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今日の相場解説【移動平均線100日MAと200MAから見るドル円】今日の相場解説 (2024.10.18)デイリーマーケットレビュー


最終更新日: 2024-10-24

ページ制作日: 2024-10-18

今日の相場解説

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移動平均線とドル円

早くも週末を迎えましたが、本日も金が史上最高値を更新しています。 昨日掲載したGOLDの記事も、再度お読みいただければと思います。現在の相場は新たな領域に突入しており、今後どのようなテクニカルプライスが現れるのか注目です。さらに、昨日言及した取組高や出来高にも引き続きご注目ください。

買いポジションを取っている方にとっては、今の状況は非常に好調であるかと思いますが、油断は禁物です。適切なリスク管理を心掛けながら対応してください。 一方、売りポジションを取っている方にとっては非常に厳しい状況かもしれませんが、資金配分をしっかり考えながら慎重に対応することが重要です。

引き続き、相場の動きに目を光らせ、冷静な判断を心掛けてください。


ドル円(日足)
ドル円日足チャート

それでは本日は、GOLD価格にも影響を与える「ドル円」について再度解説します。

本日の大きなテーマは「100日移動平均線(MA)と200日移動平均線(MA)の攻防戦」です。前回、10月10日にドル円の記事を掲載した際、以下のポイントに注目していました。

  • 150.75円を超えるかどうか
  • 147.34円を割るかどうか

現時点では、ドル円はまだこの2つの価格帯の間で推移しており、明確なブレイクアウトは見られていません。


ドル円(日足)
ドル円日足チャート

本日ドル円を取り上げた理由は、円安方向への動きがチャレンジされたものの、「150.31円」で止まった点が非常に気になるためです。この価格で一時的に円安の進行が止まったことは、今後の相場動向において重要なポイントとなる可能性があります。 さらに、テクニカル面で現在の「一目均衡表」「MACD」を確認すると、いくつかの重要なポイントが浮かび上がります。

まず、一目均衡表では、ドル円が分厚い雲の中に入り、本日の雲の上限は151.03円ですが、来週からは「150.68円」に下がり、その後の4営業日(10月24日)まではこの価格で維持されます。その後は、雲が右肩下がりとなります。 もし、この時間帯に雲を抜けて上昇し、明確なブレイクが発生する場合、ドル円は「青空の下」で快適に動く可能性があります。しかし、このチャンスを逃す場合、現在の150.31円の円安水準が重要なポイントになる可能性があります。

次に、MACDの動きに注目すると、現在「デッドクロスが起こる寸前」であり、これは今年の7月と似た状況です。 7月から始まった強烈な円高の動きは、多くの投資家の記憶に新しいと思います。そのため、今のドル円に関しては、円安方向にさらに進むのか、それとも7月のように大きな調整が入るのか、非常に難しい局面にあります。
MACD(マックディー)とは MACD(マックディー)の解説はこちら

材料面では、FRBが利下げサイクルに入る一方で、日銀は利上げを始めたばかりです。 これは、かつてドル円が161円台に向けて動いていた際の金利背景とは異なるため、たとえ150.75円の半値戻しを突破しても、160円に向けて軽々と進むような動きにはなりにくいでしょう。 さらに、次の目標である61.8%戻しは153.39円となり、160円を目指すにはこの壁をも突破する必要があります。
今後、ドル円の動きは円安方向への加速か、それとも調整が入るか、非常に重要な局面ですので、引き続き慎重な観察が必要です。


ドル円(日足)
ドル円日足チャート

もうひとつ注目したいのは、長期トレンドの視点です。前回の記事では触れていませんでしたが、今回は「100日移動平均線(MA)」「200日移動平均線(MA)」の関係にも注目してみます。 現在の100日MAは150.79円、200日MAは151.28円に位置してします。

「150.75円」は、過去の高値161.94円から安値139.56円まで下げた幅の半値戻しに該当し、テクニカル的に重要な価格です。 チャートでは、ドル円が100日MAに接近し、150.75円付近での動きが注目される局面です。
過去にも黄色の丸で示されるように、100日MAと200日MAが価格と交わるタイミングで相場に転換が見られた場面が複数あり、今回も同様の動きが期待されるかどうかが重要なポイントです。 特に今後、ドル円が151.03円を突破して上昇するか、それとも再度下落するかが注目されます。


相場は繰り返す?過去のドル円動向と今の類似点


ドル円(日足)
ドル円日足チャート

現在のドル円の形状と、2022年10月の151.94円から2023年1月16日の127.21円まで円高が進んだ後の動きが非常に似ているとおもわれませんか?

2023年の動きを振り返ると、一度円高が進んだ後、ドル円は戻りを見せましたが、100日MAと200日MAに強く抵抗され、その後再度円高に向かいました。 それでも、最安値127.21円を割ることはなく、結果として今年の161.94円まで円安が進んでいます。


ドル円(日足)
ドル円日足チャート

今回の状況とその時の状況は以下の点で類似しています。

  • 期間の類似性:2022年10月21日から2023年1月16日までの下げ期間と、今回の2023年7月から9月にかけての下げ期間がほぼ同じ長さであること。
  • 戻り幅の類似性:下落から38.2%~半値戻しの水準で100日MAと200日MAにクロスする形状であること。

このような類似した環境が続いていることを考慮すると、同じような動きになる可能性はあります。 しかし、過去のパターンに固執せず、来週以降のマーケットの反応を慎重に見守ることが必要です。特に、次週に予定されている100日MAと200日MAの攻防戦は、年間でも数回しか見られない非常に重要な局面です。
来週、ドル円がこの重要な移動平均線をどのように突破、もしくは反転するかは、今後数か月の相場を左右するかもしれませんので、引き続き慎重に注視することが求められます。


NYダウ・ドル円(日足)
NYダウ・ドル円チャート

今回は記事の長さもあり、詳しい解説は省略しますが、今後注目すべき重要なイベントとして、「米国大統領選挙」がもう半月後に控えています。それに先立ち、日本の総選挙の結果も発表される予定です。これらの政治的イベントが、株価やドル円の動きに与える影響について、注目すべきポイントがいくつかあります。 ここではあえて詳細な説明は避けますが、皆さんもこのタイミングで株価やドル円の動向について考えてみてください。こうした大きなイベントが相場にどのような影響を及ぼすかは、ご自身での分析にもぜひ役立てていただければと思います。 このテーマに関しては、後日さらに詳しく記事にする予定ですので、その時まで楽しみにお待ちください!

長期的な視点でも、現在の相場が非常に重要な局面にあることをご理解いただき、ぜひ来週の相場に備えてください。それでは、皆さんが充実した週末を過ごされることを願っています。



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tradingview社のチャートを利用しています。

執筆者の写真

監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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