週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“中東の地政学リスク、米大統領選を巡る不透明感など先週から6連騰となり、ついに13000円の大台突破となった。オシレータ系指標は過熱感を示しているものの週末時点で上昇一服感はまだない。ただ何かをキッカケに逆回転しても不思議はないため短期的なクラッシュには注意しながら、中長期展望は上昇継続と考え、調整局面は引き続き買い場提供と考えて挑みたい。”と掲載しておりましたが、衰え知らずで、9連騰したあとやや上げ一服となっています。天井形成時に起こる3つの条件である高値を更新せず、直近高値を割り込み、陰線が出現するという3条件は満たしているが、トレンド転換と考えられるかと聞かれれば、“まだ転換といえない”との判定となる。トレンド転換と考えられるのは9月中旬以降割り込むことがなかった短期移動平均線(9日)を割り込むようならトレンド転換と考えたい。
白金は先週号では“上値の抵抗帯と考えていた一目均衡表の雲の上限線を上回り今月高値をも更新するなど上昇再開となりました。これにより8月安値と9月安値とのWボトムからの上昇が継続しているとの判定となり、8月6日安値から8月16日高値までの上昇幅464円の倍層である5057円を目指した展開を想定しなければいけない。但し10月10日安値から引けるアップラインを割り込むようなら注意が必要。”と掲載しておりましたが、今週高値は5091円と目標値としていた5057円を達成。天井形成時に起こる3つの条件である高値を更新せず、直近高値を割り込み、陰線が出現するという3条件を週末に満たし、今週高値が目先天井になりうるのかが問われている。今週大陽線となった23日の安値4919円を割り込むようなら、今週高値がピークの可能性が高くなると考えておきたい。
東京ゴム週間展望
先週号では“ジワリジワリ後退して9月5日安値からの上昇幅に対して半値押しである382.5円をほぼ達成した。丁度この水準には中期移動平均線や一目均衡表の基準線が位置しており、サポートされるのか、割り込んで次の下値のターゲット目指すのかの分岐ポイントとなっており、来週早々のデータ推移から、下げ一服で持ちこたえるのか、一段安か判断したい。”と掲載しておりましたが、短期移送平均線や一目均衡表の転換線などの短期平均線を上回れず、週末に先週安値を割り込んだことで、売り方優勢の展開が想定される。8月安値からの上昇に対する修正がどこまで入るかの時間帯と考えたい。
東京原油週間展望
先週号では“イスラエルがイランの軍事施設を攻撃するも、石油・核施設は狙わないとの報道を受け急落症状となり65000円をかろうじて維持している状況。イスラエルは、ハマスの最高指導者シンワル氏が殺害されたと発表した。これでハマスの弱体化が進み、イスラエル=ハマスの停戦に向かうのか、逆にハマス、ヒズボラ、イランなどが強硬姿勢に転じると、地政学リスクの高まりが強材料となる。いずれにせよ原油供給にどれだけの実害があるのかがバロメータになる。チャート面では上値は重いものの、一目均衡表では雲の下限線や基準線で下げ一服となっており、長期移動平均線でもサポートされている。この水準を維持するようなら再上昇の可能性を残すことになる。一方この水準を割り込むようなら一段安を想定しておく必要がある。”と掲載しておましたが、サポート帯を割り込むことなく短期移動平均線や転換線を上回る展開となった。ただ中東情勢は依然として不安定だが、現実の原油供給障害は発生しておらず、今週安値64550円の前の高値は10月8日高値70670円を上抜く勢いはない。下値の節目の64550円を割り込むか、上値の節目の70670円を上回るかが次の方向と考えての対応。
東京コーン週間展望
先週号では“シカゴ市場ではハーベスト・プレッシャーにより上値の重い展開となっている。国内市場は不出来の日もあり相変わらず寂しい状況。活気気づかないことにはポジションを持つことに不安を感じる状況。活気づくのを待つ状況。”と掲載しておりましたが、シカゴトウモロコシ先物相場は輸出が堅調で底堅い展開となったが、国内市場は相変わらず不出来の日もあり、閑散な状態。活気づくのを待つ状況。
日経平均株価週間展望
先週号では“先月高値を上回り上昇継続でありながらも、11日と16日と17日で特徴ある形状のアイランドリバーサルパターンを形成し転換のきっかけとなった感がある。今年7月にも同様のパターンが出現し、その後、大暴落を演じましたが、今回のスケールがどの程度かはまだわかりませんが、今月15日と16日で明けたマドを埋める足取りを見せない限り、上値の重い展開と考えて挑みたい。但し、先月安値と今月安値を結んだアップラインを回復するようなら転換の兆しと考えられる。”と掲載しておりましたが、下落の一途となり長期移動平均線や一目均衡表の基準線をも微妙に割り込んできた。下値のターゲットと考えられるのは8月安値からの上昇幅に対して38.2%ダウン36780円が目先考えられますが、ひとまず下値模索がどこまで続くのかの時間帯と考えての対応。
為替週間展望
先週号では“今週一段高となったことで9月31日が逆三尊パターンの右の谷との判定と考えられる。そうなった場合上値の目途としては7月高値から9月安値の下落幅の半値戻りが150.75円となり戻りのターゲットとして考えられるが、現時点ではまだ達成できていない。注目されていた9月米小売売上高の好結果で米連邦準備制度理事会(FRB)は利下げ対応を急がされる環境は遠のいている。利下げ見送りとなればもう一段の米金利上昇・ドル高が想定されますが、150.75円の半値の壁を突破できるかが目先の課題となろう。”と掲載しておりましたが、半値の壁をアッサリ上回り、7月高値からの下落幅に対して61.8%戻りの153.40円に限りなく接近。ここをも上回る様なら9月3日高値→9月16日安値139.56円の倍層の154.84円がターゲットとして考えられます。目先は61.8%戻りの153.40円を明確に突破できるか、抵抗を受けるのかを確認する時間帯と考えられます。
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