週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“12679円をアッサリ上抜き新たなエリアに入った。高値更新したあと多少押しを入れましたが、短期平均線や一目均衡表の転換線など短期指標を維持して、週末にかけて上昇再開の様相を呈している。今年に入り500円~1800円幅の調整局面は数度ありましたが、ここ2カ月で2000円近く上伸しており何かをキッカケに同程度の調整は入っても不思議はないが、中長期上昇トレンドに変化なしと考えて調整局面は買い場提供と考えて挑みたい。”と掲載しておりましたが、中東の地政学リスク、米大統領選を巡る不透明感など先週から6連騰となり、ついに13000円の大台突破となった。オシレータ系指標は過熱感を示しているものの週末時点で上昇一服感はまだない。ただ何かをキッカケに逆回転しても不思議はないため短期的なクラッシュには注意しながら、中長期展望は上昇継続と考え、調整局面は引き続き買い場提供と考えて挑みたい。
白金は先週号では“一目均衡表の雲の上限線を突破出来ずに先月安値と起点としたアップラインをも割り込み、調整局面に入ったとの見方が優勢になった。ただその後2日続伸となり上昇再開との声も聞こえてきそうですが、9月5日を起点としたサポートライン(アップライン)を割り込んだあとのリターンムーブ(サポートラインを割り込んだ後の一時的な戻り)との認識。確認されていたサポートライン(アップライン)を明確に上回るようなら調整局面入りとの考えは間違いとなります。”と掲載しておりましたが、上値の抵抗帯と考えていた一目均衡表の雲の上限線を上回り今月高値をも更新するなど上昇再開となりました。これにより8月安値と9月安値とのWボトムからの上昇が継続しているとの判定となり、8月6日安値から8月16日高値までの上昇幅464円の倍層である5057円を目指した展開を想定しなければいけない。但し10月10日安値から引けるアップラインを割り込むようなら注意が必要。
東京ゴム週間展望
先週号では“9月5日安値からの上昇幅に対して38.2%ダウンを達成し調整色を強めています。今週高値がピークと考えた下落を狙っていきたい。但し、短期平均線や一目均衡表の転換線などの短期指標を再度上回る様なら注意が必要です。”と掲載しておりましたが、ジワリジワリ後退して9月5日安値からの上昇幅に対して半値押しである382.5円をほぼ達成した。丁度この水準には中期移動平均線や一目均衡表の基準線が位置しており、サポートされるのか、割り込んで次の下値のターゲット目指すのかの分岐ポイントとなっており、来週早々のデータ推移から、下げ一服で持ちこたえるのか、一段安か判断したい。
東京原油週間展望
先週号では“今週高値は70670円でN計算値とV計算値は通過した。週を終えて達成感はまだ出ておらず、次なるターゲット目指す可能性が高いと想定される。中東情勢を巡る緊張状態は継続しており、米国の仲介役としての役割が果たせていない以上、先行き不透明感は強く激化するようなら一段高も想定されます。”と掲載しておましたが、イスラエルがイランの軍事施設を攻撃するも、石油・核施設は狙わないとの報道を受け急落症状となり65000円をかろうじて維持している状況。イスラエルは、ハマスの最高指導者シンワル氏が殺害されたと発表した。これでハマスの弱体化が進み、イスラエル=ハマスの停戦に向かうのか、逆にハマス、ヒズボラ、イランなどが強硬姿勢に転じると、地政学リスクの高まりが強材料となる。いずれにせよ原油供給にどれだけの実害があるのかがバロメータになる。チャート面では上値は重いものの、一目均衡表では雲の下限線や基準線で下げ一服となっており、長期移動平均線でもサポートされている。この水準を維持するようなら再上昇の可能性を残すことになる。一方この水準を割り込むようなら一段安を想定しておく必要がある。
東京コーン週間展望
先週号では“豊作による需給が緩和する見通しながら、小麦相場が堅調に推移し割安感がある状況。国内市場は相変わらず寂しい状況ですが、引き続きがんばれ国内コーン!です。”と掲載しておりましたが、シカゴ市場ではハーベスト・プレッシャーにより上値の重い展開となっている。国内市場は不出来の日もあり相変わらず寂しい状況。活気気づかないことにはポジションを持つことに不安を感じる状況。活気づくのを待つ状況。
日経平均株価週間展望
先週号では“先週安値37651円を割り込まずに先月高値に接近する展開。結果的に37651円が目先底となって上昇した。8月5日安値からの主な屈折点は9月2日高値-9月9日安値-9月27日高値-10月2日安値であり、この屈折点の推移は高値切り上げ、安値切り上げであり8月5日安値を起点とした上昇トレンド継続中との判定になる。トレンド継続を見越した売買を組み立てるのか、トレンド終了を狙う売買を狙うのかで作戦は違うため仕掛けるポイントもおのずと変わってきます。”と掲載しておりましたが、先月高値を上回り上昇継続でありながらも、11日と16日と17日で特徴ある形状のアイランドリバーサルパターンを形成し転換のきっかけとなった感がある。今年7月にも同様のパターンが出現し、その後、大暴落を演じましたが、今回のスケールがどの程度かはまだわかりませんが、今月15日と16日で明けたマドを埋める足取りを見せない限り、上値の重い展開と考えて挑みたい。但し、先月安値と今月安値を結んだアップラインを回復するようなら転換の兆しと考えられる。
為替週間展望
先週号では“直近高値を上回ったものの弾みがつくまでには至らず。チャート面では逆三尊パターンの右の谷を9月30日で形成し終わったのか、これから作りに行くのかが現時点で判定できない状況。8月15日高値とほぼ同水準まで上伸しさらに上に駒を進めるようなら9月31日で右の谷は完成で上値余地拡大の展開が想定され、今週レンジを割り込むようなら逆三尊パターンの右の谷を形成しに行く可能性が出てくる。どちらのパターンになるかはデータ次第で判定することになります。”と掲載しておりましたが、今週一段高となったことで9月31日が逆三尊パターンの右の谷との判定と考えられる。そうなった場合上値の目途としては7月高値から9月安値の下落幅の半値戻りが150.75円となり戻りのターゲットとして考えられるが、現時点ではまだ達成できていない。注目されていた9月米小売売上高の好結果で米連邦準備制度理事会(FRB)は利下げ対応を急がされる環境は遠のいている。利下げ見送りとなればもう一段の米金利上昇・ドル高が想定されますが、150.75円の半値の壁を突破できるかが目先の課題となろう。
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