週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“ウクライナ情勢に対する警戒感から上値追いとなり上値の抵抗帯を上回り10月高値を起点とした調整が終了し上昇再開の展開となっている。米金利上昇・ドル高圧力はネガティブ要因となりますが、それ以上に地政学リスクの高まりが相場を押し上げています。この流れがどこまで続くのかが問われており、スタミナが持続する展開となるのか、短命で終わるのかを見極める週となりそうです。”と掲載しておりましたが、上昇は続かず週間では700円超の下落となり上昇一服となっています。この下げによりテクニカルポイントとしても重要と考えられる長期移動平均線(52日)まで後退し、9月以来割り込んだことのない同平均線にタッチとなった。この水準には一目均衡表の雲の上限線もあり明確に割り込むようなら、中長期視点で買い方優勢から売り方優勢への転換とも考えられるため維持できるのか、割り込むのかを慎重に見極める必要がある。
白金は先週号では“長期移動平均線でサポートされ反発したものの、中期移動平均線が抵抗となり中期平均線以上に駒を進めることが出来ずに上げ一服状態となっています。来週は今週の高値4867円を上回って上昇再開の気運が高まるのか、今週の安値4655円を割り込んで10月30日高値を起点とした調整が継続するのかを見極める週となりそうです。”と掲載しておりましたが、結果的には後者の道に進み、9月安値からの上昇幅に対して61.8%ダウンまで到達。週末には7営業日ぶりに前日安値を割り込まずに終了したものの下げ一服感というには程遠く下値模索が続いている状況。短期と長期移動平均線とのデットクロスも現れ、少なくとも短期移動平均線を上回る上昇を見せない限り反発に転じたとは言い難い情勢。
東京ゴム週間展望
先週号では“先週の高値を上回る展開となり後者に軍配が上がった状態。ただ今月高値379.9円はまだ上回れておらず保合いの可能性も否定できないため、上値の重要ポイントと考えられる379.9円を突破できるかを見極める週となる。”と掲載しておりましたが、先週高値を上回り着実に上値を切り上げ、短期と中期のGクロスも現れ、上昇歩調にあるが、上値の抵抗帯と考えられる長期移動平均線や今月高値379.9円は明確に上回れずにヤキモキする現状。12月はゴムにとって上昇確率の高い月でもあり上値抵抗帯突破で上昇に弾みがつくことに期待したい。但し今週安値を割り込むような展開になるようなら注意が必要です。
東京原油週間展望
先週号では“ウクライナ情勢の緊迫化で買い優勢の展開になっています。大きな混乱が生じている訳ではありませんが、ロシア産の供給リスクが警戒されている状況。ウクライナがロシア石油施設を攻撃する可能性も想定されている。また、石油輸出国機構(OPEC)プラスが減産縮小を来年1~3月期まで更に先送りする可能性が報じられたことも支援要因となっている。ただ10月以降のレンジを上回るまでには至っておらず70000円近辺のレンジ上限で抵抗を受けるのかが問われる局面。”と掲載しておましたが、文字通り上値の抵抗帯を上回れずレンジ下限まで後退した。需給緩和見通しの継続で底割れする可能性も否定できない。何かかしらの供給障害が発生しないのであれば70ドルを超えて上値を追う展開には厳しいのではないかとの声もある。レンジ継続の可能性がやや優勢とみるが・・さて!?
東京コーン週間展望
先週号では“シカゴ市場は今週、上値の重い状況ながら下値も限定的でミニ保合いとなっています。ウクライナ情勢の緊迫化で小麦相場が反発していることに注意が必要で、今月高値を上回る力があるかが問われる状況。国内市場は相変わらず盛り上がりなく閑散状態が続く模様。”と掲載しておりましたが、ウクライナ情勢の緊迫化から小麦相場高がトウモロコシ相場を支援している、一方で、小麦が上げ一服すると上値を抑えられている。輸出成約高は鈍化しており押し上げ要因としては弱くなってきている。国内市場は相変わらず盛り上がりなく閑散状態が続く模様。
日経平均株価週間展望
先週号では“今週は上値重く38000円のレンジ下限をやや割り込むまで後退し、週末には反発した。情勢に変化なくレンジが継続する可能性が高いと見込まれます。ただレンジを下割れした場合は注意が必要。”と掲載しておりましたが、保合いレンジ継続中でレンジ幅は一段と狭くなってきており38000円割れ-38000円後半と1000円に満たないレンジに縮小している。“保合い放れにつけ”の格言通り、レンジを上に抜ければ買い、下に割り込めば売りの定石通りの作戦で挑みたい。
為替週間展望
先週号では“今週はミニ保合い症状となっています。米金利上昇圧力を収束させることが出来ず下値は限定的。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースが鈍化する可能性が出てきている。上にも下にも抜け出せずにミニ保合い状態が継続する可能性が高いとみる。ただ、ウクライナ情勢は緊張度が増しており、株急落といった不測の事態になるとリスク回避で円高進行につながる可能性は否定できない。”と掲載しておりましたが、米金利がピークアウトするに連れてドル相場も下落している。米金利低下が進行すると一段安が想定されますが、9月安値からの上昇幅に対して38.2%水準の150円ラインまで後退した。来週は米雇用統計の発表があり、動きが激しくなっている米金利動向次第ですが、下げ一服感が台頭するのかが一先ず注目されます。
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