週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“週初めから4日続落し週末には米金利低下から安値修正の動きで2300ドル割れを回避した。チャート面では一目均衡表の雲の領域や長期移動平均線がサポート帯となっているが、上値も限定的で決定打不足の感がある。実体のある足が数本連なるような力強い上げ又は下げがないために上がっては下がり、下がっては上りを繰り返して結果的に保合い症状が続いている状況。週末のPCEデフレーターに注目が集まっているが、大きく動いてくれることを期待しています。”と掲載しておりましたが、7月3日の米経済指標が低調であったことでNYGOLDが急伸し、国内市場は年初来高値を更新。やっと動き出してきたかなという状況になり新たな扉をこじ開けた。来週は継続性が問われることになる。さらに高値を更新する展開なら上昇継続を追認できるが、急反落して短期平均線や一目均衡表の転換線などの短期指標を割り込むようなら5月高値とのWトップ形成に向けた足取りになる可能性がある。
白金は先週号では“今週高値は5268円まで上伸し5月20日高値からの下落幅に対して61.8%戻りを達成。週末には反落し前日安値を割り込んだことで調整局面に入るのか、短中期移動平均線(5070円)近辺までの押しで上昇再開するのかが目先の課題となる。”と掲載しておりましたが、週前半は押しが入り、週後半には切り返す展開。結果的に6月14日安値からの上昇幅に対して38.2%ダウンが押し目となって上昇再開の機運があるものの、6月27日高値を明確に突破できなければ高値確認か、高保合いの展開が想定される。来週は6月27日高値を突破し押し目完了からの上昇再開のシグナルが確かなものになるのか、今週安値を割り込んで6月27日高値を起点とした調整局面となるかを見極める週となりそうです。
東京ゴム週間展望
先週号では“最上位にある中期移動平均線を上回れず、最下位にある長期移動平均線を割り込まず、保合い症状で今週は終了。先週以降のミニ保合い状態となっており先週・今週のレンジブレイク待ちの状態。”と掲載しておりましたが、週末にレンジを下に割り込んできた。6月高値を起点とした下落再開の様相を呈しており上値は重いとの判定。さらには3月高値と6月高値とのWトップ形成の足取りとも考えられ、ヒョットすると大きな動きに発展する可能性が出てきた。目先は今週安値を割り込んで下方向への流れが確認できるかが課題となる。
東京原油週間展望
先週号では“今週は連日の前日高値を上回る上伸となり、年初来高値82890円にワンチャンスの値位置まで上伸。今月安値を起点に華麗なる上昇となっておりさすがにオシレータ系指標は過熱感が出てきているが、衰え感もまだない。高値更新できずに、直近安値を割り込み、陰線が出現するようなら注意が必要。ただアッサリ年初来高値を更新し侮れない相場に発展する可能も否定できない。年初来高値を更新するかしないかが目先の課題。”と掲載しておましたが、中東情勢の緊迫化によりあっさりと年初来高値を更新することとなった。イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの全面戦争が始まるかどうかは、イスラエルとハマスの停戦協議の行方次第。イスラエルが譲歩してハマスの停戦案を受け入れるなら、緊迫感は一気に後退するだろう。情勢次第の展開へ。
東京コーン週間展望
先週号では“今週もヨコヨコ相場継続で方向感は出ず終了。6月28日には米農務省(USDA)の作付面積と四半期在庫が発表されます。3月に意向調査発表後の確定値となる訳ですが、これをキッカケに動き出してほしいものです。”と掲載しておりましたが、注目の米国産の作付面積、全米四半期在庫ともに弱気な内容となったことで大きく下落し先月安値38500円に面合わせとなった。38500円を割り込んで一段安の展開になるのか、38500円を維持してWボトム形成に向けた足取りになるのかが問われる週となりそうです。
日経平均株価週間展望
先週号では“水曜日には先月から続く保合い相場の上限突破で勢いづくかと思われましたが、木曜日には大幅反落し、元のレンジに逆戻りへ。抜けたけどいかないパターンとなり買い賛成派の方にとってはアレレと思ったことでしょう。引き続きキッカケ待ちの状況の変化なく待つしかない。”と掲載しておりましたが、先週高値を上回り年初来高値をも更新し今週を終えました。TOPIXの方も約34年半ぶりに最高値更新となった。来週はこの流れの継続性があるのかが問われる週となる。さらに高値を更新するようなら心地よい上伸継続と考えられるが、急反落するようなら3月高値とのWトップ形成の可能性も頭の隅に入れておきたい。
為替週間展望
先週号では“週末には161円台突破となり37年半ぶりの歴史的水準を再更新となりました。市場では、FRBの利下げ時期がさらに遅れるとの観測が拡大。日米の金利差が当面縮まらないとの見方からドルを買う動きが加速した。4月29日高値から5月3日安値の値幅から算出される上値のターゲットは162.19円や163.41円が考えられますが・・さて!?”と掲載しておりましたが、ドル高の流れに変化なく162円寸前まで上値を伸ばした。米当局者からは利下げについての言及が増えているものの、ドル円相場の上昇に陰りはまだ見えない。週末には6月米雇用統計が発表されますが、ここで米利下げ期待の値崩れがみられない場合には、このまま底固い展開が続く可能性が高いとみる。
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