【ドバイ原油、26日線突破で中長期トレンド回帰へ】今日の相場解説 (2025.03.25)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2025-03-25
ページ制作日: 2025-03-25

高齢者を守るには?ATM規制よりも本質的な取り締まりを
今日のニュースで気になったのが、「75歳以上のATM利用、上限30万円に…特殊詐欺対策で警察庁が検討」という記事です。これは1日あたりのATMでの利用限度額を、現金の引き出し・振り込みともに30万円に制限する方向で検討しているとのこと。 ただ、このような対策を取っても、30万円以下の振り込みを複数回行わせたり、今後はネットに詳しい高齢者が増えることで、インターネットバンキングを開設させて誘導する手口が出てくるのではないかと思います。 こうした詐欺がなかなか無くならないのは、詐欺グループのリーダー格が捕まりにくいという点が大きいのではないでしょうか。末端の“闇バイト”の若者たちは捕まっても、その背後にいる指示役や組織の中枢にはなかなか手が届いていないのが現状です。 特殊詐欺グループのリーダーを摘発する“頂上作戦”のような本格的な取り締まりを進めていく必要があると感じます。
本日は原油です。
ちょうど1週間前に原油の記事を書いていますがその時のまとめが以下のような内容でした。
ドバイ原油先物(日足)
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ドバイ原油もWTI原油と同様に、1月14日から続いていた下落トレンドからの反発局面に入っていると考えられます。
特に、以下のポイントが重要です。
- RSIが下落トレンドラインをブレイク RSI(相対力指数)は長らく下降トレンドを形成していましたが、直近でそのトレンドラインを上抜けました。これは売られすぎの状態が解消されつつあり、短期的な反発の勢いが強まっていることを示唆しています。
- 価格が短期移動平均線を突破 価格も短期移動平均線を上抜けし、トレンド転換の初期段階に入っている可能性があります。
- 次のレジスタンスは26日移動平均線 今後の上昇を継続するためには、次の抵抗水準となる「26日移動平均線」を超えられるかどうかが鍵となります。この水準を突破すれば、中長期の上昇トレンドへ回帰する可能性が高まります。
昨日の段階では26日移動平均線にぶつかっていましたが、本日、明確にこれを上抜けてきました。初期段階のシグナルが出ていた中で、移動平均線を超えてきたことで、中長期的な上昇トレンドへの回帰が始まったと見ることができます。
ドバイ原油先物(日足)
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次に注目したい価格帯としては、1月14日の高値74,630円から3月11日の安値60,430円までの下落幅を基にしたフィボナッチ・リトレースメントです。
- 38.2%戻し:65,850円(※本日通過)
- 50.0%戻し:67,530円
- 61.8%戻し:69,210円
本日の高値は、中心限月(2025年8月限)で66,330円まで上昇しており、すでに38.2%戻しの水準(65,850円)を明確に上抜けてきました。このことから、自律反発の目安とされる価格帯はすでにクリアしたと見られます。 昨日の時点では26日移動平均線に上値を抑えられていましたが、本日はこれを明確に突破しており、中長期の上昇トレンドへの回帰が始まった可能性が出てきました。
ドバイ原油先物(週足)
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日足では26日移動平均線を明確に上抜ける動きが確認されましたが、週足の動きも確認してみましょう。
本日の高値66,330円は、週足の9週移動平均線(66,380円)とほぼ同水準にあり、ちょうどその攻防が行われている価格帯に位置しています。
すでに日足ベースでは38.2%戻し(65,850円)をやや上回っており、現在は週足のテクニカルポイントである「9週移動平均線」と対峙している状況です。
さらに、週足の一目均衡表における転換線は66,660円となっており、今後の価格動向を占う上での重要な抵抗帯として意識されます。
したがって、今後の国内価格における注目ゾーンは、66,380円〜66,660円のレンジと考えられます。
今夜以降、この価格帯を明確に上抜けてくるようであれば、市場心理も一段と強気に傾き、追撃買いのタイミングをうかがう局面に入ると考えられます。
マーケットEyeのコンテンツ「瞭然分析」(各シグナルを統合した総合判定)では、3月14日に「買い」へと転換しています。
なお、3月14日の寄り付き価格は62,850円でしたので、現在の水準(本日高値66,330円)までで、約4,000円の利幅が取れている計算になります。
この総合判定は、複数の指標を統合したものですので、「早く出るシグナル」は3月14日より前に、「遅く出るシグナル」はその後に順次発生しています。
ただし、早期に出るシグナルは反応が早い一方で、“だまし”となる可能性も高くなります。この点は十分に理解し、シグナルの特徴や役割を把握した上で活用することが重要です。
WTI原油
WTI原油先物(日足)
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国内価格が上昇しているということは、当然ながら海外市場でも同様の動きが見られます。WTI原油先物も昨夜、日足の26日移動平均線を上抜ける展開となりました。 1月15日の高値80.77ドルから3月5日の安値65.22ドルまでの下落幅に対するフィボナッチ・リトレースメントでは、以下の水準が意識されます。
- 38.2%戻し:71.16ドル
- 50.0%戻し:73.00ドル
- 61.8%戻し:74.83ドル
昨夜の高値は69.33ドルで、これは日足一目均衡表の基準線(69.18ドル)付近に一致しており、基準線のレジスタンスを意識した動きであった可能性が高いと考えられます。 なお、国内価格と比較すると、WTIの戻り幅はまだ限定的です。そのため、今後71ドル台(=38.2%戻し)までの戻りは十分に視野に入る展開といえます。 特に、69.18ドル(基準線)を明確に上抜けるようであれば、その上にしばらく明確な抵抗帯は見られないため、海外市場ではこの水準を強く意識している可能性があります。
WTI原油先物(日足)
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WTI原油先物の日足チャートを一目均衡表で確認すると、現在は「基準線(69.18ドル付近)」に差し掛かっており、国内と同様の形状となっています。
この基準線を明確に上抜けてくれば、一目均衡表上の目立った抵抗帯が存在しなくなるため、相場が軽くなる可能性があります。
また、今後の上値目処として注目されるのが半値戻しの73.00ドルであり、ここには一目均衡表の雲の下限(3月31日時点で72.82ドル)が重なってきます。
つまり、今夜の動きで基準線(69.18ドル)を突破してきた場合、値動きが加速し、一気に雲の下限や半値戻し水準まで上昇する展開も視野に入ってくると言えるでしょう。
材料面からの分析
イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザで大規模な地上作戦を開始したとの報道が出ています。
イスラム組織ハマスとの停戦協議は進展がなく、悲しい現実ですが、ガザ地区では再び虐殺のような状況が始まっている模様です。
親イラン勢力であるフーシ派がイスラエルや米国に対して武力で抗っているものの、ガザの未来を大きく変える力とはなり得ていないのが現状です。
また、イランが直接軍事介入する可能性も極めて低いとみられており、たとえガザ地区で惨劇が起きていたとしても、中東全体が過度に緊迫化する状況には至らない可能性が高いと考えられます。
米国がイランへの軍事行動に踏み切らない限り、大規模な衝突には発展しないと思われますが、「その可能性は低い」と市場が安心しているときほど、万一の事態が起きた際の反動は大きいため、決めつけずに状況を見守ることが重要です。
一方で、米国はイランに続きベネズエラへの石油制裁も強化すると発表しました。
具体的には、ベネズエラ産の原油や天然ガスの取引に対して一律25%の関税を課す方針であり、この影響でベネズエラ産エネルギーの流通先は大きく制限される見込みです。
現在、ベネズエラの原油生産量は日量100万バレルとされており、その大部分が行き場を失うリスクを抱えることになります。
米国が同盟国にも関税を課す姿勢を見せる中、中国のように米国の制裁をあまり気に留めない国にとっては、制裁によって割安となるベネズエラ産原油の魅力が増すという見方もできます。中国は今後もイラン産原油を買い続ける可能性があり、トランプ政権下でのエネルギー制裁は引き続き注視すべき材料です。
相場においては、どの材料も常に強弱の両面があります。
強い材料が出てきたときこそ、それを打ち消す逆の弱材料がないかを探る姿勢が大切だと考えます。そうした視点を持つことで、バランスの取れた相場判断ができるはずです。
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