【白金価格の分岐点~今が最重要局面!】今日の相場解説 (2024.11.27)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2024-11-27
ページ制作日: 2024-11-27

最重要局面を迎える白金
昨夜、能登半島で大きな地震が発生しました。速報が流れると、やはり緊張感が高まります。被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を願っております。
実は私は以前から、NHKの連続テレビ小説「まれ」を見て以来、千枚田を訪れてみたいと思っていましたが、なかなか実現できていませんでした。
今回の地震を受け、能登半島の美しい景観や文化を再認識するとともに、来年は応援の意味も込めてぜひ訪れてみたいと強く思っています。

相場の動向についてですが、噂されていたイスラエルと、イラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラとの戦闘を巡り、イスラエルとレバノンが停戦に合意したとバイデン大統領が発表しました。
停戦合意は現地時間27日午前4時(日本時間同日午前11時)に発効する予定です。
このニュースは前日にも報じられていたため、GOLDは下落せず、限定的な反応にとどまりました。一方で、プラチナはNY市場でも下落を見せ、国内市場でも本日は軟調な展開となっています。
本日は、このプラチナの今後のポイントについて詳しく書いていきたいと思います。
白金標準先物(日足)
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本日(11月27日)、プラチナ価格は一時4,540円まで下落し、10月10日の安値4,527円に接近しています。8月6日の4,129円から10月30日の5,188円まで上昇した後、下落基調が続いており、11月26日時点で11月18日の4,655円を下回りました。
本日も続落し、重要なサポートラインを割り込んでいます。
フィボナッチ・リトレースメントを用いて分析すると、4,129円から5,188円までの上昇幅に対し、以下の水準が確認できます。
- 23.6%下落:
4,938円(通過) - 38.2%下落:
4,783円(通過) - 50.0%下落:
4,659円(通過) - 61.8%下落:4,534円
- 78.6%下落:4,356円
現在の価格は「61.8%下落の4,534円付近」に位置しており、10月10日の安値4,527円とも近接しています。この水準は非常に重要なサポートラインと考えられます。
白金標準先物(日足)
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4,534円前後の価格は、過去において支持線や抵抗線として機能してきた重要な価格帯です。
このように、ある水準が以前は「支持線」(価格を下支えするライン)として機能していたものが、のちに「抵抗線」(価格の上昇を抑えるライン)として作用する、またはその逆の現象が確認されることがあります。この現象を「ロールリバーサル」と呼びます。
「ロールリバーサル」とは、支持線が抵抗線に、あるいは抵抗線が支持線に変わる現象のことを指します。この現象が起きる背景には、以下のような投資家心理が影響しています:
- 支持線から抵抗線への転換 支持線だった価格を割り込むと、多くの投資家は「この価格帯での買いの勢いが弱まった」と考え、今度はその価格帯が上昇時の障害(抵抗線)として意識されます。
- 抵抗線から支持線への転換 逆に、抵抗線だった価格を突破すると、「この価格を超えたことで買いの勢いが強くなった」と認識され、今度はその価格が下落時の支え(支持線)として意識されるようになります。

投資家に意識される理由
この価格帯は、多くの投資家が過去の取引経験を基に注目する水準であり、相場の「節目」として機能します。特に大きな取引量や反発ポイントが重なる場合、より強く意識されやすくなります。
今回の4,534円という水準も、「ロールリバーサル」が発生する可能性が高い価格帯であり、重要な局面となる可能性があります。
今回もこの価格帯を下回ってきた場合、これまで支持線として機能していた価格帯が抵抗帯へと転じる可能性が高くなります。
その結果、上昇の起点である4,200円付近まで下落するリスクが一段と高まるでしょう。
一方で、4,534円付近は過去に強力な支持線として機能してきた価格帯でもあるため、ここで再び反発し、急速に上昇へ転じる可能性も十分に考えられます。
この価格帯を巡る攻防が、今後の相場の方向性を大きく左右する重要なポイントとなりそうです。
長期視点からの分析
白金標準先物(週足)
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白金価格は、2020年にコロナ禍の影響で商品相場全般が急落した際、1,843円まで下落しました。
その後、長期的な上昇基調が続き、2024年5月には5,482円という高値を記録しています。このように、過去数年間は安値から反発する形で推移してきましたが、現在は重要なトレンドライン付近での攻防が見られます。
現在の状況分析
トレンドライン
「2021年9月21日」を起点としたトレンドラインに現在の価格が位置しており、このラインが支持線として機能するかどうかが注目されています。
このラインを下回った場合、次のサポートとして「2020年6月15日」を起点としたトレンドラインが意識される可能性があります。
フィボナッチ・リトレースメント(長期スパン)
2020年3月17日の1,843円から2024年5月20日の5,482円までの上昇幅を基準とした場合、以下の水準が重要なポイントとして浮上します。
- 38.2%戻し:4,092円
- 50.0%戻し:3,663円
- 61.8%戻し:3,233円
週足ベースで見ても、現在の価格が重要なポイントにあることには共感していただけると思います。
この価格帯は、長期的なトレンドラインの支持線として機能しているだけでなく、過去の取引においても多くの投資家が意識してきた節目の水準です。
もし現在の価格帯を明確に下回る展開となった場合、次に注目されるのは、38.2%戻しである4,092円という価格です。
この水準は、長期的なフィボナッチ・リトレースメントで重要な戻しのポイントであるだけでなく、2023年に支持線として機能した価格帯で、過去の相場でも反発が見られたエリアであります。
こうした背景を踏まえると、現在の価格帯を維持できるか否かが、長期的な視点で見た場合でも、今後の相場の方向性を左右する重要な分岐点となっています。
反発した場合には上昇基調が再び強まり、下抜けた場合にはさらなる下落リスクが高まるため、この局面での動きに細心の注意を払う必要があります。
NYプラチナ価格の動向
NYプラチナとダウ平均(週足)
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NYダウは新高値を更新しており、かつての相場理論に基づくならば、「景気が好調であれば白金の需要も増加し価格が上昇する」と考えられていたかもしれません。
しかし、現代の市場においては株価と白金価格の相関関係が必ずしも一定しているわけではなく、時期によって相関が高まる場合もあれば、逆相関や無相関となる時期も見られます。
そのため、現在のように株価が史上最高値を更新している状況であっても、必ずしも白金が同じように上昇するわけではない点に注意が必要です。
昨夜のNY白金の下落については、トランプ次期米大統領の関税に関する発言が引き金となり、貿易摩擦に対する懸念が広がったことや、米新築住宅販売戸数の急減が圧迫要因となったと考えられています。
一方で、NYダウはこれらの要因をほとんど意に介さず、引き続き上昇基調を維持し、史上最高値を更新しました。この動きは、白金と株価が異なる要因に影響を受けていることを示しています。
上記のグラフでNYダウとNY白金の動きを見ると、確かに相関関係が高い時期もありますが、一方で逆相関となっている期間も見られることがわかります。
このように、株価が高いからといって必ずしも白金価格も高くなるわけではないということを理解することが重要です。市場全体の動向や個別のファンダメンタル要因を適切に分析し、安易な連動を前提とした投資判断を避けることが求められます。
NYプラチナ(日足)
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NY白金先物の日足チャートを基に分析すると、基本的にはレンジ相場内の動きだといえますが、安値に関しては緩やかに切り上げています。
現在の価格は、この上昇トレンドラインに接近しており、非常に重要な局面にあるといえます。
トレンドラインを維持できれば反発の可能性が高まる一方、下抜けた場合はさらなる下落リスクが増大します。市場参加者は、このラインでの攻防に注目しながら、適切なリスク管理を行う必要があります。
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