【原油相場の攻防戦:重要ラインの攻防と今後の展望】今日の相場解説 (2025.02.19)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2025-03-06
ページ制作日: 2025-02-19

寒波襲来!
本州でも今朝、岩手県盛岡市薮川で気温がマイナス20℃を下回りました。全国的に再び強烈な寒波が到来しています。夏の暑さと冬の寒さが年々極端になってきており、異常気象といわれる状況も、数十年後にはこれが当たり前になっているのかもしれません。
また、ウイルス性胃腸炎や細菌性胃腸炎が流行しているようです。予防には手洗いが重要で、爪の間や指の間、手首まで、30秒かけてしっかり洗うことが推奨されています。体調管理には十分お気をつけください。
本日は「原油」の解説です
気温が下がり、暖房器具をフル稼働させている方も多いかと思いますが、その燃料となる原油についてお話しします。
2月4日に原油に関する記事を掲載しており、今回はそれ以来、約2週間ぶりの記事となります。前回の記事では、NY原油に関して以下のポイントを挙げていました。
- 52日移動平均線での攻防 現在、価格は52日MAの付近で推移しており、ここが短期的なサポートとして機能しています。このラインを維持できるかどうかが、今後の方向性を占う重要なポイントです。
- 61.8%戻しのサポート割れ 71.97ドルのラインは、フィボナッチ・リトレースメントの観点からも極めて重要な水準です。このラインを明確に下抜けると、売り圧力がさらに強まる可能性があります。
- 下落シナリオ 仮にこの最終ラインである71.97ドルを維持できず、明確な下方ブレイクが確認された場合、NY原油は65〜66ドル付近までの調整局面に入ると予想されます。 この価格帯は、昨年末からの上昇トレンドの起点となった水準であり、再びその水準に戻る可能性が高まるでしょう。
- 上昇シナリオ 逆に、52日MAと61.8%戻しラインのダブルサポートが機能すれば、再び73.65ドル(50%戻し)や75.33ドル(38.2%戻し)への反発も視野に入ります。
結果は?
WTI原油(日足)
2月18日にWTI原油は一時「70.12ドル」まで下落しましたが、これは瞬間的な安値であり、終値ベースでは2月6日の70.61ドルが安値となっています。 フィボナッチ・リトレースメントの61.8%押し水準である71.97ドルを一時的に割り込んだものの、65〜66ドル付近までの本格的な調整局面には至らず、前回の記事以降はもみ合いの展開が続いています。 現在、9日移動平均線(MA)付近での攻防が続いており、明確に上抜けることができれば上昇の兆しとなる可能性がありますが、現状では依然として方向感が定まりにくい状況です。
国内原油価格
国内は以下のような事をポイントにしていました。
前回の注目ポイント- 重要サポートラインの下抜け 2月4日の終値は68,990円となり、この重要なサポートラインである69,220円を明確に下回る形となりました。これはテクニカル的には弱気シグナルと見なされ、さらなる下落の可能性を示唆しています。
- 52日移動平均線も下回る さらに、「52日移動平均線(69,138円)」も下抜けています。この移動平均線は中期的なトレンドを示す指標であり、ここを割り込んだことは下落トレンドが強まる兆候と解釈できます。
- WTI原油との比較 WTI原油と比較すると、ドバイ原油はより強い下落基調を示しており、チャートの形状からもさらなる下落圧力が強まっていることがわかります。
結果は?
ドバイ原油(日足)
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2月7日にドバイ原油は一時「67,000円」まで下落し、想定通り価格は下がったものの、10月21日の安値64,550円には届かず、その後NY原油と同様に反発しました。ただし、7万円台への復帰は1日のみで、その後は再び7万円を割り込む展開が続いています。 現在の価格は、昨年9月の安値から続く「トレンドライン(A)」に支えられており、このラインがサポートとして機能していることが明確です。ただし、このラインを割り込んだ場合、下落スピードが加速する可能性があるため、注意が必要です。
国内市場に関しては、現在 トレンドライン割れを回避 しており、2月12日の「高値70,440円」を上抜けることが、
上昇再開の明確なシグナル となります。一方、下落再開のポイントとしては、トレンドライン(A)を割り込み、2月7日の安値67,000円を下回ることが、売り目線の投資家にとっての追撃ポイント となるでしょう。
トレンドライン(A)の月内の目安 は以下の通りです。
- 2月20日:68,160円
- 2月21日:68,270円
- 2月25日:68,340円
- 2月26日:68,450円
- 2月27日:68,550円
- 2月28日:68,620円
現在の価格は69,290円のため、わずかな値動きでこのラインとの攻防が本格化する局面となります。 前回の記事で予想していた下落は発生しましたが、大きな下落には至らなかった要因は、このトレンドラインが機能しているため と考えられます。そのため、買い方にとってはこのラインを絶対に守らなければならず、売り方にとってはこれを突破することが極めて重要な攻防戦 となります。

材料面について
ロシアのパイプラインがウクライナ軍の攻撃を受け、米欧の石油会社によるカザフスタン向け供給に影響 が生じているとの報道がありました。この影響もあって一時 70ドル割れ寸前 まで下落しましたが、短期的な下げ過ぎ感が強まる中で押し目買いが入った模様です。
また、石油輸出国機構(OPEC)プラスが減産縮小計画を先送りする可能性 も報じられており、これが買い方にとって支援材料となっています。
今後の市場の焦点は ウクライナ停戦協議 に移る可能性が高いでしょう。
- サウジアラビアでは、米国とロシアがウクライナ停戦について協議 を行っており、両国とも「今後数カ月以内に停戦が実現する可能性がある」との認識を示しています。
- トランプ前米大統領は、今月末にもプーチン大統領と会談する可能性 を示唆。
- ルビオ米国務長官は、停戦合意に伴い西側諸国が対ロ制裁を解除する必要がある との認識を示しました。
仮に制裁が解除されれば、ロシアの石油供給が正常化する可能性が高まります。ただし、G7がロシア産原油の価格制限措置の厳格化を検討 しているとの報道もあり、米国とロシアの停戦協議に対して欧州からは「何勝手なことをしているんだ。欧州のことは無視か?」との反発も見られます。 市場への影響として、停戦がなかなか決まらない場合、相場を支える要因になり得る ものの、仮に トランプ氏が強権を発動すれば、一気に相場が崩れるリスクもある でしょう。
テクニカル面の注目ポイント
いずれにしても、現時点では 9月からのトレンドラインを割るか、死守するか が最大の焦点です。
また、上値のターゲットは70,440円、下値のターゲットは67,000円と明確 なので、特に大きな材料が出ない限り、この2つの水準を意識しながら相場の動きを見ていくのが良いでしょう。
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