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今日の相場解説【WTI & ドバイ原油:短期反発か、さらなる下落か?】今日の相場解説 (2025.03.18)デイリーマーケットレビュー


最終更新日: 2025-03-18

ページ制作日: 2025-03-18

今日の相場解説

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中国で広がる就職氷河期、日本の後を追うか?

中国では景気低迷が続くなか、今年の大学・大学院などの卒業者数が1,222万人と過去最高を更新する見込みです。これは日本と比較しても圧倒的な規模であり、その影響は計り知れません。 中国国家統計局によると、今年1月の若年層(16~24歳)の都市部失業率は16.1%と、全体の5.2%と比べて際立って高い水準にあります。特に、中国では長年にわたり熾烈な受験競争が続いていたため、大学を卒業しても満足のいく仕事に就けない若者が増えれば、不満が社会に広がる可能性があります。 こうした状況は、日本がバブル崩壊後に経験した就職氷河期と似ています。かつて「世界の胃袋」と呼ばれ、穀物相場に影響を与えていた中国ですが、現在は世界経済の中心的存在となっています。今後の動向から目が離せません。



本日は「原油」です。


WTI原油(日足)
WTI原油(日足)


このチャートで目を引くのは、昨年9月10日の「65.27ドル」と今年3月5日の「65.22ドル」という2つの安値です。どちらもRSI(相対力指数)が30ポイントを割る直前で反発しており、売られすぎの水準で踏みとどまっています。 この2つの安値が、今後の相場の重要なサポートとして機能するのか、それともブレイクしてさらなる下落につながるのかが、最大の注目ポイントとなります。


WTI原油(日足)
WTI原油(日足)


ここ最近の値動きを拡大すると、以下のような展開が確認できます。

  1.  今年1月、高値80.77ドルを記録後に下落
  2. 1月に80.77ドルの高値をつけた後、価格は下降トレンドに入りました。トランプ大統領が「掘って掘って掘りまくれ!」と発言し、エネルギー政策の影響を受けたことも背景にある可能性があります。その後、9日移動平均線(MA)を下回ったことで下落が加速しました。

  3.  2月に52日MAを割り込み、デッドクロス発生
  4. 2月に入ると価格は52日MAを下回り、9日MAと52日MAのデッドクロスが発生。その後は52日MAが上値抵抗となり、反発できないまま3月の安値に到達しました。

  5.  3月5日に65.22ドルで反発し、小さなWボトム形成の兆し
  6. 3月5日に65.22ドルの安値を記録した後、一旦反発し3月7日に68.22ドルまで上昇。しかし、9日MAがレジスタンスとなり、再び下落し3月11日に65.29ドルまで下げました。

  7.  直近、9日MAを突破し、短期的なWボトム形成の可能性
  8. 昨夜の段階で価格は明確に9日MAを超え、一時68.37ドルまで上昇。これにより、短期的なWボトム形成の可能性が出てきました。

  9.  次の重要なレジスタンスは26日MA
  10. 現在の焦点は、「26日MA」の突破可否です。昨夜の時点で26日MAは69.36ドル。日々変動するため、今後も継続的なチェックが必要です。

WTI原油(日足)
WTI原油(日足)


WTI原油は、1月の高値80.77ドルから3月5日の安値65.22ドルまで下落しました。この下落幅を基にフィボナッチ・リトレースメント(黄金比率)を計算すると、以下の水準が戻りの重要なポイントとなります。

  • 38.2%戻し → 71.16ドル
  • 50.0%戻し → 73.00ドル
  • 61.8%戻し → 74.83ドル

現在の52日移動平均線(71.97ドル)は、38.2%戻し水準(71.16ドル)と非常に近い位置にあります。このことから、価格が71ドル台まで戻した場合、この水準が強いレジスタンスとして機能する可能性が高いと考えられます。



65.22ドルを下回った場合は?


WTI原油(週足)
WTI原油(週足)


現在の65.22ドルは、週足のサポートラインに支えられた水準となっています。このラインを維持できるかどうかが、今後の相場の方向性を大きく左右する重要なポイントです。
もしサポートラインを下回った場合、次の安値で反発できるかどうかが焦点となります。

過去の重要な安値水準
  • 2023年5月4日:63.64ドル
  • 2021年12月2日:62.43ドル
  • 2021年8月23日:61.74ドル

これらの水準でサポートされれば、再び上昇トレンドへ回帰する可能性があります。しかし、もしこの安値群をすべて下回る展開になれば、次の下値目処が不透明となり、さらなる大きな下落リスクが高まる点に注意が必要です。



国内原油価格


ドバイ原油(日足)
ドバイ原油(日足)


ドバイ原油もWTI原油と同様に、1月14日から続いていた下落トレンドからの反発局面に入っていると考えられます。
特に、以下のポイントが重要です。

  1. RSIが下落トレンドラインをブレイク
  2. RSI(相対力指数)は長らく下降トレンドを形成していましたが、直近でそのトレンドラインを上抜けました。これは売られすぎの状態が解消されつつあり、短期的な反発の勢いが強まっていることを示唆しています。

  3. 価格が短期移動平均線を突破
  4. 価格も短期移動平均線を上抜けし、トレンド転換の初期段階に入っている可能性があります。

  5. 次のレジスタンスは26日移動平均線
  6. 今後の上昇を継続するためには、次の抵抗水準となる「26日移動平均線」を超えられるかどうかが鍵となります。この水準を突破すれば、中長期の上昇トレンドへ回帰する可能性が高まります。

ドバイ原油(週足)
ドバイ原油(週足)


週足チャートを見ると、ドバイ原油は長期の上昇トレンドライン(A)を下回り、2020年から続いた上昇トレンドに変化の兆しが見えています。 現在の価格は、過去の上昇に対する38.2%戻し水準(61,250円)で推移しており、この水準がサポートとして機能するかどうかが今後のポイントになります。 海外市場のWTI原油も、国内市場のドバイ原油も短期的には反発しています。しかし、重要な安値を下回るような展開になれば、さらなる大幅下落につながる可能性がある点に注意が必要です。


原油価格の暴落が発生した場合
  • 株価への影響(エネルギー関連銘柄の下落、インフレ鈍化による市場心理の変化)
  • 他の商品市場への影響(コモディティ全般の価格変動)
  • 経済全体の変動(景気の先行指標としての原油価格の役割)

など、広範囲に波及する可能性があります。
原油を直接取引していない投資家にとっても、市場全体の動向を把握するために原油価格の推移を注視することが重要と言えるでしょう。



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tradingview社のチャートを利用しています。

執筆者の写真

監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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