週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“短期・中期・長期移動平均線と現在値が密集する中、週後半には上に放れ出し、週末には上値の重要ポイントと考えられる今月高値11970円を突破したことで長らくくすぶっていた金の輝きが復活した感がある。来週は28日の5月PCEデフレーターが注目されますが、この流れを後押しし一層輝きを放つのか、ブレーキがかかるのかに注目。”と掲載しておりましたが、週初めから4日続落し週末には米金利低下から安値修正の動きで2300ドル割れを回避した。チャート面では一目均衡表の雲の領域や長期移動平均線がサポート帯となっているが、上値も限定的で決定打不足の感がある。実体のある足が数本連なるような力強い上げ又は下げがないために上がっては下がり、下がっては上りを繰り返して結果的に保合い症状が続いている状況。週末のPCEデフレーターに注目が集まっているが、大きく動いてくれることを期待しています。
白金は先週号では“6月18日に掲載していた安値更新せず、直近高値を上回り、陽線が出現したことで14日安値が目先底となって切り返しの展開となった。週末には5月20日高値からの下落幅に対して自律反発の領域である38.2%戻りの5048円を達成したことで、戻り一服となるのか、通過して半値戻りや61.8%戻りまで回復する足取りとなれるかが問われる週となる模様。今週高値を上回れるかが目先の最大のポイント。”と掲載しておりましたが、今週高値は5268円まで上伸し5月20日高値からの下落幅に対して61.8%戻りを達成。週末には反落し前日安値を割り込んだことで調整局面に入るのか、短中期移動平均線(5070円)近辺までの押しで上昇再開するのかが目先の課題となる。
東京ゴム週間展望
先週号では“今月安値をアッサリ割り込み上値重いとの判定。ただ長期移動平均線でサポートされ下げ一服感があるものの、戻りは弱く週末には短期移動平均線と中期移動平均線のデットクロスが現れたことで、両平均線を上回って逆シグナルとなるか、今週安値を割り込んで教科書的な動きとなるかを確認する時間帯となる。”と掲載しておりましたが、最上位にある中期移動平均線を上回れず、最下位にある長期移動平均線を割り込まず、保合い症状で今週は終了。先週以降のミニ保合い状態となっており先週・今週のレンジブレイク待ちの状態。
東京原油週間展望
先週号では“78000円をアッサリ突破し5月30日高値79900円をもアッサリ上回り上値追いの週となりました。来週も上昇が見込まれ在庫の取り崩しが進むようなら4月高値チャレンジの展開が想定される。”と掲載しておましたが、今週は連日の前日高値を上回る上伸となり、年初来高値82890円にワンチャンスの値位置まで上伸。今月安値を起点に華麗なる上昇となっておりさすがにオシレータ系指標は過熱感が出てきているが、衰え感もまだない。高値更新できずに、直近安値を割り込み、陰線が出現するようなら注意が必要。ただアッサリ年初来高値を更新し侮れない相場に発展する可能も否定できない。年初来高値を更新するかしないかが目先の課題。
東京コーン週間展望
先週号では“引き続き方向感がなく日柄経過とともに短期・中期・長期移動平均線と現在値が密集してきており、大きく動き出す前の時間待ちの状況にも思える。いずれにせよこれから動き出す方向へ飛び乗るための準備中の状況。”と掲載しておりましたが、今週もヨコヨコ相場継続で方向感は出ず終了。6月28日には米農務省(USDA)の作付面積と四半期在庫が発表されます。3月に意向調査発表後の確定値となる訳ですが、これをキッカケに動き出してほしいものです。
日経平均株価週間展望
先週号では“決定打が出ずなお一層狭いレンジの取引となっています。かれこれ1カ月以上現水準でヨコヨコ状態が続いており、何かをキッカケに動き出だすのを待つしかない。”と掲載しておりましたが、水曜日には先月から続く保合い相場の上限突破で勢いづくかと思われましたが、木曜日には大幅反落し、元のレンジに逆戻りへ。抜けたけどいかないパターンとなり買い賛成派の方にとってはアレレと思ったことでしょう。引き続きキッカケ待ちの状況の変化なく待つしかない。
為替週間展望
先週号では“何か大きな売買材料が浮上した訳ではないが、米長短金利が小幅上昇したことで、ドル買い・円売り優勢の展開から159円台まで上伸。ここおから先は介入警戒感も台頭すると思われるが、イスラエルがパレスチナ自治区ガザから撤退しない限り、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエル軍の全面戦争は不可避とみられ、米利下げ開始見通しの透明感がドル円を支える可能性が優勢とみる。”と掲載しておりましたが、週末には161円台突破となり37年半ぶりの歴史的水準を再更新となりました。市場では、FRBの利下げ時期がさらに遅れるとの観測が拡大。日米の金利差が当面縮まらないとの見方からドルを買う動きが加速した。4月29日高値から5月3日安値の値幅から算出される上値のターゲットは162.19円や163.41円が考えられますが・・さて!?
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