【過去最高値を更新】今日の相場解説 (2024.10.08)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2024-10-24
ページ制作日: 2024-10-08
ガザ地区戦闘から1年…
本日から新たにスタートしたコンテンツ「今日の相場解説」では、さまざまな視点から相場を考察していきます。
本日のテーマは「ガザ地区戦闘から1年」です。
昨日で戦闘から1年が経過しましたが、皆様もご存知の通り、昨日の金価格はJPX先物市場でも田中貴金属の小売価格でも史上最高値を更新しました。
JPX金先物市場の期先価格は「12,773円」まで上昇。
1年前の10月7日は土曜日で市場は閉場していましたが、その前日である10月6日の終値は「8,710円」でした。
限月 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 |
---|---|---|---|---|---|
24年8月限 | 8,719.0 | 8,730.0 | 8,661.0 | 8,710.0 | -6.0 |
限月 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 |
---|---|---|---|---|---|
25年8月限 | 12,551.0 | 12,773.0 | 12,535.0 | 12,639.0 | +85.0 |
当時は、上記を見ても分かるように、9月20日の9,187円から下落の真っ只中にありました。
そして、祝日明けの10日の終値は8,885円で、前日比175円高で終了しました。その後、10月20日まで10連騰し、終値は9,526円となりました。これは10月6日から816円の上昇となります。
10月6日の時点ではRSIも30ポイントを割り込んでおり、中東情勢の材料が加わったことで、市場にエネルギーが注入されました。
その後、相場は落ち着き、今年3月に前年12月4日の高値10,028円を突破したことで、新たな領域に入り、現在の価格に至っています。
中東情勢の問題が発生してから1年が経ちましたが、緊迫度合いはさらに高まっています。現状では解決策が見つからないのではないかという懸念の声もあり、「第三次世界大戦」というキーワードもよく見かけるようになっています。
そのような状況の中、ドル建て価格のNY金も同様に昨年10月6日に安値を付け、その後価格は上昇を続け、NY金も史上最高値を更新しています。
今の緊迫が継続するなら価格は上昇継続していくと考え投資をされる方もおられます。
しかし金を材料面だけで見た場合は有事だけが相場を動かす材料ではありません。金利・中国の金購入の推移・供給面・需要面・投資家心理などなど様々な要因があり、
その時の環境に応じて素直に反応する場合と全く塩対応の時がありますので今後の金価格の動向を考える時は一つの材料に固執しないことを推奨します。
そのうえでテクニカル分析は客観的に相場を見る為の道具です。買われすぎて過熱感があるのか?またはその逆なのか?どこにテクニカルポイントがあるのかどうか?材料だけでなくテクニカルも併用することで視界も広がるはずです。
それでは現在の国内金価格に関してのポイント
- ダブルトップの可能性 7月17日の高値12,679円と10月7日の高値12,773円が近い水準にあり、ダブルトップ(天井圏を示すパターン)を形成する可能性があります。
- 次の目標価格 高値を更新した場合、次の目標となる価格は13,112円と13,120円です。
- 指標の確認 価格の上昇をサポートしている移動平均線(MA)や一目均衡表の位置を、毎日確認しましょう。
- 中東情勢への注目 中東情勢は引き続き重要で、「抵抗の枢軸」というキーワードが今後の焦点になる可能性があります。
- 調整局面への備え 9月9日の安値11421円から10月7日の高値12,773円までの上昇幅に対し、38.2%の押し目は12,257円です。
本日や昨日の安値を下回る動きがあれば、下落トレンドへの転換に警戒が必要です。
この水準までの下落は自律調整の範囲内と考えられるため、心構えが必要です。
値動きが大きいと、調整幅も大きくなることを念頭に置きましょう。
その日の注目ポイントについて掲載していきますのでお楽しみにしてください。
また内容などで分からないことなどあればお気軽にご連絡ください。出来る範囲でお答えします。
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