週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“下値の注意ポイントをことごとく割り込み10月1日安値からの上昇幅に対して61.8%ダウンの13764円に近い水準まで後退。今週は連日前日安値を割り込む展開で安値模索が続いている。短期移動平均線と中期移動平均線のDクロスが現れここが上値の抵抗帯と考えられる。この抵抗帯を上抜くことが出来ない限り上昇再開といえる状況にならない。どこで反発モードに入れるのかが問われる状況。”と掲載しておりましたが、ウクライナ情勢に対する警戒感から上値追いとなり上値の抵抗帯を上回り10月高値を起点とした調整が終了し上昇再開の展開となっている。米金利上昇・ドル高圧力はネガティブ要因となりますが、それ以上に地政学リスクの高まりが相場を押し上げています。この流れがどこまで続くのかが問われており、スタミナが持続する展開となるのか、短命で終わるのかを見極める週となりそうです。
白金は先週号では“週明け早々にレンジ下放れとなり短期移動平均線(9日)と中期移動平均線(26日)のDクロスが現われるなど、上値の重い展開が続いた。ただ右肩上がりの長期移送平均線(52日)でサポートされている状況。この水準は9月安値からの上昇幅に対してちょうど半値水準でもありサポートされても不思議はない。よって来週のポイントは長期移動平均線を維持して浮上の兆しが現れるのか、長期移動平均線を割り込んでサポートされずに下げ余地拡大の展開となるのかが問われる週となる。”と掲載しておりましたが、長期移動平均線でサポートされ反発したものの、中期移動平均線が抵抗となり中期平均線以上に駒を進めることが出来ずに上げ一服状態となっています。来週は今週の高値4867円を上回って上昇再開の気運が高まるのか、今週の安値4655円を割り込んで10月30日高値を起点とした調整が継続するのかを見極める週となりそうです。
東京ゴム週間展望
先週号では“382.4円の上値の注意ポイントを上回れず今月安値を割り込んだことで、8月30日高値と10月8日高値と11月8日高値とで形成される三尊天井の可能性があるものの、週末には大幅反発して今月安値を割り込んだが走らないパターンとなり悩ましい状況となっています。三尊天井形成での下落の流れになっていくのか、ポイント地点と割れたけど下がらず年末の上昇確率の高い時期に向けて下値堅く推移するのかの決定打待ちの状況。”と掲載しておりましたが、先週の高値を上回る展開となり後者に軍配が上がった状態。ただ今月高値379.9円はまだ上回れておらず保合いの可能性も否定できないため、上値の重要ポイントと考えられる379.9円を突破できるかを見極める週となる。
東京原油週間展望
先週号では“レンジを上回りも下割れも出来ずにレンジ内の取引に終始した。65000-70000円のレンジ内で上限を売り、下限を買う売買に徹するか、レンジから抜け出すのを待って仕掛けるかの選択と思います。”と掲載しておましたが、ウクライナ情勢の緊迫化で買い優勢の展開になっています。大きな混乱が生じている訳ではありませんが、ロシア産の供給リスクが警戒されている状況。ウクライナがロシア石油施設を攻撃する可能性も想定されている。また、石油輸出国機構(OPEC)プラスが減産縮小を来年1~3月期まで更に先送りする可能性が報じられたことも支援要因となっている。ただ10月以降のレンジを上回るまでには至っておらず70000円近辺のレンジ上限で抵抗を受けるのかが問われる局面。
東京コーン週間展望
先週号では“良好な輸出環境は継続しているが、今週は調整売りが優勢になった。トランプ次期政権のバイオ燃料政策の不透明感もネガティブ材料視されています。一方、国内市場は相変わらず盛り上がりなく閑散状態が続いており、引き継続き活気づくのを待つ状況。”と掲載しておりましたが、シカゴ市場は今週、上値の重い状況ながら下値も限定的でミニ保合いとなっています。ウクライナ情勢の緊迫化で小麦相場が反発していることに注意が必要で、今月高値を上回る力ががあるかが問われる状況。国内市場は相変わらず盛り上がりなく閑散状態が続く模様。
日経平均株価週間展望
先週号では“40000円を手前に上値重く週後半にかけて値を消す展開となった。これにて40257円が上値の抵抗となっている可能性が高くなっている。ただ下値も堅く38000円割れで買われる構図が継続しており、このレンジを抜けだすには新たな材料が必要になると思われます。レンジ内で上限を売って下限を買う売買に徹するか、レンジから抜け出すのを待って仕掛けていくのかの選択になります。”と掲載しておりましたが、今週は上値重く38000円のレンジ下限をやや割り込むまで後退し、週末には反発した。情勢に変化なくレンジが継続する可能性が高いと見込まれます。ただレンジを下割れした場合は注意が必要。
為替週間展望
先週号では“米金利上昇圧力の強さが、ドル円相場を支援する展開が続いています。7月高値161.94円から9月安値139.56円までの下落に対して76.4%戻りの156.65円を達したが週末時点で達成感はまだない。トランプ次期米大統領のもとでの米国債の増発や米インフレ上振れが警戒されている間は上値追いの可能性が高いとみる。”と掲載しておりましたが、今週はミニ保合い症状となっています。米金利上昇圧力を収束させることが出来ず下値は限定的。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースが鈍化する可能性が出てきている。上にも下にも抜け出せずにミニ保合い状態が継続する可能性が高いとみる。ただ、ウクライナ情勢は緊張度が増しており、株急落といった不測の事態になるとリスク回避で円高進行につながる可能性は否定できない。
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