【円安の終焉か?ドル円の重要局面を徹底分析】今日の相場解説 (2024.12.03)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2024-12-03
ページ制作日: 2024-12-03

師走の円相場
もう12月ですね。会社の周りの公園でも、ようやく木々が紅葉してきました。
日本は四季があり、それぞれの季節ごとに異なる風景を楽しめるのが魅力ですが、地球温暖化の影響で季節感が少しずつ変わってきています。
今の小さな子どもたちが大人になる頃には、こうした季節感の変化が「当たり前」になってしまうのかもしれないと思うと、少し寂しい気持ちになりますね。
今年は特に暑さが厳しく、その影響でキャベツなどの野菜が高騰しているようです。卵の価格も上がっていると聞きます。
そういえば、かつて中部商品取引所では鶏卵の先物取引が行われていた時期もありましたね。当時を思い出すと、少し懐かしい気持ちになります。
さて、本日の注目はドル円です。11月28日にドル円についての記事を書きましたが、その最後には次のように記しています。
「これらの値を踏まえると、148円台~150円台が、今後の円高が進むかどうかを判断する重要な分岐点となることがわかります。この水準を守れるかどうかが、さらなる円高リスクの回避において鍵となります。」
ドル円(日足)
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現在のドル円は149.83円で推移しています。12月2日には一時149.07円まで円高が進んでいます。 11月28日の記事で触れたように、9月16日の139.56円から11月15日の156.74円までの円安局面に対するフィボナッチ黄金比率に基づく下値目標は以下のとおりです。
- 23.6%下落:
152.69円(通過済み) - 38.2%下落:
150.18円(通過済み) - 50.0%下落:148.16円
- 61.8%下落:146.13円
- 78.6%下落:143.25円
現状では、38.2%の150.18円を下回っているものの、次の注目水準である「50.0%の148.16円」はまだ試されていません。この価格帯は心理的にもテクニカル的にも重要な支持線となる可能性があり、ここを守れるかどうかが、さらなる円高リスクを回避する上で鍵となります。
ドル円(日足)
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あと注目は52日MAと一目均衡表の雲との戦いについても書いていましたが、その後の動きで以下の様に変化しています。
日足移動平均線(9日・26日・52日)を基準に見ると、記事を書いた翌日である11月29日に、「52日MA」を明確に下抜けし、その後は52日MAを一度も上回ることなく推移しています。
この動きにより、今後は52日MAがドル円にとってレジスタンスとして機能する可能性があります。
ドル円(日足)
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9月の安値から引ける「上昇チャネルライン」にも変化が見られます。直近の動きで、チャネルの下限を下回る動きが確認されており、これがドル円相場におけるトレンドの転換を示唆している可能性があります。 11月15日の高値156.74円からの調整局面において、上昇チャネルラインを割り込んだ点は、短期的には円高方向への流れが強まる兆候と捉えられるでしょう。この下抜けは、相場がこれまでの上昇トレンドを維持できなくなったことを意味し、次のサポート水準が注目されます。
ドル円(日足)
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現在のドル円の一目均衡表を見ると、価格は雲の上限近辺に位置しています。この先一週間の日足雲の上限価格は以下の通りです。
- 12/3:149.6円
- 12/4:149.6円
- 12/5:149.6円
- 12/6:149.9円
- 12/9:150.1円
- 12/10:150.5円
雲の上限価格は心理的な抵抗ラインとして機能することが多いため、この水準での攻防が今後のトレンドに大きく影響する可能性があります。
現状では149円台を維持できるかが重要なポイントであり、雲の中に「ずぼっと」入り込む動きが見られた場合、さらなる調整局面に入ることを視野に入れるべきです。
もし価格が雲の中に突入した場合、フィボナッチ黄金比率に基づき、まずは50.0%下落の148.15円が目標価格として意識されるでしょう。
さらに下落が進む場合、61.8%下落の146.12円が次のターゲット価格になる可能性があります。
長期視点からの分析
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長期視点から見た場合、2020年3月の安値101.97円から続いていた約4年間の円安トレンドに、大きな変化が起こりつつある可能性があります。ただし、円安トレンドが終了したからといって、すぐに円高トレンドが始まると結論づけるのは早計です。
トレンドには、上昇トレンドや下落トレンドだけでなく、「ボックス圏(もみ合い相場)」という横ばいの状態も存在します。月足ベースのチャートを観察すると、確かに上昇トレンドには陰りが見え始めていますが、一方で下落トレンドが明確に始まった兆しはまだ確認できません。
現在の動きとしては、23.6%フィボナッチリトレースメント(147.61円)の攻防が続く中、今後の動向次第ではボックス相場へ移行する可能性や、次の38.2%リトレースメント(138.73円)を試す展開が考えられます。
2020年3月の安値101.18円から2024年7月の高値161.95円までの上昇幅に対する38.2%戻し(138.73円)と、2024年9月の安値(139.57円)は非常に近い水準に位置しています。この価格帯は、過去の動きから見ても市場参加者にとって意識されやすい重要なサポートゾーンとなるでしょう。
現在の相場の流れを考えると、この138円台から139円台を試しにいく展開は十分に想定されます。
これまでの円安トレンドが一服している状況下では、市場の変化に対応するためにも、複数のシナリオを念頭に置いて準備を進めてください。
この記事はすべてアーカイブとして記録されていくため、筆者である私自身も過去の見通しや分析を再確認することで、継続的に能力を向上させるのに役立っています。このコンテンツは、自分の振り返りだけでなく、皆さんにとっても学びのツールとして活用していただけると嬉しいです。
過去の記事をアーカイブで見直すことで、どのポイントに注目しておくべきだったのか、どのような視点が市場の動きと一致していたのかを振り返ることができます。ぜひアーカイブを参考にしながら、相場分析のスキル向上にお役立てください。
ファンダメンタルからの視点
最後に材料面では、現在トランプ米次期大統領がBRICS諸国の「脱ドル」の動きに対し、加盟国に100%の関税を課す方針を示したことが注目されています。
これまでもトランプ氏は、不法移民問題や違法薬物、貿易不均衡といったさまざまな課題に対して関税を切り札として用いてきましたが、国際決済分野で関税の話が浮上したのは初めてのことです。
直近のBRICS首脳会議では、脱ドルの一環としてSWIFTへの依存低下が議論されており、この流れに対しトランプ氏は、もし「脱ドル」がさらに進む場合、米国との貿易が不可能になると警告しました。
この動きがドル売りを加速させ、日本銀行の追加利上げに対する警戒感を強めている状況も見て取れます。こうした政治的な動きが、相場を一気に動かす外部要因となる可能性があるため、注意が必要です。
まさに、トランプ氏の提案は、「北風と太陽」で言うところの北風政策といえます。ドル離れを阻止するために、ドルから離れれば制裁を科すという姿勢で脅しをかけているわけです。
この政策がさらなるドル離れを加速させないことを願いたいところです。
2024年も残りわずかとなりましたが、来年に向けても非常に重要なタイミングとなっています。
これまでの4年間の円安トレンドが陰りを見せている中、今後の相場は新たな方向性を模索する可能性が高まっています。特に、円安基調が維持されるのか、それとも円高トレンドが本格化するのか、さらにボックス相場へ移行する可能性も含め、さまざまなシナリオを想定する必要があります。
市場環境や政治的な動き(特にトランプ氏)が相場に大きな影響を及ぼすことが予想されるため、引き続き慎重な観察と戦略の柔軟性が求められるでしょう。2025年に向けたスタートラインとして、今後の数週間の動きが重要な鍵を握ることになりそうです。
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