【白金相場を読み解く(注目のテクニカルプライス)】今日の相場解説 (2024.11.15)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2024-11-15
ページ制作日: 2024-11-15
本日は白金です
早いもので、もう週末ですね。今週末は沖縄にてセミナーの講師を務めさせていただきます。そして12月には、神戸で外部講師をお迎えしたセミナーを開催いたします。関西エリアの皆さま、12月14日(土)はぜひ神戸へお越しください!お待ちしております。
今週は金やビットコインに関する記事を執筆しましたが、読者の皆様から白金についても取り上げてほしいとのご要望をいただいております。
なお、金以外の銘柄については、白金・原油・ゴム・日経平均・為替などを対象に、会員様向け動画「三猿相場動画」で日々解説しておりますので、ぜひお申し込みください。
会員向けとはいえ、無料でご利用いただけますのでご安心ください。
白金標準先物(日足)
こちらは今年の白金の動きです。2024年の白金の最高値は5月20日の5,482円です。金が10月31日に高値をつけた前日、白金も5,188円で高値をつけましたが、5月の最高値には届きませんでした。
この5,188円は、5,482円から4,129円までの下げ幅に対して、76.4%の戻り価格である5,163円を25円上回る価格でした。この日の終値は5,157円で、5,163円に近い価格帯で引けています。
また、ローソク足の形状も注意が必要なものであり、翌日には特に前日安値を割れることへの警戒が求められる状況でした。
さらに、RSI(相対力指数)が「逆行現象」を示しており、これらの要素を事前に把握していた方は、翌日の205円安の場面で素早く対応できた可能性があります。
また、短期移動平均線を割る動きも確認できました。これらについては、「三猿相場動画」でも詳しく解説しております。
どうしても金に関するご相談が多いのが現実で、白金に関する記事が少ない点は反省しております。今後は、白金を含め、さまざまなテーマを満遍なく取り上げていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
白金標準先物(日足)
上記のチャートから、現在の価格が「52日移動平均線」付近まで下落していることが分かります。日足ベースで見ても、非常に重要な局面に差し掛かっていると言えるでしょう。
一目均衡表では、基準線および転換線を下抜けており、雲の上限に向かって価格が動いています。来週の雲の上限価格は以下の通りです。
- 11月18日(月):4,557円
- 11月19日(火):4,557円
- 11月20日(水):4,573円
- 11月21日(木):4,580円
- 11月22日(金):4,601円
本日の安値は4,660円ですが、今日の雲の上限価格は4,557円となっており、安値と雲の上限価格には103円の乖離があります。来週、価格が雲の上限に向けて下がる場合は、この価格帯を注視しておくことが重要です。
また、もう一つ確認すべきポイントとして、8月6日の安値4,129円から10月30日の高値5,188円までの上昇幅に対する黄金比率による調整価格があります。
- 38.2%ダウン:4,783円
- 50.0%ダウン:4,659円
- 61.8%ダウン:4,534円
昨日の安値は4,657円で、50%ダウン価格である4,659円とはわずか2円差であることがわかります。この価格帯での動きに引き続き注意が必要です。
白金標準先物(週足)
週足では、上記のようにトレンドラインを引くことができます。現在、価格が一番上のトレンドライン付近まで下落しており、このラインを割り込むかどうかが注目されるポイントです。 また、52週移動平均線が4,630円に位置していることも確認しておきたいところです。
NY白金(日足)
海外市場を見てみると、950ドルを割り込んでおり、今年の下値の岩盤とされる900ドルに近づいてきています。
RSIも今年の中で低い水準に位置していることが確認できます。現時点では明確な買い転換サインは出ていませんが、ここからさらに深追いする場合は注意が必要な状況です。
また、最近の白金の特徴として、上昇開始後に反転するとスタート地点に戻る傾向が見られることが挙げられます。
今回、国内白金のスタート価格は4,129円であり、この水準は今後の動きにおいて頭に入れておくべき重要なポイントです。ただし、一方通行でこの水準に向かうかどうかは慎重に見極める必要があります。
今年の5月の高値から下落した局面では、6月に52日移動平均線を一時的に割り込むも、その後7月に持ち直し、8月には再び大きな下落に転じています。このような動きにも注意を払いながら、今後の展開を見守ることが求められます。
本日の相場解説
NY白金(日足)
1月18日の安値4,206円から5月20日の高値5,482円までの上昇に対する50%ダウンの価格が4,844円でしたが、6月14日の安値は一時4,779円まで下げ、終値は4,875円で終了しました。
そのため、50%ダウンの4,844円を一時的に下回りました。そして、7月8日には5,326円まで戻し、76.4%戻しの価格である5,316円を一時的に超えましたが、終値は5,265円で、61.8%戻しの価格5,213円をわずかに上回る水準でした。
現在の状況は5月から6月にかけての動きに似ており、もし同様の展開が繰り返されるならば、今日の安値はテクニカルプライスでサポートされており、週明け以降に価格が戻す可能性を考慮しておく必要があります。
10月30日の高値5,188円から11月14日の安値4,657円で計算すると、戻しの価格帯は以下のようになります。
- 38.2%戻し:4,860円
- 50.0%戻し:4,923円
- 61.8%戻し:4,985円
また、細かいポイントとして23.6%戻しの4,782円がありますが、今日の高値は4,726円で、まだこの水準には到達していません。
弱い戻りの場合、23.6%戻し手前で失速する可能性も考えられるため、週明け以降の注目価格として4,782円を意識し、突破した場合は4,860円を目指す動きを想定しておきたいところです。
逆に、下値の注目ポイントとしては、4,659円、4,630円、そしてその下にある一目均衡表の雲の上限価格に注意しておきましょう。5月から7月にかけての動きの再現があるかどうかは、週明けの動き次第となるため、注視が必要です。
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