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今日の相場解説【9連騰の後のGOLD、次の展開は? 】今日の相場解説 (2024.10.25)デイリーマーケットレビュー


最終更新日: 2024-10-25

ページ制作日: 2024-10-25

今日の相場解説

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13,572円が天井か?

本日の注目銘柄はGOLDです。昨日で9連騰が一旦終了し、「史上最高値13,572円」を記録しました。このGOLDについて詳しく解説します。なお、10月22日の金に関する記事も併せてご参照ください。

10月22日の記事では、連騰が続く中で次のテクニカルプライスとして以下の価格帯を挙げていました。

  • 13,352円
  • 13,395円(1.382倍の水準)
  • 13,597円(10連騰時の1,061円上昇幅と同等の上昇幅)
  • 13,617円(1.5倍の水準)

昨日の高値は13,572円で、13,597円にわずかに届かず反落しました。10月25日の終値は、13,345円の50円安で取引を終了しています。

今回の9連騰による合計上昇幅は「968円」で、過去の10連騰時の上昇幅には及びませんでした。 また、出来高は史上最高値を記録した昨日が35,326枚で、9連騰中では2番目に多い水準です。RSIも80ポイントを超えていたのが現在は76.07ポイントまで下がっています。

さて、皆さんが最も気になるのは、この13,572円が今回の上昇の天井となるのかという点でしょう。


金先物(日足)
金先物日足チャート

答えとしては…「その可能性もあるが、まだ言い切れない」というのが正直なところです。 「なんじゃそれ!」という声が聞こえてきそうですね。ただ、現状ではその可能性があるとしか言えません。

注目すべきは、本日10月25日の動きにいくつかの変化が見られる点です。具体的には、「前日の高値を上回らず、前日の安値を割った」ことがポイントです。
10月11日以降続いていた「前日高値オーバー」が、本日で一旦止まることになりそうです。また、10月10日以降続いていた「前日安値を割れない」動きも、昨日の安値13,339円に対して本日の安値13,318円と、21円下回りました。この継続も本日で終了しました。


金先物(日足)
金先物日足チャート


このように、放送などでも話している「最初に注意が必要な状況」が起こっています。 トレーリングストップを前日安値に設定し、GOLDの上昇に乗っていた方であれば、夜中の1:17頃にその注文がヒットした可能性が高いです。 全玉決済、もしくは一部決済といった対応は投資家によって異なりますが、何らかの動きを取った方が多いのではないかと思われます。


今後の注目されるテクニカルプライス

上昇トレンドの継続確認

「13,572円」を週明け早々に突破するようであれば、現在の上昇トレンドは継続していると考えられます。 この場合、次のテクニカルプライスである13,597円と13,617円の水準での攻防が焦点となります。ここをあっさりと突破すれば、Wトップの可能性が低下し、相場が一層の勢いを得る可能性があります。


短期テクニカル指標の動向

9日移動平均線(MA)や転換線(基準価格)との戦いに注目が必要です。本日の価格では、9日MA「13,147円」、転換線「13,113円」(※日々変動)となっており、これらのサポートラインを下回るかどうかが注目されます。


フィボナッチから見るテクニカルプライス

13,572円を天井と仮定した場合の下値の注目価格は以下の通りです。


金先物(日足)
金先物日足チャート

10/1安値~10/24高値に対する下落幅の黄金比率

  • 38.2%ダウン:13,014円
  • 50.0%ダウン:12,842円
  • 61.8%ダウン:12,670円

金先物(日足)
金先物日足チャート

9/9安値~10/24高値に対する下落幅の黄金比率

  • 38.2%ダウン:12,750円
  • 50.0%ダウン:12,497円
  • 61.8%ダウン:12,243円

金先物(日足)
金先物日足チャート

8/6安値~10/24高値に対する下落幅の黄金比率

  • 38.2%ダウン:12,515円
  • 50.0%ダウン:12,188円
  • 61.8%ダウン:11,861円

これらの下値目安(③④⑤)は、あくまで13,572円が天井と仮定した場合の価格であり、必ずしもこの価格まで下がるわけではありませんのでご留意ください。


収束を狙う逆張り戦略の可能性

現在、価格が短期・中期の指標と大きく乖離しているため、トレンドフォローの手法では、下落がしっかり確認できるまで待つ必要があり、その分シグナルが遅れてしまう可能性があります。 つまり、下落トレンドのサインが出るころには、すでにかなり下がってしまっている可能性があるということです。

そのため、今回はトレンドフォローではなく、逆張りの発想での対応も検討する必要がある状況です。ただし、逆張りを行う場合も、価格が思惑と逆に動いたときに損失を抑えるためのロスカットラインを事前に決めておくことが大切です。
特に市場の変動や恐怖心に駆られて慌てて動くと、その動きが実は大きな転換点(天井や底)となることが多いのは、多くの方が経験しているかと思います。

日足の移動平均線(MA)、一目均衡表、ボリンジャーバンドの数値に注目し、さらに週足でも確認していくことで、重要な注目価格が見えてくるでしょう。 ただし、特にオンラインで取引をしている場合、平常心を欠いた状態では、その価格が見えなくなることもあるため、冷静な判断が必要です。


金先物(週足)
金先物週足チャート

週足で見ると、9週移動平均線(MA)は「12,351円」に位置しており、現在の価格から「約1,000円」も下方に乖離しています。 この1,000円の乖離幅は、もし価格が9週MAの水準に向かう動きとなれば、その差分を取るだけでも大きな利益を得るチャンスを生み出します。

このように価格が移動平均から大きく離れている場合、通常の値動きに戻る「収束」の動きが起こる可能性があり、そこに逆張りで利益を狙うチャンスが生まれやすくなります。 もちろん、乖離がさらに拡大する場合もあるため、トレンドの継続や反転の兆しを他の指標と合わせて見極めることが重要です。


本日のポイント


下値のポイント

まずは「13,100円前後」が注目の下値です。もし明日も本日の安値を割り込む動きが出れば、この13,100円を目指す流れと捉え、対応が必要になります。 さらに13,100円を割り込んだ場合は、13,014円が次の重要な価格となり、13,000円台を守れるかどうかが大きなポイントとなります。

上値のポイント

週明けの注目は、まず「本日の高値13,459円」を超えられるかどうかです。前日の高値を上回る動きに戻れば、さらなる高値更新の可能性や、次のテクニカルポイントとの攻防に注目が集まります。


いずれにせよ、大きな値動きが予想されます。特に下落局面では、一斉に利食い売りが出ることも想定されるため、日々トレーリングストップの設定をしっかり行っておくことが重要です。 また、今週末には国内選挙の結果も発表され、これを受けて株価やドル円が大きく動く可能性があります。あらかじめ注目すべき価格帯を意識しておくことで、慌てず冷静に、機会を狙ってトレードに臨めるでしょう。

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また、記事の内容に関するご質問も随時受け付けております。お一人で悩まず、疑問を解消することで投資判断もスムーズになるかと思いますので、ぜひご利用ください。来週も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。




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tradingview社のチャートを利用しています。

執筆者の写真

監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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