週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“週明け早々高値を大幅に更新したものの、堅調な米経済指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退したことが圧迫要因となり週後半には上げ幅以上の下落となり上げ一服感が漂っている。国内市場は一気に中期移動平均線まで後退し、来週は下げ一服感がどの水準で現れるのかを探る週となりそうです。”と掲載しておりましたが、週明けから上値も重く下値も堅い動きが続き30日には先週安値を割り込みチャート上はミニレンジ下割れにより5月20日高値を起点とした下落歩調との見方が優勢。ただ、翌31日には即反発し30日の下落幅の半値以上の戻りを見せたことで30日安値で目先出し切ったのかの確認作業が必要。今週安値を割り込むならば上値は重いとの判定。一方、今週高値を上回る様なら目先は今週安値がボトムになる可能性が出てくる。
白金は先週号では“週明けには高値を更新し5482円まで上伸しましたが、週後半にかけて上げ幅を削り短期平均線を割り込んで週を終えました。4月26日安値からの上昇幅に対して自律調整は5106円。かなり近いところまで後退し、この水準で下げ一服感が台頭してくるのか、通過して上昇幅に対して半値の4991円界隈を狙いに行く足取りになるかを見極める週となりそうです。”と掲載しておりましたが、5116円まで後退したあと反発に転じて5月20日高値からの下落幅に対して61.8%戻り達成後に上げ一服となっている。先月26日安値からの上昇が一服している状況下にあり、5月20日以降は高値切り下げ、安値切り上げ(週初めと週末安値の比較)の三角ペナント形成中の状態にあり、次の方向を見定めての仕掛けを考える状況。
東京ゴム週間展望
先週号では“3月高値からの下落幅に対して50%戻りを通過し次の上値ターゲットを目指している足取りに思えます。短期平均線を割り込んで今週安値322.2円を割り込まない限り先月安値を起点とした上昇が継続していると考えて挑みたい。”と掲載しておりましたが、年初来高値364円には及ばないものの、353.4円まで上伸し週末には反落となった。オシレータ系指標では買われ過ぎ感が台頭しつつあり続落するようなら調整色を強めることになろう。ただ短期平均線近辺でサポートされる可能性もあり、売り仕掛けを考えるなら短期で入って順調なら伸ばすといった作戦で挑みたい。
東京原油週間展望
先週号では“週の初めにここ最近のレンジを上放れしたものの中期移動平均線に上値を押さえられ、週末には今週の安値を更新した。大きな流れを見れば昨年12月安値を起点とした上昇が一服し、先月高値を起点とした下落が継続するのか、下げ一服から上昇再開となるのかの踊り場にいる状態。次の方向性を決定づける展開を待つ状態。”と掲載しておましたが、先週高値を上回ったことで上昇再開の展開となった。現状は今月安値を起点とした高値安値を切り上げるジグザグの振幅のある上昇が継続中との認識。今月安値を起点としたアップラインを割り込まない限りスタンス継続。
東京コーン週間展望
先週号では“シカゴ市場は底堅い動きとなっており、国内市場も下げはしないものの人気離散で動かない状態となっており活気づくのを待つしかない。”と掲載しておりましたが、国内市場は盛り上がりのない状況が続いている。シカゴ市場は産地の作付け環境が改善しており、このまま順調に作付け作業が進むと売り優勢の展開が継続する可能性が高い。シカゴコーンのチャートを見てみると今月高値を起点とした下落歩調が鮮明となっており2月安値からの上昇に対する調整を強めることになりそうです。
日経平均株価週間展望
先週号では“週初めに今月高値を更新したものの、その後は上値重く週末には今週安値を更新するなど続伸・続落が続かず強さがない状況。先月安値を起点としたアプトレンドラインを微妙に割り込んできており、週明け早々にアップトレンドラインを回復しきれないようなら調整色を強める可能性が出てくる。その場合4月安値36733円を目指す可能性があります。”と掲載しておりましたが、今月安値を割り込み5月20日高値が戻り高値となって下値を確認する時間帯に入ったと思われる。今後はジグザグと高値と安値を切り下げながらコツンと音のなる地点を探る展開が考えられます。一方、今週高値を上回るようならこの考えは間違いとなります。
為替週間展望
先週号では“先週高値を上回ったものの上げ幅は小さく躍動感がない状態。来週も各種経済指標の結果次第で米利下げ観測を織り込む動きが強まるのか、遠のく動きが強まるのかがポイントになる。介入警戒すべき水準まですでにきており上値は限定的かもしれない。大きく動くキッカケ待ちの状態。”と掲載しておりましたが、ドル円相場は底堅く推移しているが不安定な動きとなっています。4月米PCEデフレーター待ちのムードがある。米高金利政策の長期化が下値を支える展開が続いていますが157円台以上は介入警戒感がありそれ以上駒を進めることができずに、一方向の展開にならず保合い状態が続いている。現水準から大きく動くための新たなキッカケ待ちの状態。
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