【金価格の分析:方向感を失う中の注目ポイント】今日の相場解説 (2024.12.19)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2025-03-06
ページ制作日: 2024-12-19

東京都心で初雪
本日、東京都心で初雪が観測されました。平年より15日早く、昨シーズンより25日早い発表となりました。
一方で、地球温暖化が叫ばれる中、2030年頃から「ミニ氷河期」に入る可能性があるという説もあります。このような話題を調べてみると、さまざまな見解が浮かび上がります。
ところで、私たちが身近に感じる「氷河期」といえば、1990年代後半から2000年代にかけて高校や大学を卒業し就職を迎えた「就職氷河期世代」、あるいは「ロスジェネ世代」のことを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
バブル崩壊後の不況により雇用が急激に悪化し、派遣労働やフリーターといった不安定な雇用環境で生活せざるを得なかった人が多い世代です。これは、いわゆる「失われた30年」として記憶されています。
しかし、その「失われた30年」と言われる期間に、金(ゴールド)は大幅な上昇を遂げていました。
本日は、その金について解説します。
本日の解説は金
金標準先物日足チャート
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まずは日足の移動平均線チャートをご覧ください。
注目すべき点は、価格が夜間取引の引け時点で再び3つの移動平均線(9日線、26日線、52日線)を下回ったことです。本日は為替に関連する重要なイベントがあり、円安方向に振れたものの、ドル建て金価格が大幅に下落した影響を受け、国内金価格も下落しました。
直近の値動きを振り返ると、12月6日の安値12,688円から12月13日の高値13,428円までの上昇幅に対し、61.8%押しとなる12,971円を大きく下回り、一時12,886円まで下落しました。この水準は、76.4%押しの12,863円に非常に近い価格です。
その後、為替市場で155円まで円安が進んだ影響を受け、価格が26日線と52日線を再び上回る展開となり、19日は13,132円で引けています。この日のローソク足は長い下髭を伴い、強い下落圧力の中でも、一部の買い戻しによるサポートが入ったことを示唆しています。
金標準先物日足チャート
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一目均衡表を確認すると、先週末には価格が雲の上限を突破していたものの、今週に入り再び雲の中に戻ってきています。
昨日と本日ともに価格が転換線を割り込む場面が見られましたが、終値では転換線にサポートされ、転換線を上回る水準で取引を終えています。
現在の相場は、雲の中に価格が戻っていることから、方向感の定まらない「持ち合い相場」の様相を呈しています。
また、10月31日を起点とした下落の流れが続く中で、これまで強気だった買い方の勢いが徐々に弱まり、売り方にとって有利な状況となりつつあります。
今後の注目ポイントとしては、転換線と基準線の攻防が続く中、価格が雲の下限を割り込むかどうかが焦点となります。雲の下限を割り込むような展開となれば、さらなる下落へ進む可能性が高まり、相場の地合いが一段と弱まることが予想されます。
一方で、転換線と基準線を明確に上回り、雲の上限を突破するような動きがあれば、買い方にとって反発の兆しとなる可能性もあります。
金標準先物日足チャート
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トレンドラインで見ると、最も太い線が下値を支えるサポートラインとして、非常に重要な役割を果たしています。
このラインは、10月31日から引かれる下降トレンドラインと交わるタイミングがⒶ地点が1月6日(月)で、Ⓑ地点が1月14日(火)となります。この間、価格が上昇トレンドラインに沿った形で推移し、下落を耐えられるかが焦点となります。
ただし、エネルギーの頂点に到達する前に価格が放れる可能性もあるため、明日以降の動きでは、上昇トレンドラインの位置を確認することが重要です。
上昇トレンドラインの価格は以下の通りです。
- 12月20日(金):12,901円
- 12月23日(月):12,923円
- 12月24日(火):12,944円
- 12月25日(水):12,966円
- 12月26日(木):12,992円
- 12月27日(金):13,014円
- 12月30日(月):13,035円
これらの価格は非常に重要であり、このラインを割れると、8月6日の安値10,804円から10月31日の高値13,819円までの上昇幅を基にした黄金比率による調整価格が注目されます。長期トレンドラインの割れがその理由です。
黄金比率による調整価格は以下の通りです。
- 23.6%ダウン:13,107円(通過済み)
- 38.2%ダウン:12,667円
- 50.0%ダウン:12,312円
- 61.8%ダウン:11,956円
- 76.4%ダウン:11,516円
- 78.6%ダウン:11,449円
特に38.2%ダウンの12,667円は、12月6日の安値12,688円とわずか21円差であり、この水準を再び試し、維持するような動きがあれば、W底の形成というパターンも考えられます。
今年、最後のイベントの結果
日米の中央銀行の政策金利は、以下のような状況となっています。
FOMC:0.25%利下げ
FOMCでは、来年の利下げ見通しがこれまでの4回から2回に引き下げられたことを受けて、市場ではドル高・金価格下落の反応が見られました。
また、パウエル議長が市場の予測を上回るタカ派的な姿勢を示したことにより、来年の利下げ見通しが「年1回程度」というのがメインの予測として浮上しています。
CMEのFedWatchツール
日銀:現状維持
一方で、日銀は現状維持を決定しました。この決定を受け、19日16時現在では円安が進行し、ドル円は156.70円付近まで上昇しています。
ドル円日足チャート
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現在のドル円の日足チャートを見ると、価格は9日、26日、52日の各移動平均線をすべて上回り、短期・中期・長期のトレンドがそろって上昇基調にあることを示しています。
特に9日移動平均線が26日線や52日線を上抜けるゴールデンクロスが形成されており、強気の相場環境が続いています。
注目すべきポイントは、11月15日に記録された156.744円の高値に価格が接近していることです。
この高値は重要なレジスタンスラインとして機能しており、ここを上抜けできれば、新たな上昇トレンドの発生が期待されます。一方、この水準で上値が重くなる場合は、9日移動平均線付近までの調整が予想されます。
さらに下落した場合でも、26日移動平均線(152円付近)や52日移動平均線がサポートラインとして機能する可能性があります。
現在の円安進行は、日銀の現状維持政策に加え、米金利上昇の影響によるドル高が背景にあります。特にパウエル議長のタカ派的な発言が、米ドルのさらなる強化を後押ししています。市場では、この状況が今後も続くか、あるいは調整局面に入るかを見極めるため、156.744円のレジスタンス突破の有無が注目されています。
NY金日足チャート
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NY金価格の日足チャートでは、短期(9日)、中期(26日)、長期(52日)の移動平均線がほぼ水平になり、3本が接近している状態です。
このことは、現在の市場が方向性を失い、迷いのある状態にあることを示しています。また、チャート上では三角保ち合いの形状が形成されつつあり、上昇トレンドラインと下降トレンドラインの幅が約150ドル程度となっています。
このような状況下では、方向感が見えにくい中でも大きな値幅で動く可能性があります。
実際、国内市場の金価格でも保ち合いの形状が続いていますが、本日には大きな値動きが見られました。朝の安値12,886円から終値13,132円までの246円の上昇が確認されており、保ち合いの中でも高いボラティリティを示しています。
今後のポイントは、国内金、もしくはNY金が上昇トレンドラインを維持するか、それとも下降トレンドラインを突破するかです。
特に三角保ち合いの収束点が近づくにつれ、どちらかの方向に大きなブレイクアウトが発生する可能性が高まります。
このため、トレンドラインの位置や、移動平均線の動きに注目しながら、さらなる値動きに備える必要があります。また、国内金価格の動きがNY金のトレンドに先行して反映される場合もあるため、双方の市場を総合的に分析することが重要です。
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Tweet※tradingview社のチャートを利用しています。
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