標準先物日足チャート

フィボナッチ・リトレースメントの「38.2%」の水準は、自律的な調整局面で重要なポイントとされています。今回は、9月の安値や8月の安値からの上昇に対する38.2%戻しの価格帯まで下落していることを意識しておきたいところです。


下落幅に対するテクニカルプライス


金標準先物(日足)
金標準先物日足チャート


仮に本日の安値12,881円が直近の底値となる場合、以下の戻り水準が計算されます。

  • 23.6%戻し:13,102円
  • 38.2%戻し:13,239円
  • 50.0%戻し:13,350円
  • 61.8%戻し:13,461円
  • 76.4%戻し:13,598円

本日の高値が13,073円であり、23.6%戻しの13,102円にも達していないことから、戻りが弱い相場と判断されます。一般的に、戻りの弱い相場では38.2%戻し(13,239円)にも到達しないことが多いため、今後の戻り局面ではこの水準が重要な注目ポイントとなります。


下落と移動平均線の関係


金標準先物(日足)
金標準先物日足チャート


①の下落時には26日移動平均線(MA)で支えられ、②の時は52日MAで踏ん張りました。そして、③では52日MAを割り込むと、その後の戻りも52日MAで抵抗を受け、8月の安値を記録しました。 ④では再度26日MAなどを割り込むものの、半値押しの11,383円まで下がることなく11,421円で反発し、上昇を再開しました。⑤では9日MAでサポートを受け、10月31日に史上最高値を更新しました。
現状の動きを確認すると、9日MAはすでに割り込んでおり、26日MAも昨日割れました。また、9日MAは右肩下がりになり、まもなく26日MAとのデッドクロスが発生する可能性が高い状況です。 一番注目すべき形状としては、7月の下落時の動きと似た点です。7月の時には9日MAと52日MAとのデッドクロスで発生し、それが絶好の戻り売りポイントとなりました。 今回は9日MAと26日MAとのクロスが同様の局面になる可能性を意識しておきたいです。現在、26日MAは13,159円前後で推移しており、しばらくは右肩上がりの状態です。 仮にデッドクロスが発生したとしても、なお戻りの動きが強いかどうかを見極めることが重要です。戻りが力強く継続するようであれば、さらなる上昇の可能性も視野に入れる必要があります。


NY金価格の動向


NY金先物(日足)
NY金先物日足チャート

NY金は、買い目線の投資家にとって踏ん張って欲しかった一目均衡表の雲の中に入りつつあります。RSIはまだ売られすぎの水準には達していませんが、10月の安値を割り込み、直近の重要な安値を下回ったことで大きな節目を迎えています。 11月7日の記事でもNY金について詳述していますが、覚えておきたいポイントとして、2月14日の安値1,996.4ドルから10月30日の高値2,801.8ドルまでの上昇に対するフィボナッチ・リトレースメントの主要なレベルをあげました。

  • 38.2%ダウン: 「2,494.1ドル」
  • 50.0%ダウン: 「2,399.1ドル」
  • 61.8%ダウン: 「2,304.1ドル」

昨夜の安値は2,595.7ドルであり、ここでは記載していませんが23.6%ダウンである2,611.7ドルをすでに割り込んでいます。この状況を踏まえると、2,500ドル付近までの下落も想定して対応しておく必要があります。


金標準先物(週足)
金標準先物週足チャート


NY金先物(週足)
NY金先物週足チャート

さらに、週足ベースでの動きも確認し、より長期的なトレンドをしっかりと見極めることが重要です。週足の一目均衡表や主要な移動平均線の位置関係、サポートやレジスタンスの動きを併せて注視することで、相場の動向を的確に把握していきましょう。


お問い合わせが増えてきておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。 また、三猿相場動画会員のお申し込みも多数いただき、心より感謝申し上げます。お昼のYouTube放送とは異なる内容をご提供しており、さらに楽しんでいただけるよう工夫しております。 おかげさまで、お昼の放送のチャンネル登録者数も1,920人を超え、ますます多くの方にご視聴いただいております。これからも気を引き締めて、充実した放送をお届けしてまいります。 皆さまが求める情報を、マーケットEyeを通じて引き続きお届けいたします。


情報サイト「マーケットEye」は、当社のお客様向けに投資に役立つ情報を提供するサイトですが、一般の投資家の皆様にもお楽しみいただけるオープンコンテンツもご用意しています。 さらに、2週間の体験キャンペーンでは全てのコンテンツをご覧いただけますので、お気軽にお申し込みください。



2週間体験申し込みはこちら



この記事が役立ったらシェアをお願いします!



tradingview社のチャートを利用しています。

執筆者の写真

監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

ご注意ください。
当サイトの情報は各アナリストがテクニカル分析に基づき作成したもので、相場の動向を保証するものではありません。
売買に際しての最終判断はあくまでもご自身でご決定ください。 商品関連市場デリバティブ取引及び商品先物取引は元本や利益が保証されるものではなく、 価格の変動により場合によっては委託証拠金の額を上回る損失が生じることもあります。 為替、日経平均株価の分析は、商品市場分析の参考データとしてご提供しております。 当社では、外国為替証拠金取引及び日経平均指数先物取引の取り扱いはしておりません。
なお、予告なしに内容が変更又は、廃止される場合がありますのであらかじめご了承ください。
お取引の際は事前に 重要開示事項 等を十分ご理解のうえ、ご自身の判断で行なって頂けますようお願い申し上げます。