【ドバイ原油の上昇トレンドと課題】今日の相場解説 (2025.01.07)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2025-01-07
ページ制作日: 2025-01-07

難波神社で神頼み
お昼休みに会社近くの難波神社にお参りしてきました。
今年の相場が順調にいくよう祈りを捧げながら、ふと『チャートの神様』が本当にいるなら、絶妙なタイミングでエントリーとエグジットのサインをくれたらいいのにな、なんて思ってしまいました。
でも、神様もきっとこう言うでしょう。『そのサインは自分で見つけるものだよ』と。今年もチャートを相棒に、冷静なトレードを心がけたいと思います。
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本日の解説は原油です。
ドバイ原油(日足)チャート
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国内ドバイ原油価格は、大発会の終値で以前から注目していた2024年8月16日の「高値71,340円」を上抜け、「71,500円」で取引を終えました。
この価格動向は、過去の重要なレジスタンスを突破した形となり、テクニカル的には非常に強いシグナルを示しています。
移動平均線の並びも理想的な形状となっており、価格が短期線、中期線、長期線を上回るいわゆる「パーフェクトオーダー」を形成しています。この形状は典型的な強い上昇トレンドを意味し、さらなる価格上昇の可能性を示唆しています。
短期的な注目点としては、これまで抵抗線として意識されていた71,340円を維持できるかどうかが重要なポイントです。このラインを維持できれば、さらなる上昇への地盤が整うことになりますが、仮にこの水準を割り込む場合には、現在の短期的なサポートとして意識されている9日移動平均線(69,764円付近)がどのように機能するかが注目されます。9日線でサポートされる場合、上昇トレンドが継続する可能性が高まりますが、これを割り込む場合はさらなる調整局面を迎える可能性があります。
ドバイ原油(日足)チャート
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ボリンジャーバンドで確認すると、2024年12月3日に価格が-2σバンドを突破して安値64,070円を記録した後、反発の動きを開始しました。その後の展開では上昇が継続し、現在では+2σバンドに沿って推移する「バンドウォーク」の形状を形成しています。
この動きは、強い上昇トレンドの際に見られる典型的なパターンであり、トレンドの勢いが継続する可能性を示唆しています。特に、バンドウォークが進行する間は、短期的な押し目が発生したとしても、バンドの内側での反発が続くことが一般的です。これにより、現在の上昇トレンドに対してさらなるポジティブな見通しが立てられる状況です。
上昇の要因は?
国内原油価格の上昇の背景には、円安が重要な要因として挙げられます。
ドル円(日足)チャート
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2024年12月の日銀政策決定会合では、金利据え置きが決定され、利上げは見送られました。
一方、同月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では利下げが実施されましたが、2025年の利下げ見通しが従来の3回から2回に修正されると発表されました。
この見通し変更を受けて米国の金利上昇期待が高まり、ドルが買われる一方で円が売られ、円安が進行しました。
ドル円相場はこの流れを反映し、2025年1月7日時点で158円台を維持する円安基調が継続しています。
この円安は輸入コスト全般を押し上げる要因となり、特にエネルギー価格への影響が顕著に現れています。
原油はドル建てで取引されるため、円安が進むことで国内市場での原油価格が上昇しやすくなります。現在の国内原油価格の上昇は、円安が大きな要因として作用していると考えられます。
WTI原油価格
WTI原油(日足)チャート
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WTI原油価格の動きを見ると、国内原油価格が2024年8月の高値を明確に上抜けている一方で、WTIは10月の高値78.46ドルにも届いていない状況が見受けられます。
確かに65ドルから72ドルのレンジ相場はブレイクし、上昇トレンドに移行しているものの、国内原油価格ほど力強い動きではありません。
ここ数日のWTI価格の上昇は、主に北米を襲った寒波の影響が大きいとされています。寒波によるエネルギー需要の急増が、原油価格を一時的に押し上げる要因となりました。
ただし、これが一時的な需給のひっ迫によるものなのか、それとも継続的な上昇トレンドへの転換を意味するのかについては、引き続き観察が必要です。
WTI原油(週足)チャート
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WTI原油の週足チャートを見ると、現在の価格は明確な「三角保ち合いの形状」を形成しており、下降トレンドラインまで到達していることが確認できます。
この下降トレンドラインは、2022年から続く長期的な下落の圧力を示しており、現時点ではこれが上昇トレンドへの移行を阻む重要なレジスタンスとして機能しています。
WTI原油が本格的な上昇トレンドへ移行するためには、この三角保ち合いを上方向にブレイクする必要があります。
一方で、このラインで反発して再び下落する場合、再び65ドル付近のサポートを試す展開になる可能性も考えられます。
現在の価格上昇は、短期的な需給の引き締まりや季節要因(寒波の影響)が一因とされていますが、本格的な上昇トレンドへの転換を示唆するには不十分な段階です。特に、この三角保ち合い内での上下動が続く場合、さらなる価格の調整期間が必要になる可能性もあります。
本日の相場解説
国内の原油価格は8月の高値を明確に突破し、強い上昇トレンドを示唆しています。しかし、突破後の価格が大きく動き出さないことで、ややヤキモキする展開となっています。
国内の原油チャートだけを見て売買判断を行う場合、教科書どおりにレンジをブレイクした後の買い戦略が妥当な選択肢と言えます。
この場合、リスク管理としてロスカットラインを明確に設定することが重要です。具体的には、これまでの抵抗線であった「71,340円」、もしくは短期サポートとして機能している「9日移動平均線(69,772円付近)」が適切なラインとして考えられます。
一方で、WTI原油の動向を考慮に入れる場合、状況はやや異なります。WTI原油は週足チャートで三角保ち合いの上限付近に達しているものの、まだそのラインを上抜けていません。
このため、現在の価格帯では売りポジションを構築するという選択肢も検討に値するでしょう。WTI原油は国内原油価格と異なり、8月や10月の高値を上回る動きを見せておらず、明確な上昇トレンドには至っていない状態です。
国内原油価格は為替の影響を強く受けて上昇しているだけだと判断するならば、ドバイ原油の売りを検討する余地もあります。
ただし、この戦略を採用する場合にはドル円相場の動向にも十分な注意が必要です。ドル円は12月26日の高値150.08円を上抜け、円安基調がさらに加速する可能性があるため、この場合は原油価格の押し下げ効果が薄れる可能性も考慮する必要があります。
現在の相場環境では、国内原油価格、WTI原油、ドル円相場の三者を総合的に分析しながら、売買戦略を柔軟に組み立てることが求められます。国内原油価格の強い上昇トレンドを追うか、WTI原油の停滞を重視して反対方向の戦略を採用するか、いずれの場合でも、リスク管理と市場動向の注視が重要です。円安や原油需給の変化が引き続き大きな影響を与えるため、トレンドが明確化するまで慎重な判断が求められる局面です。
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