週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“NYゴールドが3500ドルの大台達成から、目先の上値目標値を達成しひとまず上げ一服となり急反落を演じましたが、国内外ともに短期指標(短期平均線9日や転換線など)でサポートされている状況。トランプ大統領の日々の発言により相場変動率も急上昇しているが、安全資産として金をポートフォリオに組み入れる動きは強く底堅い動きが継続する可能性が高いとみる。但し短期指標を割り込むようなら中期指標(中期平均線26日や基準線など)まで下げ余地拡大と考える必要が出てくる。”と掲載しておりましたが、短期指標を割り込み中期指標まで後退した。これにより短期平均線は右肩下がりになり上値の抵抗帯として機能する可能性もあり、中期移動平均線(26日)や一目均衡表の基準線でサポートされ短期指標を上回り上昇再開の展開となっていくのか、中期指標をも割り込み調整色を強めるのかが目先のポイントと言えよう。
白金は先週号では“今週高値は4412円で中期指標(中期平均線26日や基準線など)で戻り一服となっている。高値を付けた後の下値は短期指標(短期平均線9日や転換線など)でサポートされており、上値抵抗帯が中期指標、下値サポートが短期指標という構図になっており、上値抵抗帯を突破し今月安値を起点とした上昇が継続するのか、短期指標を割り込んで戻りの時間帯が終了となるかを見極める状況。”と掲載しておりましたが、終値ベースで中期指標との攻防が続いており明確に上回ることが出来ないながらも、瞬間高値は上回る時間帯もあり安値も切り上がりを見せている。4月7日安値を起点としたアップラインのサポート帯を割り込むようなら上空に位置する中期指標が強い抵抗となって上昇の行方を阻む展開が想定される。一方、中期指標を明確に上回るようなら4月7日を起点とした上昇継続の確認となり上げ余地拡大の展開が想定される。
東京ゴム週間展望
先週号では“上にも下にも抜け出せず先週以降のレンジの中での推移にとどまった。短期指標を上回れない上値の重さを感じるが、下値も限定的で膠着状態が続いている。定石どおりですが“保合い放れにつけ”の格言通り抜け出た方に付いて行くのが良いでしょう。”と掲載しておりましたが、先週高値を上回ったことでレンジ上放れと考えられますが、上昇力はまだない。中国では労働節の連休に入っており積極的な売買が手控えられており動意薄で推移している。中国の連休明けの動きに期待したい。
東京原油週間展望
先週号では“短期指標を概ね維持しているものの上昇力がなく上空に控える中期指標(中期平均線26日や基準線など)まで回復する力がない。米中通商関係の改善期待から週末にかけて株価が堅調に推移したことなどが、原油相場を支える要因だが、石油輸出国機構(OPEC)プラスなどの大規模な供給増に対する警戒感も強く上げ幅は限定されている。上値の抵抗帯として位置する中期指標に接近、又は突破する展開で上昇基調に転じることが出来るのか、サポートされている短期指標を割り込んで下落再開の声が聞こえてくるのか見守る状況。”と掲載しておりましたが、石油輸出国機構(OPEC)プラスの供給増加見通しか大きく値を消し年初来安値51940円に接近するまで後退した。これによりチャート面は悪化。短期指標が上値の抵抗帯となっている構図となり目先の下値はどこなのかを探る時間帯に入った模様。ただし、短期指標を上回る様なら先月安値とのダブルボトムを形成する可能性が出てくる。短期指標(短期平均線9日や転換線等)を上回れるのか否かが目先のポイントと考えたい
日経平均株価週間展望
先週号では“短期指標を割り込まず今月10日高値を上回り、中期移動平均線をも上回ってきた。今月安値を起点とした上昇状態にあり、どこまで戻れるのかをチャレンジ中。3月26日高値からの下落幅に対して61.8%戻りの35383円や昨年12月高値からの下落幅に対して半値戻りの35595円をも上回ったことで目先の上値の抵抗と考えられるのは3月11日安値35987円が考えらえる。これをも上回る様なら36500円近辺に位置する長期移動平均線(52日)がターゲットになる。また来週中には短期と中期平均線のGクロスが現れる模様で、クロスした時点で価格との乖離があるのかないのかで売買ポイントを探れる可能性がある。”と掲載しておりましたが、一定の上昇ピッチを維持しながら上値追いの展開となり、予定通り短期・中期平均線のGクロスが現れた。3月高値38220円も射程圏に入っている。4月7日安値から引けるアップラインを割り込まない限り上昇継続中と考えられ、どこまで上値を伸ばすのかの時間帯。
為替週間展望
先週号では“昨年9月以来の140円割れまでドル安が進行した。週末には加藤財務相が日米財務相会談で為替水準や目標に関する話はなかったと発言したことで143円台まで回復し下げ一服感が漂ってきている。今週高値を上回れるかが目先のポイントになる。上抜くようなら下げ一服感が台頭することになる、一方、短期平均線を再度割り込むようならドル安再開の気運が高まる事になる。”と掲載しておりましたが、日銀金融政策決定会合で公表されたレポートで2025年度、26年度の経済成長見通し、物価見通しが引き下げられ、2%目標達成時期見通しも先送りされたことで、当面の利上げが難しいとの思惑が広がり、円売りが強まり、3月高値からの下落幅に対して50%戻りを達成し、中期指標をも上回ってきた。61.8%戻りは146.88円、又、年始の高値からの下落幅に対して38.2%戻りは147.13円、50%戻りは149.37円にそれぞれ節目があると思われますが、目先どこまで戻れるかの時間帯。
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