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今日の相場解説【GOLD市場に吹き荒れる波乱、29日前後に要注目】今日の相場解説 (2024.11.26)デイリーマーケットレビュー


最終更新日: 2025-03-06

ページ制作日: 2024-11-26

今日の相場解説

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金大幅下落

全国的に夜は雨模様となっていますね。寒さも徐々に厳しさを増してきていますが、 これからの季節はインフルエンザなどの感染症にも注意が必要です。 私も日々更新を続けているので、読んでくださる皆さんのために健康管理には気をつけますが、 これから年末にかけて忙しい時期に入るかと思いますので、皆さんもぜひ体調にはお気をつけください。

さて、GOLD相場は雨どころか嵐のような状況となっています。特に昨夜のNY金の大きな動きには驚かされました。
「93.7ドル安」という大暴落が発生しました。10月30日の高値から11月14日の安値までの下落幅に対して、61.8%戻しにあたる2702.4ドルを一時超えて2716.9ドルまで上昇しましたが、 次の目標となる78.6%戻しの2746.1ドルには届かず、そこから一転して急降下。最安値は2616.6ドルとなり、100ドルもの急落を記録しました。

NY金先物(日足)
NY金先物日足チャート

この動きの背景として挙げられる理由の一つが、米国財務長官の人事です。 トランプ次期大統領が指名した「ベッセント氏」は、減税政策には賛同しているものの、現政権下での財政赤字拡大を強く批判しており、財政の歪みに対して一定の抑制を期待されています。 また、貿易戦争に対しても歯止め役としての役割が期待されており、この人事が米経済や金融市場にとって好材料と評価されています。その結果、株価は高値更新を続けています。

一方で、米金利の低下やドル安が進行しており、これ自体は金相場にとってポジティブな要因です。しかし、安全資産としての投資ニーズが低下するとの見方が優勢となり、金価格は下落基調を強める結果となりました。

2つ目の理由は、中東和平の進展可能性です。イスラエルとレバノンが停戦合意に至る可能性が浮上してきました。 中東地域における地政学的リスクは、金相場を押し上げる重要なテーマの一つです。そのため、和平交渉が進展し、緊張緩和に向けた動きが加速すれば、これまで膨らんできた金の持ち高に対して調整売り(売り優勢)が入る可能性があります。
ただし、昨夜発表された金上場投資信託(ETF)「SPDR GOLD SHARES」の投資残高は1.44トン増加しており、大幅な資金流出は確認されていません。このことから、金ETF市場からの資金流出をどの程度回避されるかが、今後の注目ポイントとなります。 そう考えると昨夜のNY金市場の動きはいささか過剰な動きになっている可能性があります。


NY金先物(日足)
NY金先物四時間足チャート

昨夜の暴落を詳しく見てみると、11月14日の安値2541.5ドルから昨夜の高値2723.2ドルまでの上昇幅に対する61.8%押し戻しの水準が2610.9ドルとなります。 昨夜の安値2616.6ドルは、この注目価格のわずか5.7ドル手前で下げ止まったことが確認できます。つまり、昨夜のNY金の急落も、注目される価格帯でサポートされた形となりました。

今後、NY金の安値としては、この「2610.9ドル」が重要な注目価格となります。今夜以降、この水準がどのように機能するかが、相場の動向を見極めるポイントになりそうです。

昨夜、国内の金価格も大きく変動しました。20時59分に前日比123円高の13,423円を記録した後、急落し、14時34分には12,987円まで下落しました。 この高値と安値の差は436円となり、前日の343円を上回りました。これは、8月5日の771円や8月6日の555円以来の大きな変動幅となっています。


金標準先物(日足)
金標準先物日足チャート

過去の動きを振り返ると、8月5日の金価格が752円下落した際の出来高は99,249枚、翌6日に152円上昇した際は96,248枚と、異常な取引量を記録しました。 これは、7月17日の高値からの下落後、一時的な戻りを見せた後の急落というパターンであり、そのため大量の出来高が発生したと考えられます。

現在の動きと比較すると、当時ほどの出来高ではないものの、昨日と今日の取引量は最近の平均の2倍に達しており、相応の活発な取引が行われていることがわかります。 国内市場に関しては、昨日の高値13,560円が、13,819円から12,750円への下落幅に対する76.4%戻しの13,567円の7円手前であったことから、日中の動きに警戒感を持った投資家も多かったと推測されます。


金標準先物(日足)
金標準先物日足チャート

現在の価格を踏まえ、明日以降の注目ポイントを整理します。
9月9日の安値11,421円から10月31日の高値13,819円にかけての上昇幅に基づく38.2%戻し水準(12,903円)が、今後の相場を占う上で重要な注目価格となります。 この水準は、一時的なサポートゾーンとして機能する可能性があり、ここを下抜けるかどうかが次の動きを判断するポイントになりそうです。
さらに、下落が続いた場合には、50%戻し(12,620円)や61.8%戻し(12,337円)の価格帯も視野に入れる必要があります。これらの価格帯がサポートとして機能するかどうかが、今後の相場の方向性を左右する重要なポイントとなるでしょう。

これまで、ゴールドは安値が出るたびに買いが入り、反発を繰り返してきました。その結果、「安値が出れば買い」という投資家の脳内イメージが形成されている状態です。
しかし、このように多くの投資家が同じ認識を持つ状況では、時として相場が多数派の裏をかいた動きをすることがあります。 「これだけ下がったのだから、そろそろ底だろう」という先入観を持ちすぎるのは危険かもしれません。今後の動きにおいては、慎重な判断と柔軟な対応が求められるでしょう。


金標準先物(日足)
金標準先物日足チャート

また、一目均衡表の雲の価格も注目ポイントとして意識しておきたいです。今後1週間の雲の価格は以下の通りです。

  • 11月27日:12633円
  • 11月28日:12773円
  • 11月29日:12825円
  • 12月2日:12865円
  • 12月3日:12893円

これらの価格帯と3つのテクニカルプライスが一致するようであれば、さらなる下落のサポートゾーンとなる可能性があります。
さらに、トレンドラインとの位置関係にも注目が必要です。トレンドラインが示す方向性が今後の動きを判断する上での重要な指標となるため、しっかり確認しておくことをお勧めします。


金標準先物(日足)
金標準先物日足チャート

前回の記事で、GOLDの11月における最注目日として「11月29日」を挙げました。 この日を境に、相場が大きな分岐点を迎える可能性があると見ています。ただし、29日前後で「±2日程度のズレ」が発生する可能性も考慮すると、明日からの動きには特に注目すべきでしょう。

現在、相場は荒い値動きを続けていますが、こうした状況だからこそ、冷静に取引を進めることが重要です。慌てず、計画的なトレードを心がけてください。
また、テクニカル指標やトレンドラインの位置関係も踏まえ、慎重に戦略を立てる必要があります。この荒い動きの中で、短期的なブレに惑わされず、大局を見据えた判断が求められます。


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執筆者の写真

監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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