週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“GW中に下値の注意ポイント11405円を割り込みましたが大きな下ヒゲ形成で11180円まで安値を出した後、切り返しを見せている。短期平均線と中期平均線のDクロスが現れかけていましたが週後半の3連騰によりDクロスは回避され上昇再開の様相を呈している。来週は先月高値をアッサリ上回れるのか上回れないのかが課題と考えられる。昨年12月に1万円の大台突破で史上最高値を更新したあと、約3ヵ月間保合い状態となったようにアッサリ高値突破できないようなら同じシチュエーションとなる可能性も頭に入れておきたい。”と掲載しておりましたが、今週は高値11948-安値11730円の200円幅強と比較的小さい値幅で右肩上がりで終了。4月消費者物価指数と4月小売売上高が利下げを支持する内容になったと評価され、米金利低下・ドル安でNY金相場は上伸。しかし、週末にはNY連銀ウィリアムズ総裁らが利下げに慎重な発言を行ったことで、短期筋の利食い売りが優勢になる場面もあり、一時の騰勢力はない。最高値を早々に上回る展開となるのか、右肩上がりの短中期平均線を割り込んで上げ一服感が漂う展開となるのか見極める時間帯。
白金は先週号では“4700円を終値ベースで割り込むことなく上伸続きで今週を終えた。来週の課題は先月高値4957円をアッサリ上回る力があるのかという点。アッサリと上回るようなら非常に強い相場と判断できる。上回ることができないようなら二番天井形成の足取りか高保合いを形成するかの2択になると考えられる。高値更新なるかが最大の注目ポイントになる。”と掲載しておりましたが、4957円をアッサリ上回り強い相場となっている。連騰続きでオシレータ系指標RSIは80ポイント越えと直近数年間では最高値を示し過熱感が半端ない状態にあるものの、上げ一服感はまだない。資源大手の英アングロ・アメリカンは、プラチナ事業やダイヤモンド事業を分離すると発表。同社には4月以降、オーストラリア同業のBHPグループが買収提案をしているが、アングロは拒否している。不採算事業を抱えるアングロには単独で生き残れる事業戦略を示すよう、投資家らからの圧力が強まっている。買収を通じて事業の強化を狙うBHPはアングロに対し、プラチナ事業や南アフリカの鉄鉱石事業の分離を求めている。この行方も気になるところではありますが、ひとまず上げ一服感が台頭するのか、あれよあれよと高値を更新し続ける展開になるかに注目。
東京ゴム週間展望
先週号では“今週は安値更新せず下げ一服感が台頭してきた。ただ、先週記載の通り3月高値以降高値・安値切り下げ型に変化なく3月高値を起点とした下落が継続しているとの認識。4月30日高値317.6円を上回るようなら高値切り上げ・安値切り上げ型になるためトレンド転換と考えられます。”と掲載しておりましたが、4月30日高値を上回ったことで上昇トレンドに転換となった。大きな流れは昨年12月安値から今年3月まで上伸した値幅の半値押しで下げ一服。4月30日高値を上回ったことで上昇再開の展開が想定され、3月高値にどこまで接近できるのか、もしくは突破する力があるのかが試される時間帯に入ったと考えられる。3月高値からの下落幅に対して38.2%戻りはほぼ達成。50%戻りは331円台、61.8%戻りは339円台となり、このまま戻った場合の目途となる価格帯と考えて対応。
東京原油週間展望
先週号では“先週安値を割り込んだ後週後半にかけてやや戻り歩調となっている。この戻りは先月高値からの下落に対しての自律反発の領域にとどまっており戻り売り優勢状態が継続していると思われる。ただし安値更新した5月2日高値79400円を上抜くようなら今週安値が目先底となる可能性が出てきます。”と掲載しておましたが、中東の地政学リスクのピークアウトが上値を圧迫している、一方、需給要因の買いが膨らみ始める局面になりつつある。上値は重いものの下値も堅く、先週以降保合い症状となっており次の動きに向けた時間待ちの状態。抜け出した方へ均衡状態が傾くと考えての対応。
東京コーン週間展望
先週号では“GW中のレンジの中で推移している。ただ、不出来の日もありバー(4本値が同じ)日も多く見られ活気がない。チャート面では上昇途中の小休止といった状態で高値を更新するなら付いて行くしかない。”と掲載しておりましたが、先週高値を上回り43250円まで上伸したが、週後半には上昇以上の下落となり、今週高値が目先出し切った高値になった感がある。調整がどこまで入るかを見守る週となりそうです。3月安値からの上昇幅に対して38.2%ダウンは40730円、半値押しは39960円がターゲットと考えておきたい。
日経平均株価週間展望
先週号では“4月19日安値を起点に非常に緩やかな上伸が継続している状況のなか、中期移動平均線をトントンと叩いたが上回ることは出来ずに今週を終えた。目先のポイントは今週高値を上回って4月19日安値を起点とした上昇が継続するのか、今週安値を割り込んで4月19日安値を起点とした上昇が終了するのかが来週の課題。”と掲載しておりましたが、僅かではありますが先週高値を上回ったことで上昇継続中と判定される。次の上値の課題は最上位に位置する長期平均線を上回れるか、上回れないかということになる。現水準は3月高値からの下落幅に対してちょうど半値水準でもあり、先月安値以降の上昇は、年始以降の上昇ピッチとは明らかに違うペースです。要は4月高値からの下落に対する戻りの範疇と考えられ、戻りの急所がどこになるのかを確認する時間帯。
為替週間展望
先週号では“151.85円までドル安が進行し、その後は156円手前まで戻している。日本当局からは円買い介入に対する警戒感をあおる発言もありますが、マーケットは円買い介入の限界を見据えた状態となっています。チャート面では5月3日安値を起点とした上昇状態にあり介入を警戒しつつも上値を追う展開を想定したい。”と掲載しておりましたが、先月高値からの下落幅に対して61.8%戻りにやや足りない156.78円まで上伸。その2日後には153.59円まで急落。ただ、今週の急落は続かず、155円台を回復する反発になった。4月消費者物価指数と4月小売売上高を受けて、マーケットは米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待を織り込む動きを強めましたが、複数の当局者が慎重な発言をした事で流れにブレーキをかけています。早い展開となっていますが節目は今週の高値156.78円と安値153.59円となっており、どちらに抜けだすのかが課題となる。
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