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今日の相場解説【ドバイ原油:バンドウォークが示す強いトレンド】今日の相場解説 (2025.01.16)デイリーマーケットレビュー


最終更新日: 2025-01-16

ページ制作日: 2025-01-16

今日の相場解説

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ガソリン値上がり

本日のニュースとして注目されているのは、ガソリン補助金の縮小によるガソリン価格の値上がりに関する話題です。 これまで満タン給油をしていた人々の中には、最近では1,000円や2,000円といった金額を指定して給油するケースが増えているとの報道も見られます。 この背景には、ガソリン価格の根幹をなす原油価格の動きが大きく影響しています。
1月7日に原油についての記事を執筆しましたが、その後の動きについて、今回は改めてお伝えしていきます。

ガソリン高騰


今日の解説は「原油」です。


WTI原油(週足)
WTI原油(週足)

こちらはNY原油の週足チャートです。
長期的な三角保ち合いの形状を形成していた価格帯を、今週明確に上抜けてきている動きが見られます。 このブレイクアウトは、今後の原油価格に新たな上昇トレンドが発生する可能性を示唆していると言えるでしょう。


WTI原油(週足)
WTI原油(週足)


2023年9月4週の高値95.03ドルから2024年9月2週の安値65.27ドルまでの下落幅を基にした戻り幅を確認すると、以下の水準が見えてきます。

  • 23.6%戻し:72.29ドル
  • 38.2%戻し:76.64ドル
  • 50.0%戻し:80.15ドル
  • 61.8%戻し:83.66ドル
  • 76.4%戻し:88.01ドル

昨夜の高値は80.77ドル、終値は80.04ドルで、現在は、半値戻し(50.0%戻し)の水準に達しています。 これは非常に注目すべき位置であり、今後の動きに目を離せない局面です。



原油のファンダメンタル

材料面では、欧米によるロシアへの追加制裁、トランプ次期政権とイランの対立リスク、米石油在庫の減少傾向、さらには今月の厳しい米国の冷え込みが原油価格を支援する要因となっています。 需給バランスは引き締まっており、2022年以来の低水準を示すデータがさらなる供給タイト化の可能性を物語っています。


米国・週間石油在庫統計
米国・週間石油在庫統計

米エネルギー情報局(EIA)が発表した16日の原油在庫は、196.2万バレルの取り崩しとなり、原油在庫が「7週連続」で減少しました。 7週連続で在庫の取り崩しとなるのは、2021年7月以降で最長です。

一方で、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意がカタール政府から発表されました。停戦期間は今月19日から6週間とされていますが、歴史的な背景を考えると、その厳守は依然として不透明です。
また、トランプ次期米大統領の中東政策も不透明で、今後の発言次第では市場に大きな影響を与える可能性があります。特に、現在の原油高に対する懸念や牽制的な発言があれば、12月以降に14ドル近く上昇している相場が一気に冷やされることも考えられます。 就任後は市場参加者が彼の発言に過敏に反応し、相場の振れ幅が通常より大きくなる可能性が高いでしょう。


WTI原油(日足)
WTI原油(日足)

昨年のNY原油では、2023年12月の安値から2024年4月にかけて価格が上昇しましたが、その間にRSI(相対力指数)が70%を超えたのは、上昇がある程度進んだ後、4月の高値付近のみでした。 一方、今年の上昇では状況が異なり、12月6日の安値66.98ドルを起点に上昇が始まってからまだ間もない段階で、すでにRSIが70%を超えてきています。この動きは、昨年と比べて上昇の初期段階で過熱感が強まっていることを示しています。 RSIの早い段階での70%超えは上昇スピードが急ピッチすぎる可能性を示唆しています。

しかしながら、昨年4月の高値に向けた動きが今回も継続するようであれば、たとえRSIが高水準にあっても、いわゆる「モンスター相場」となる可能性があり、価格上昇が続く展開も想定されます。

その場合、次の重要なターゲットとなる価格は以下の黄金比率に基づく水準です。

  • 61.8%戻し:83.66ドル
  • 76.4%戻し:88.01ドル

昨年の価格動向を見ると、2023年7月の高値が84.52ドル、4月の高値が87.67ドルでした。これらの水準は黄金比率の価格に近く、もしモンスター相場が展開された場合は、この価格帯が重要な注目ポイントとなるでしょう。


国内原油相場


ドバイ原油(日足)
ドバイ原油(日足)

国内相場の現状について
2024年7月の高値から9月にかけては、WTI原油の下落と円高のダブル効果によって大幅な下落が見られました。しかし、その下げ幅に対して、現在は61.8%戻しの「73,670円」を基準に回復しています。 1月14日には74,630円まで上昇し、16日の終値は74,180円で終了しました。61.8%戻し水準でもみ合いが続いており、強力な壁(鬼門)となる可能性があります。

下値について
「9日移動平均線」がサポートを終えるタイミングが下値への警戒ポイントとなります。特に、今後の相場下落に備えた注意が必要です。

RSIの現状
RSIの数値から見ると、現時点で買いポジションを維持する場合、慎重な対応が求められる状況にあります。


ドバイ原油(日足)
ドバイ原油(日足)

ドバイ原油は現在、+2σバンドに沿って上昇する「バンドウォーク」の形状を見せており、非常に強い上昇トレンドを示しています。このような状態は、価格がボリンジャーバンドの上限に沿って推移し続け、相場の勢いが強いことを示唆しています。 現在の価格帯は、先ほど述べた61.8%戻し水準付近に位置しており、この重要な水準を突破することができれば、さらなる力強い上昇が見込まれます。
また、上昇トレンドが発生している際には、RSIが過熱ゾーンに達しても、それを無視する形で価格が上昇することがあるため、過熱感のみに頼らず、慎重に相場を見極める必要があります。 さらなる上昇が起きた場合には、次のターゲットとして78,000円台が意識される可能性がありますが、この水準に達するには、ファンダメンタルズ的な要因や為替の動きも重要な役割を果たすと考えられます。

短期的には、ボリンジャーバンドの動向やRSIの変化に注目しながら、どの水準でサポートされるかを見極めることが求められるでしょう。 全体的に見ると、現在の上昇局面は非常に強い動きですが、その持続性を確保するためには、相場を支える外的要因の動向にも注視することが重要です。



為替相場


ドル円(日足)
ドル円(日足)

ドル円は、昨夜発表された米国の「消費者物価指数(CPI)」の結果を受けて円高が進行しています。 特に、食品とエネルギーを除いたコアCPIが前年比で予想の3.3%を下回り「3.2%」となり、インフレ圧力が緩和しています。 CPI全体の前年比は予想通りの2.9%でしたが、ドルの売り材料として作用しました。

指標 予想 結果
食品・エネルギー除くコア・前年比 3.3% 3.2%
CPI・前年比 2.9% 2.9%

その結果、ドル円は-2σバンドまで下落し、ボリンジャーバンド下限に沿った動きが注目されています。 また、日銀の植田総裁が23~24日に予定されている金融政策決定会合で「利上げを議論し、判断する」と述べたことで、日本市場では1月の利上げが一部織り込まれ始めています。 これがさらなる円高圧力を生む可能性があります。

この状況において、ドル円がこのまま下方向へのバンドウォークに移行するのか、それとも一時的な調整で反発するのかが今後の注目点となります。 週末に向けて市場の動きはより敏感になる可能性が高く、特に政策決定会合を控えた投資家の動向には注意が必要です。
今後は、ボリンジャーバンドの動きだけでなく、日米間の金利差や経済指標の発表など、ファンダメンタルズの変化にも注視しながらトレンドの継続性を見極めることが重要です。
為替に関しては近日取り上げる予定です。



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執筆者の写真

監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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