週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“今週一段安となり9月以降の最大下落幅を更新したことで調整局面入りと考えられる。調整幅が浅いのか、深いのかが問われる状況ですが、下値の目途としては、上昇過程での押し目からの黄金比率で考えると13166円や13136円が目先の下値のポイントとなる。さらに下となれば13107円・12975円・12965円が考えられます。一方、大幅下落となった7日高値13595円を上回る様なら上昇再開との考えに転換することになります。”と掲載しておりましたが、下値の注意ポイントをことごとく割り込み10月1日安値からの上昇幅に対して61.8%ダウンの13764円に近い水準まで後退。今週は連日前日安値を割り込む展開で安値模索が続いている。短期移動平均線と中期移動平均線のDクロスが現れここが上値の抵抗帯と考えられる。この抵抗帯を上抜くことが出来ない限り上昇再開といえる状況にならない。どこで反発モードに入れるのかが問われる状況。
白金は先週号では“ひとまず4800円近辺で下げ一服状態にあるが、浮上力は無い状態。節目で下げ止まっているが押し目形成なのか、下落途中の小休止か週末時点では判断できない状況。結果的に今週は保合い症状となっており、今週レンジを割り込んで下落再開となるのか、今週レンジを上放れして上昇再開となるのかを見極める時間帯。”と掲載しておりましたが、週明け早々にレンジ下放れとなり短期移動平均線(9日)と中期移動平均線(26日)のDクロスが現われるなど、上値の重い展開が続いた。ただ右肩上がりの長期移送平均線(52日)でサポートされている状況。この水準は9月安値からの上昇幅に対してちょうど半値水準でもありサポートされても不思議はない。よって来週のポイントは長期移動平均線を維持して浮上の兆しが現れるのか、長期移動平均線を割り込んでサポートされずに下げ余地拡大の展開となるのかが問われる週となる。
東京ゴム週間展望
先週号では“345円で下げ止まり反発の展開。上値の目途及び注意ポイントは直近の下落幅に対して半値戻りの382.4円や61.8%戻りの391.2円となりますが、382.4円近辺には一目均衡表の雲の上限線も位置しており、ここをも上回る様なら年末の上昇確率の高い時期を前倒しで本格上昇に向けた足取りになっても不思議はないと考えておきたい。”と掲載しておりましたが、382.4円の上値の注意ポイントを上回れず今月安値を割り込んだことで、8月30日高値と10月8日高値と11月8日高値とで形成される三尊天井の可能性があるものの、週末には大幅反発して今月安値を割り込んだが走らないパターンとなり悩ましい状況となっています。三尊天井形成での下落の流れになっていくのか、ポイント地点と割れたけど下がらず年末の上昇確率の高い時期に向けて下値堅く推移するのかの決定打待ちの状況。
東京原油週間展望
先週号では“65000-70000円のレンジから脱することは出来ずのレンジ上限に近づいた状況。引き続きレンジ内で留まる可能性が優勢とみていますが、上放れとなれば素直についていくのがよろしいかと思います。”と掲載しておましたが、レンジを上回りも下割れも出来ずにレンジ内の取引に終始した。65000-70000円のレンジ内で上限を売り、下限を買う売買に徹するか、レンジから抜け出すのを待って仕掛けるかの選択と思います。
東京コーン週間展望
先週号では“良好な輸出環境から海外市場は約1ヵ月ぶりの高値圏での推移となっており10月安値を起点とした上昇状態と考えたい。一方、国内市場は相変わらず盛り上がりなく閑散状態が続いており、引き継続き活気づくのを待つ状況。”と掲載しておりましたが、良好な輸出環境は継続しているが、今週は調整売りが優勢になった。トランプ次期政権のバイオ燃料政策の不透明感もネガティブ材料視されています。一方、国内市場は相変わらず盛り上がりなく閑散状態が続いており、引き継続き活気づくのを待つ状況。
日経平均株価週間展望
先週号では“9月27日以降のレンジを抜け出すことができずに保合いが続いているとの認識。今後のポイントは10月高値40257円を上回って年末に向けて7月高値42426円を目指す展開となっていくのか、40257円が強い抵抗帯となっているのかを見極めること。現時点では判断できないため価格推移を見守りながらの判断となる。”と掲載しておりましたが、40000円を手前に上値重く週後半にかけて値を消す展開となった。これにて40257円が上値の抵抗となっている可能性が高くなっている。ただ下値も堅く38000円割れで買われる構図が継続しており、このレンジを抜けだすには新たな材料が必要になると思われます。レンジ内で上限を売って下限を買う売買に徹するか、レンジから抜け出すのを待って仕掛けていくのかの選択になります。
為替週間展望
先週号では“米大統領選挙中にトランプ氏有利が伝えられ高値を上回り154円後半まで上伸。トランプ氏勝利でインフレ懸念を織り込む動きが、米金利を押し上げ、ドル高を促した。米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げが決定され、更に12月追加利下げが意識されやすい内容になったことで米金利低下・ドル安要因になりますが、米大統領選の余波が懸念され155円突破も視野に入る状況。”と掲載しておりましたが、米金利上昇圧力の強さが、ドル円相場を支援する展開が続いています。7月高値191.94円から9月安値139.56円までの下落に対して76.4%戻りの156.65円を達したが週末時点で達成感はまだない。トランプ次期米大統領のもとでの米国債の増発や米インフレ上振れが警戒されている間は上値追いの可能性が高いとみる。
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