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週間展望 (バックナンバー)

週間展望 6月14日号  

貴金属週間展望
金は先週号では“先週高値を上回れず安値を更新し5月20日高値からの下落が継続している状況の中、週末には6月3日高値を上回ったことで、今週安値が押し目底となって上昇再開の兆しがあるものの決定打には至っていない。週末の夜には米雇用統計の発表があり情勢一変の可能性がありますが、今週高値を明確に上回る展開になるようなら上昇再開と考えたい。一方、今週高値を上回れないようなら5月20日高値を起点とした下落の流れが続いていると考えたい。”と掲載しておりましたが、週初めには先週安値を割り込み、週中には戻りを見せたが短期移動平均線止まりで売りなおされ、日足ベースでは1月以来の長期移動平均線(52日)を割り込んできた。週足ベースでも昨年12月以来になりますが、短期移動平均線(9週)を下回ってきたことで、大きな流れに変化の兆しが現れてきています。過去最大の調整幅は昨年12月の812円でした(2023年12月4日から14日)。今年4月19日から5月7日の調整幅は803円でした。概ね800円強で調整完了となっていますが、「今回も同程度の調整で終わる」と考えるか、「今回はチョット違うかもしれない」と考えるかで明暗分かれるかもしれません。




白金は先週号では“ペナント下放れとなり4月26日安値からの上昇幅に対して半値押し水準まで後退。週末にかけて戻りを見せていますが6月5日の大幅下落の高値すら回復できず、自律反発の領域との認識。来週は短期平均線と中期移動平均線のデットクロスが現れる模様でそれをキッカケに大きく動きがあるのかに注目したい。”と掲載しておりましたが、週明け早々に記載通り短期と中期移動平均線のデットクロスが現れ相場は一段安となりました。来週は短期移動平均線と長期移動平均線のデットクロスが現れる模様でコツンと音が鳴る気配はまだなく、下値模索の時間帯が続く模様。安値更新せず、直近高値を上回り、陽線が出現しない限りコツンと感は台頭しないので、値ごろ売買は禁物です。




東京ゴム週間展望
先週号では“下げたものの週後半に切り返すなど早い展開で高値チャレンジの様相となっている。下落したことで過熱感が解消した。先週高値を上抜くことができるのか?上抜くことができないのかがポイントでしたが、週末にアッサリ上抜いたことで侮れない展開が想定されます。”と掲載しておりましたが、3月高値を上抜くことができずに週後半にかけて下落歩調で今週を終えました。大きな流れでは3月高値を今月高値とのWトップを形成する展開となっていくのか、今週の下げは上昇途中の小休止で上昇再開となっていくのか、が考えられる。今月安値を割り込むようなら前者の展開が想定され。高値を再度上回る様なら後者の展開が考えられます。




東京原油週間展望
先週号では“石油輸出国機構(OPEC)プラスが10月以降に減産規模を縮小する計画が発表されたことや米中景気減速懸念が圧迫要因となり急落症状となった。週後半には反発の足取りとなっていますが自律反発の領域で本格反騰といえる状況ではない。76000円処を明確に上回るようなら上昇転換と考えられますが、それまでは自律反発の領域止まりと考えたい。”と掲載しておましたが、76000円を明確に上回り遅れながらも上昇転換へ。7~9月期の需給ひっ迫観測が下値を支えている。ただ、足元の在庫環境は大きく増加も減少もせずの安定状態にあり今後の在庫動向には注意を払いたい。チャート面では次の上値の節目は水平飛行の長期平均線が位置する78000円と考えられ、ここを上回れず失速するようならピークアウトの可能性が出てくる。一方井、78000円をアッサリ突破するようなら上昇継続と判断できる。




東京コーン週間展望
先週号では“アレヨアレヨと下落し38500円まで後退し下げ一服となっている。産地の作付け環境は良好であり、作況報告の数値も良好のため上値は限定的とみて対応するのが良いでしょう。”と掲載しておりましたが、5月高値からの下落幅に対して半値戻りをほぼ達成した。さらに駒を進めることができるかが課題となっていますが、米気象庁(NWS)から来週の天候見通しが発表され、穀倉地帯では東部を中心に平年を上回る気温が予想されている。土壌水分が潤沢なため、すぐにホット・アンド・ドライの天候障害が警戒される訳ではない。チャート面では雲の上限に顔を出す力があるのかが試される週となりそうです。




日経平均株価週間展望
先週号では“先週高値こそ上回ることなく推移しましたが安値更新せず、高値も上抜かず、安値も割り込まずのミニ保合い症状となっている。ただ5月20日高値を起点とした高値安値切り下げ型から転換しておらず、弱気有利の状況と判断したい。今週高値を上回る様なら高値安値が切り上がることになるためトレンド転換になるとの考えです。”と掲載しておりましたが、先週高値を上回りトレンド転換との判定になるが、先月高値を上回れず膠着症状となっている。短・中・長期移動平均線と現在値が密集して方向感に欠ける状況の中、次の動きがどっちなのかの決定打を待つ状況。



為替週間展望
先週号では“低調な米経済指標の発表が続いておりドル安歩調に軸足が移っている、7日に発表される米雇用統計の数値も低調だと、改めて155円割れを試す展開が想定される。まだ米利下げのタイミングが不透明な状況で大きく値を崩す状況でもないが、米金利低下圧力からの上値圧迫が続きやすい環境にある。いずれにせよ週末の米雇用統計で情勢一変の可能性もあり結果次第の展開へ。”と掲載しておりましたが、FOMCでは年内想定利下げ回数は1回と、3月時点の3回から引き下げられました。インフレ指標が低下しつつあること、雇用指標が悪化傾向にある中、いずれにしても利下げ開始に向かっていることには確か。米金利低下方向でドル円相場を押し上げることは難しくなってきているように思える。チャート面では膠着状態ではあるが上放れの可能性と下放れの可能性では下放れの可能性に分があると見込んでいますが・・さて!?




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