【NY金・国内金ともに最高値更新!】今日の相場解説 (2025.02.12)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2025-03-06
ページ制作日: 2025-02-12

「中国のハゲタカたち」
先日放送されたNHKスペシャル「中国のハゲタカたち」をご覧になった方もいらっしゃるかと思います。 かつて経済成長の象徴とされた深センでは、企業の倒産が相次ぎ、その資産を買い叩いて換金する“ハゲタカ”と呼ばれる人々が暗躍しています。 大型の工作機械から扇風機に至るまで、あらゆる備品が売却される様子を通じて、不動産不況やコロナ対策の影響など、中国経済の実態が浮き彫りになっていました。 かつて「世界の胃袋」や「世界の工場」と称された中国が今後どのように変化していくのかを考えるうえで、非常に示唆に富む番組でした。
本日は「金」の解説です
NY金は勢いが止まらない状況が続いています。
ドル建て金価格(日足)
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昨夜の価格は「2968.5ドル」まで上昇し、大きな値動きを見せました。
昨夜の値動きは以下の通りです。
- 始値:2937ドル
- 高値:2968.5ドル
- 安値:2907ドル
- 終値:2932.6ドル(前日比1.8ドル安)
高値と安値の差は61.5ドルとなり、上下に長いヒゲを伴う形状が出現しました。
また、2801.8ドルから2541.5ドルまでの下落に対するフィボナッチの倍返しを考慮すると、
- 1.618倍返しの水準が2962.6ドル(昨夜の高値2968.5ドルはこのレベルに到達)
- 1.764倍返しの水準が3000.7ドル
となり、昨夜の高値は1.618倍返しの水準が抵抗帯になった可能性があります。
前回の相場解説で取り上げた三角保ち合い後の目標値は「3,006ドル」となっており、フィボナッチ1.764倍返しの「3,000.7ドル」とほぼ一致する水準です。
また、「3,000ドル」という価格はキリの良い節目であり、市場参加者に意識されやすい水準です。そのため、現在の1.618倍返し(2,962.6ドル)を明確に突破した場合、次のターゲットとして3,000ドルを目指す展開になる可能性が高まるでしょう。

三角保ち合いブレイク後の目算値
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ドル建て金価格(日足)
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一方で、目算値278ドルのうち、すでに239ドル(約86%)の上昇を達成しており、目標値に対してまずまずの値幅を確保した状況です。
また、RSIは現在69.48と70を割り込み、「ダブルトップ」の形状を形成しており、移動平均線(68.39)とのデッドクロスが発生しそうな局面です。
さらに、昨夜のローソク足は上ヒゲが目立つ形状をしており、短期的な調整リスクを警戒すべき局面と考えられます。今後、RSIの推移や価格の反応を注視し、調整入りの兆候が強まるかどうかを見極める必要があります。
国内の金価格
金標準先物(日足)
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2月11日は天皇誕生日で祝日でしたが、国内市場では祝日取引が実施されました。
国内の金価格は上昇を続け、過去最高値となる「14,379円」を記録しました。現在、チャネルライン内での上昇が継続しており、堅調な推移が見られます。
金標準先物(日足)
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国内金価格はフィボナッチエクステンションの水準を次々と突破
これまで確認してきた価格水準をチェックすると、
- 1.236倍戻し(14,086円)→ 通過
- 1.382倍戻し(14,251円)→ 通過
- 1.5倍戻し(14,385円)→ 6円手前(高値 14,379円)
- 1.618倍戻し(14,518円)
- 1.764倍戻し(14,683円)
- 2倍戻し(14,950円)
さらに、昨年8月6日の安値(10,804円)、10月31日の高値(13,819円)、12月6日の安値(12,688円)を基準にした値幅計算では、
- E計算値:16,834円
- N計算値:15,703円
- V計算値:14,950円
- NT計算値:14,572円
といったターゲットが導き出されています。
1.382倍戻しの14,251円を突破し、祝日取引の間に一気に1.5倍戻し(14,385円)に接近しており、次の水準への動向が注目されます。
現在、過去最高値を更新し続ける強い上昇トレンドが形成されています。
一般的に、多くの人は「安く買って高く売る」ことを理想とします。しかし、強い上昇トレンドにおいては、この常識とは異なる戦略が求められます。
このような局面では、「高いところで買って、さらに高いところで売る」ことが重要になります。この発想の転換ができないと、上昇トレンドでの利益獲得は難しくなります。
相場の流れに逆らわず、トレンドに沿った戦略を取ることが、勝つための鍵となります。
高値で買う際の心理的な負担とリスク管理の重要性
高値で買うことには心理的な抵抗が大きいのも事実です。しかし、この心理的負担を軽減するために重要なのは、損切りポイントを明確に決めてから建玉を行うことです。
そのためには、トレンドが転換する可能性のあるポイントを事前に把握しておくことが必要になります。
金標準先物(日足)
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トレンド変化の兆候として注目すべき3つのポイント
- 9日移動平均線を価格が下回る 短期的な上昇トレンドを支える指標。これを明確に下回ると、調整入りのサインとなる可能性がある。
- 上昇トレンドライン(A)のブレイク 中期的な上昇トレンドを示す重要なライン。これを下抜けると、トレンド転換の可能性が高まる。
- 2024年10月30日の高値 13,819円を割り込む動き 直近の重要な節目。この水準を割ると、さらに大きな調整が進む可能性がある。
これらを損切りの目安として設定しておくことで、リスクが明確になり、高値で買うことへの心理的な抵抗が軽減されるでしょう。
このような綺麗な上昇トレンドほど、いったん形状が崩れると脆いものです。
そのため、トレンド転換の兆しが見えた際には、迅速かつ柔軟な対応が求められます。特に、損切りや途転(ドテン)を適切に行うことで、大きな変動にも対応できるようになります。
上昇トレンドが続く間は流れに乗ることが重要ですが、転換のサインを見逃さず、冷静な判断で対応することが勝ち続けるためのポイントとなります。
ファンダメンタルについて
トランプ発言と市場への影響トランプ前米大統領は、ハマスに対し「15日の正午までに人質を全員解放しなければ、停戦合意は破棄され、地獄を見ることになる」と警告しました。一方で、イスラム組織ハマスは、イスラエルが停戦合意に違反しているとして人質の解放を延期しています。 また、トランプ氏は鉄鋼とアルミニウムに対する関税を25%へ大幅に引き上げる方針を発表。これまで関税適用を除外されていたカナダ、メキシコ、ブラジルなどの主要供給国も対象となり、無関税枠も撤廃される見通しです。
中国市場と金投資の動向「中国のハゲタカたち」に関連するニュースとして、中国では保険会社によるリスクの高い投資が規制されている中、一部の保険会社に対して金の保有が認められることになったとの報道があります。これは上海黄金取引所の取り組みの一環であり、株式や不動産市場のリスク上昇を背景に、資産の最大1%を金で運用可能となりました。 これにより、200~300トン規模の金の購入余力が発生する可能性があり、市場での実需が価格を押し上げる要因となることが考えられます。一方で、中国の現物需要は価格急騰を嫌って落ち込んでいる側面もあり、中国中央銀行は昨年11月から金の購入を再開しています。
日本のバブル崩壊後との類似性と金市場のリスクNHKスペシャルの内容を踏まえると、現在の中国経済は、日本のバブル崩壊後の状況と類似しているように感じられます。日本ではバブル崩壊後に100円ショップやユニクロなどの低価格ブランドが台頭しましたが、中国でも格安ショップが急激に増加しているのが現状です。また、金の現物購入も昨年から増加しており、現在の金価格上昇の一因になっています。 ただし、最悪の事態になった場合には、金を売却して現金化する動きが出てくる可能性も否定できません。歴史を振り返ると、かつて米国がソ連に対して仕掛けた経済戦争ではルーブルが暴落し、ロシアは外貨を得るために大量の金を売却しました。 もし米国が現在、中国に対して経済戦争を仕掛けているとすれば、金市場においても単なる上昇要因だけでなく、売却リスクを考慮する必要があります。材料面を重視する投資家にとっては、こうした歴史的な視点も念頭に置いておくことが重要かもしれません。
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