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今日の相場解説【プラチナ】スタートの位置に戻ってきた(2026.6.12)デイリーマーケットレビュー


最終更新日: 2026-06-12

ページ制作日: 2026-06-12

今日の相場解説

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FIFAワールドカップが紡ぐ歴史の物語


2026年6月11日。北中米3カ国での共催という、かつてない規模で開幕した「FIFAワールドカップ2026」。
史上最多となる48カ国が参加し、現在まさに世界中が熱狂の渦に包まれています。
国境を越え、言語の壁を越え、数十億人がひとつのボールの行方に一喜一憂する1ヶ月間。しかし、この巨大なグローバルイベントにも、名もなき情熱から始まった「最初の一歩」がありました。
今回は、現在開催中の熱戦から少しだけ視線を過去に向け、ワールドカップがいかにして世界最大の祭典へと成長したのか、その歴史の糸を紐解いてみましょう。
船で海を渡った13カ国:すべてはウルグアイから始まった
時計の針を1930年に巻き戻します。第1回ワールドカップは、南米の小国ウルグアイで開催されました。
現在の熱狂からは想像もつきませんが、当時の参加国はわずか13カ国。ヨーロッパからはフランスやベルギーなど4カ国しか参加していませんでした。
なぜなら、当時は飛行機ではなく船での移動が当たり前の時代。ヨーロッパから南米へは大西洋を横断する数週間の過酷な船旅が必要で、多くの国が参加を辞退したのです。
予選すら存在せず、手探り状態で始まったこの大会。
しかし、決勝戦には約9万3000人もの大観衆がエスタディオ・センテナリオに詰めかけ、地元ウルグアイがアルゼンチンを4-2で下して初代王者に輝きました。
ここから、フットボールの歴史は大きく動き出します。
戦争の影と、ペレがもたらした「黄金の時代」
その後、大会はヨーロッパと南米を中心に徐々に規模を拡大しますが、第二次世界大戦によって1940年代の大会は中止を余儀なくされます。
戦争の傷跡が残る中、1950年のブラジル大会で復活を遂げたワールドカップは、人々に希望と熱狂を取り戻す象徴となりました。
そして、大会の歴史を語る上で欠かせないのが「王様」ペレの存在です。
1958年、わずか17歳で世界を驚かせた天才は、1970年のメキシコ大会で圧倒的な強さを見せつけ、ブラジルに3度目の優勝をもたらしました。
テレビのカラー放送が普及し始めたこの時期、ブラジルのカナリア色のユニフォームと、初代優勝トロフィー「ジュール・リメ杯」が太陽に輝く姿は、世界中のサッカーファンの脳裏に永遠に焼き付けられました。
英雄たちのドラマから、真のグローバルイベントへ
1974年大会からは現在の「FIFAワールドカップ・トロフィー」へと代わり、大会はさらに現代的でドラマチックなものへと進化していきます。
1986年メキシコ大会: ディエゴ・マラドーナによる「神の手」と「5人抜き」。
1998年フランス大会: ジネディーヌ・ジダンの躍動とフランスの初優勝。
2002年日韓大会: アジア初開催と、日本中を熱狂させたサムライブルーの戦い。
2022年カタール大会: リオネル・メッシの悲願達成と、アルゼンチンの劇的な戴冠。
各大会には常に、その時代を象徴するヒーローが生まれ、国を背負うプレッシャーの中で数々の名勝負が繰り広げられてきました。
それは単なるスポーツの記録ではなく、世界共通の「歴史」として語り継がれています。
そして現在、2026年へ
1930年に13カ国でひっそりと産声を上げた大会は、96年の時を経て、48カ国がアメリカ・カナダ・メキシコの広大な大陸を舞台に覇を競う巨大な祭典へと変貌を遂げました。
サッカーの戦術は進化し、選手のフィジカルも驚くべき向上を遂げていますが、ワールドカップの根底にある「国を背負って戦う誇り」と、それを見る私たちの「純粋な興奮」は、96年前から何一つ変わっていません。
現在進行形で熱戦が繰り広げられている2026年大会。果たして今回は、どんなヒーローが誕生し、どんなドラマがフットボールの歴史に新たなページを書き加えるのでしょうか。
私たちの目の前で紡がれる「新しい歴史」から、当分は目が離せそうにありません。
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元の位置まで戻ったプラチナ


6月9日の記事ではゴールドの事について書いています。
長期目線で見る場合の考え方として参考にして頂ければと思います。
(6月9日金の記事へのリンク)
では本日はプラチナです。
金が年初来安値を割り込む動きを見せましたが、白金も年初来安値を割り込んでいます。
昨年、白金が一気に上昇加速したレベルまで落ちています。

国内白金 日足
白金①


昨日の安値8,177円は2025年10月17日の8,250円を再度明確に抜けた2025年12月16日のレベルまで価格が落ちたことになります。
要は、1月高値13,779円に向けて上昇加速したスタート地点まで価格は戻って来たことになります。
ではなぜこの時期にプラチナフィーバーみたいなことが起きたのかその背景を再確認したいと思います。
2025年12月から2026年1月にかけてプラチナ価格が急騰した背景には、「金融面でのパラダイム転換」と「構造的な需給の逼迫」という複数の要因が同時に重なったことが挙げられます。
主な要因は以下の4点に集約されます。
1. 金価格高騰による「出遅れ資産」としての再評価

2025年末にかけて金価格が史上最高値圏へと高騰していく中で、プラチナの価格上昇は明確に出遅れていました。
この歴史的な価格差が市場で強く意識されたことが、急反発の最大の起爆剤となりました。
割安感の強いプラチナに対する代替投資として、ETF(上場投資信託)や先物市場へ投機的な資金が一気に流入し、年末年始の急ピッチな上昇を牽引しました。
2. 南アフリカのインフラ問題による「構造的な供給赤字」

世界のプラチナ供給の約7割を占める南アフリカ共和国における慢性的な電力不足や労働問題、インフラの老朽化により、鉱山生産の伸び悩みが深刻化しています。
世界プラチナ投資評議会(WPIC)などの予測でも、プラチナ市場は数年連続の供給不足となる見通しが示されており、「簡単には解消されない構造的な供給制約」が相場の強力な下支えとして機能しました。
3. 自動車需要の底堅さと「ハイテク・脱炭素」へのシフト

EV(電気自動車)の普及による自動車触媒需要の減少が長らく懸念されてきましたが、
実際にはハイブリッド車の継続的な生産や、世界的な排ガス規制強化(1台あたりの触媒使用量の増加)により、実需要は底堅く推移しました。
さらに、AIデータセンター増設に伴う電力需要の急増や、水素社会に向けた水電解装置・燃料電池の触媒として、
プラチナが「脱炭素とハイテクを支える不可欠な金属」として再評価されたことも大きなプラス要因です。
4. 中東・ロシア情勢を背景とした地政学リスク

原油輸送の要衝であるホルムズ海峡周辺での緊張感の高まりなど、中東情勢やロシアを巡る地政学リスクが継続していることも、貴金属市場全体を下支えしました。
プラチナは供給国が極端に偏在しているため、わずかな供給不安や国際情勢の緊迫化が価格に直結しやすく、リスクオフ局面における逃避資金の受け皿にもなりました。
相場の転換点として これまで10年以上にわたり「金に劣後する金属」という位置づけが常態化していました。
この期間の急騰は単なる短期的なリバウンドではなく、「守りの金」に対して産業用途と割安感を持つ「攻めのプラチナ」という新たな投資ストーリーが市場で確立されたタイミングであったと考えます。

では1月の高値をとってからの白金を取り巻く環境が大きく変化したのか?と言いますとそこまで大きく変化したわけではないと考えます。
株価などは3月に一旦安値を出すもその後は大きく戻し史上最高値を付けていました。
また、AI関連に関しても大きく値下がりするような事は起きていません。
材料面で劇的に変化が起きているわけではありません。
ではテクニカル的な面で見ればどうなのか?

国内白金 月足
白金②


月足から見た状況では、2013年12月の5,300円をなかなか抜けない動きが2024年5月まで続きました。10年以上続いたわけです。
2024年5月に一旦は抜けるも走れずで下落。
そして再度抜けてきたのが2025年6月です。ちょうど一年前。
昨年6月の月足の4本値は以下の通り。
始値 4747円
高値 6319円
安値 4601円
終値 5989円
この動きになっており、ここ突き抜けてから今年1月の史上最高値をつけにいくわけです。よって本当のスタートラインと考えたら5,500円前後とみることができます。
そして過熱感を見るRSIはどうなのか?
9月にRSIの70ポイントを通過し、その後はモンスター化した相場はRSIの数値を下げることなく上昇。
RSIも同様に上昇し、今年2月には88ポイント台まで上昇していた。
9日の金の記事の中でもRSIの事については書いていますのでご参照ください。
そこから3月の下落で一気に70ポイントを割れており、その後は回復していない。
1月2月の時点では月足ベースで見ても相当高い位置にいたことが分かるので、急変には注意しないといけない状況であった事が分かるかと思います。
今年に入ってからのプラチナの記事の内容の推移を読み返しても、天井をつけたあとの動きに関して危惧すべき事は書いております。
上げ相場だけが相場じゃないと言うのが自論です。
下げ相場でも空売りで利益機会があるのが先物取引です。

今後のポイントは?



まず今の価格位置がどのレベルにいるのかを確認したいと思います。


国内白金 月足 黄金比率
白金④



38.2%押しは9219円ですが通過しています。
50.0%押しは7811円です。ここまでの安値は8177円でまだ未到達。
61.8%押しは6403円。
78.6%押しは4397円となり、


国内白金 月足 長期
白金⑤



78.6%押し価格の4397円は、まさしく長期間のレンジ相場のレッドゾーンの中の価格となります。

そこまで下がるとは今の段階では言えません。
ただ、テクニカル的な面から見ますと、元の鞘に戻ると考えれば78.6%押しレベルの価格も考える事が出来ると言うことです。
白金を取り巻く環境は以前とは違います。特に需要関係では大きく変化しています。
なのでレッドゾーン価格まで下がるとなれば、需要が激減しているか、供給量が大幅増加しているが事が条件となります。供給量が大幅に増加することはインフラの問題もあり考えにくい。
そうなると需要の悪化となりますが、
例えば「AIバブル崩壊」「半導体バブル崩壊」「EV自動車の大幅失速」「金価格下落」などが考えられます。
起きる可能性は0ではありません。そういったことも考えて、下げたら上がると言う勝手な思い込みは避けるべきだと考えます。
38.2%押しは通過しています。目指す大きな流れとしては50%押しの7811円となります。
その流れがストップするには、前日安値を割れない、週足ベースで考えれば前週の安値を割れないなどが出現することが必要です。
来週に関しては8,177円を割れない事がそうなりますね。
安値更新の流れが止まるまでは、下値模索の状況が続いていると考えての対応になるかと考えます。
安いから買うと言う値頃感での売買は避けるべき状況は続いています。
来週は、金も白金も重要な週になる可能性ありと考えての対応が必要かと考えます。

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最後に
丙午年の相場について・・・信じるか信じないかあなた次第です!

コムテックス通信を読んでおられる方は今年最後の第30号で送信した内容と同じですがご了承してください。
2026年は、60年に一度巡ってくる「丙午(ひのえうま)」の年です。古くからの迷信や縁起が語られることが多い年ですが、投資家やビジネスパーソンにとっては「相場がどう動くのか」というアノマリー(経験則)が気になるところでしょう。
丙午年の相場の特徴と、歴史的背景をまとめたコラムをお届けします。
丙午(ひのえうま)の相場格言 激動と「跳ね」の予感
相場界には干支にまつわる格言がありますが、午(うま)年は一般的に「午(うま)は跳ねる」と言われます。
過去のデータが示す「荒れ相場」
過去の丙午(直近は1906年、1966年)を振り返ると、非常に極端な動きを見せる傾向があります。 1906年(明治39年) 日露戦争後の大バブル 戦後経営の期待感から株式市場は空前の高騰を見せましたが、翌年にはその反動で大暴落(明治40年の暴落)に見舞われました。文字通り「跳ね上がった後に落ちる」激しい年でした。
1966年(昭和41年)
証券不況からの復活「いざなぎ景気」 前年の「40年不況」で山一證券への日銀特融が行われるなどどん底の状態から、丙午の年は一転して強気相場へ。戦後最長の好景気「いざなぎ景気」の本格的な幕開けの年となりました。
2. 「丙(ひのえ)」と「午(うま)」の組み合わせ
五行説で見ると、「丙」は火の兄(ひのえ)、「午」も火の属性を持ちます。火と火が重なる丙午は、エネルギーが非常に強く、活気にあふれる一方で、過熱しやすい(オーバーヒート)性質を持っていると考えられています。
ポイント 丙午の相場は、平穏な保ち合いよりも、トレンドが明確に出た際の「爆発力」に特徴があります。
2026年の丙午はどうなる? 現代的視点
次回の丙午である2026年に向けて、注目すべき3つの視点があります。
① 人口統計と経済の特異性1966年の丙午は、出生率が極端に低下したことで知られています。
これが現代では「2026年問題」として、教育業界や労働市場において、特定の年代だけ人口が少ないことによる歪み(2026年生まれが大学に入る時期の定員割れなど)が長期的なリスクとして意識されます。
② デジタル・エネルギー革命の「火」五行の「火」は、現代では半導体、AI、エネルギー、電気自動車などを象徴します。これらのセクターが、丙午のエネルギーを受けてさらに一段上のステージへ「跳ねる」可能性があるという見方も面白いでしょう。
③ インフレとの親和性「火」の属性は物価の上昇(インフレ)とも関連付けられます。デフレ脱却が進む中、2026年は名目成長率が大きく跳ねる年になるのか、あるいは金利上昇による市場の混乱が起きるのか、ボラティリティ(価格変動)への備えが重要になります。
そして当社が扱っています商品相場は・・・
商品・資源相場が荒れやすい
火に象徴されるエネルギーや資源分野は、特に値動きが荒くなりやすい。原油、貴金属、穀物などは、地政学リスクや需給懸念が材料視されやすく、値幅を伴う展開になりがちだ。逆に言えば、トレンドを捉えられれば収益機会も多い年となる。特に供給不安や政治的要因が絡むと、投機資金が一気に流入し、値動きが荒くなりがちです。 強気で挑むか、火傷を避けるか・・・
丙午は、歴史的に見ても「変化の起点」になることが多い年です。 格言通りに相場が「跳ねる」のであれば大きなチャンスですが、火のエネルギーが強すぎると急落の懸念も孕みます。「勢いに乗る勇気」と「過熱を冷めた目で見る冷静さ」。 この両輪を持つことが、丙午相場を乗りこなす鍵と言えるでしょう。
最後にあくまでも今回の記事は好きな方は好きな内容ですが、まったく気にならない方は気にならないと思います。2026年終わった時にコムテックス通信があんなことを書いていたなと思って頂けるかどうかは来年の相場次第ですね。
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執筆者の写真

監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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