週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“短期指標を割り込み中期指標まで後退した。これにより短期平均線は右肩下がりになり上値の抵抗帯として機能する可能性もあり、中期移動平均線(26日)や一目均衡表の基準線でサポートされ短期指標を上回り上昇再開の展開となっていくのか、中期指標をも割り込み調整色を強めるのかが目先のポイントと言えよう。”と掲載しておりましたが、中期指標(26日平均線や基準線等)でサポートされ、上値の抵抗帯と考えられた短期指標を上回り、最高値を更新し上昇継続を確認した。週後半には米英貿易協定が成立した事を受けて投資家のリスク選好性が高まり、安全資産に対する投資ニーズが後退し、特にNYゴールドは上げ一服感が台頭しつつある。海外チャート面では、先月高値とのWトップ形成に向けた足取りになるのか、前回同様に中期指標(26日平均線や基準線等)がサポートとなり上昇再開となるのかを見極める状況。国内市場では最高値を再度更新する力があるのか、短期指標を割り込み調整色を強めるのかを見極める週となりそうです。
白金は先週号では“終値ベースで中期指標との攻防が続いており明確に上回ることが出来ないながらも、瞬間高値は上回る時間帯もあり安値も切り上がりを見せている。4月7日安値を起点としたアップラインのサポート帯を割り込むようなら上空に位置する中期指標が強い抵抗となって上昇の行方を阻む展開が想定される。一方、中期指標を明確に上回るようなら4月7日を起点とした上昇継続の確認となり上げ余地拡大の展開が想定される。”と掲載しておりましたが、モタモタした動きが続き保合いの様相の中、派手さはないものの上値追いの様相となりつつある。国内市場では4月30日高値4445円を明確に上回ることが出来るかが目先の課題となる。
東京ゴム週間展望
先週号では“先週高値を上回ったことでレンジ上放れと考えられますが、上昇力はまだない。中国では労働節の連休に入っており積極的な売買が手控えられており動意薄で推移している。中国の連休明けの動きに期待したい。”と掲載しておりましたが、ジワリジワリ上伸し中期テクニカル指標(26日平均線等)を上回り、なべぞこ型の底打ち形状になりつつある。ポイントは4月に2度281円の安値を付けた間の山である4月14日高値305円を明確に上回れるかが問われている状況。305円突破出来れば上昇余地拡大と考えたい。
東京原油週間展望
先週号では“石油輸出国機構(OPEC)プラスの供給増加見通しか大きく値を消し年初来安値51940円に接近するまで後退した。これによりチャート面は悪化。短期指標が上値の抵抗帯となっている構図となり目先の下値はどこなのかを探る時間帯に入った模様。ただし、短期指標を上回る様なら先月安値とのダブルボトムを形成する可能性が出てくる。短期指標(短期平均線9日や転換線等)を上回れるのか否かが目先のポイントと考えたい。”と掲載しておりましたが、週末には米英の貿易協定が成立したことを受けて、通商環境の改善が始まったとの期待感から投資家のリスク選好が高まり、株高連動で地合を引き締め、一時は60ドル台を回復した。これにより国内外市場では短期指標(9日平均線や転換線等)を上回り反発モード入りが出来るかが問われている。10~11日には米中通商協議が予定されており、この協議の結果次第の展開が想定される。
日経平均株価週間展望
先週号では“一定の上昇ピッチを維持しながら上値追いの展開となり、予定通り短期・中期平均線のGクロスが現れた。3月高値38220円も射程圏に入っている。4月7日安値から引けるアップラインを割り込まない限り上昇継続中と考えられ、どこまで上値を伸ばすのかの時間帯。”と掲載しておりましたが、週末には米英の間で貿易協定が成立した。日本との協議が難航していることで英国との合意を急いだ模様。10~11日に米中通商協議を控えているタイミングも影響したのではないかと思われる。4月7日安値を起点とした上昇が続いており今週は長期平均線をも上回り、目先の上値の抵抗帯は3月26日高値38220円と考えられ、アッサリ上回る力があるのか、抵抗を受けるのかが問われる週となりそうです。
為替週間展望
先週号では“日銀金融政策決定会合で公表されたレポートで2025年度、26年度の経済成長見通し、物価見通しが引き下げられ、2%目標達成時期見通しも先送りされたことで、当面の利上げが難しいとの思惑が広がり、円売りが強まり、3月高値からの下落幅に対して50%戻りを達成し、中期指標をも上回ってきた。61.8%戻りは146.88円、又、年始の高値からの下落幅に対して38.2%戻りは147.13円、50%戻りは149.37円にそれぞれ節目があると思われますが、目先どこまで戻れるかの時間帯。”と掲載しておりましたが、執筆時点では146.20円まで戻りが入っている。短期(9日)と中期(26日)平均線のゴールデンクロスが現れ146.46円に右肩下がりの長期平均線が位置しており、短・中期平均線のサポート帯と長期平均線の上値の抵抗帯に挟まれた状態になっており、一先ずどちらに抜け出すかが問われる状況。上抜けするようなら先週記載の通り3月高値からの下落幅に対して61.8%戻りの146.88円や1月高値からの下落幅に対して38.2%戻りの147.13円を目指すことになろう。一方、短中期平均線を割り込むようなら今週高値が戻りの急所となり下落再開の展開が想定される。
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