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週間展望 (バックナンバー)

週間展望 5月10日号  

貴金属週間展望
金は先週号では“上下どちらの注目ポイントも抜け出すことが出来ずに、高保合い症状。日銀による為替介入と思われるドル円相場の乱高下により日々の値動きは荒く200-300円も珍しくなくなってきており20-30円の動きがかわいらしく見えるほどボラティリティーは上がってる。5月1日~3日まで中国市場が休みということもあって週明けの中国現物市場の動向が注目されます。引き続き11983円→11405円のどちらに抜けだすかが最大の関心事です。”と掲載しておりましたが、GW中に下値の注意ポイント11405円を割り込みましたが大きな下ヒゲ形成で11180円まで安値を出した後、切り返しを見せている。短期平均線と中期平均線のDクロスが現れかけていましたが週後半の3連騰によりDクロスは回避され上昇再開の様相を呈している。来週は先月高値をアッサリ上回れるのか上回れないのかが課題と考えられる。昨年12月に1万円の大台突破で史上最高値を更新したあと、約3ヵ月間保合い状態となったようにアッサリ高値突破できないようなら同じシチュエーションとなる可能性も頭に入れておきたい。




白金は先週号では“先週記載した4500円がサポートとなり上昇。直近の下落幅に対して61.8%戻りの水準も上回ったことで先月高値チャレンジの様相となっている。4月26日を起点とした上昇から下落に転じることを確認するには、今週値幅の半値以上、値段で言うと4700円を割り込まない限り上昇継続と考えての対応。”と掲載しておりましたが、4700円を終値ベースで割り込むことなく上伸続きで今週を終えた。来週の課題は先月高値4957円をアッサリ上回る力があるのかという点。アッサリと上回るようなら非常に強い相場と判断できる。上回ることができないようなら二番天井形成の足取りか高保合いを形成するかの2択になると考えられる。高値更新なるかが最大の注目ポイントになる。




東京ゴム週間展望
先週号では“今週317.6円までの戻りを見せましたが、中長期移動平均線が待ち構えており両線にタッチして押し戻された格好。3月高値を起点とした高値安値切り下げ型の下落歩調継続中のため引き続き中長期平均線を上回らない限り売り優勢と考えての対応が良いでしょう。”と掲載しておりましたが、今週は安値更新せず下げ一服感が台頭してきた。ただ、先週記載の通り3月高値以降高値・安値切り下げ型に変化なく3月高値を起点とした下落が継続しているとの認識。4月30日高値317.6円を上回るようなら高値切り上げ・安値切り上げ型になるためトレンド転換と考えられます。




東京原油週間展望
先週号では“年初来高値を更新したものの、イスラエルとイランの軍事衝突のリスク軽減で、地政学リスクの織り込みには一服感がある。イスラエルとハマスの休戦協議が続いているが、合意に到達できれば80ドル割れからもう一段階の下げが見込まれる。まだ底入れを確認するに至っていない。ただ週末時点で3月安値からの上昇幅に対して61.8%ダウンを達成したことで週明け早々反発するようなら底入れになる可能性がある。今週安値75710円を割り込むか、維持して上伸してくるかが来週の課題。”と掲載しておましたが、先週安値を割り込んだ後週後半にかけてやや戻り歩調となっている。この戻りは先月高値からの下落に対しての自律反発の領域にとどまっており戻り売り優勢状態が継続していると思われる。ただし安値更新した5月2日高値79400円を上抜くようなら今週安値が目先底となる可能性が出てきます。




東京コーン週間展望
先週号では“突如上伸して年初来高値を更新。薄商いの中での上伸だけに急反落もあり得ますが、短期移動平均線を割り込まない限り買い優勢と考えての対応。”と掲載しておりましたが、GW中のレンジの中で推移している。ただ、不出来の日もありバー(4本値が同じ)日も多く見られ活気がない。チャート面では上昇途中の小休止といった状態で高値を更新するなら付いて行くしかない。




日経平均株価週間展望
先週号では“ひとまず先週高値を上回り4月19日を起点とした緩やかな上昇状態。ただ中長期平均線が上空に待ち構えており、両線がほぼ3月高値からの下落幅に対して半値水準となることで、3月高値を起点とした大勢下落歩調の中で戻りがどこまで入れるのかを試している状況と考えたい。”と掲載しておりましたが、4月19日安値を起点に非常に緩やかな上伸が継続している状況のなか、中期移動平均線をトントンと叩いたが上回ることは出来ずに今週を終えた。目先のポイントは今週高値を上回って4月19日安値を起点とした上昇が継続するのか、今週安値を割り込んで4月19日安値を起点とした上昇が終了するのかが来週の課題。



為替週間展望
先週号では“4月29日に160円に乗せたタイミングと5月2日米連邦公開市場委員会(FOMC)後の早朝に日本政府の介入と思われる動きから153円フラット付近まで急落したものの、その後、ドル円は戻りを試している。日米金利差のほか、高水準の国民負担率や少子高齢化の拡大、貿易赤字などを背景に日本経済は弱体化しており、ファンダメンタルズ的に円は売られやすい状況にあり、日銀の介入によってドル高円安の流れが食い止められるかが試される場面。”と掲載しておりましたが、151.85円までドル安が進行し、その後は156円手前まで戻している。日本当局からは円買い介入に対する警戒感をあおる発言もありますが、マーケットは円買い介入の限界を見据えた状態となっています。チャート面では5月3日安値を起点とした上昇状態にあり介入を警戒しつつも上値を追う展開を想定したい。




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