週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“中東情勢の緊張緩和などを手掛りに調整局面入りし11405円まで後退したが、その後、3日続伸と切り返しを見せている。中国の現物需要が底固く推移していることや円安進行により下値堅い展開で今週を終えた。直近半年で調整局面を迎えた昨年9月~10月の時は9233円→8661円まで572円幅の調整。12月は10028円→9216円まで812円幅。今回は11983円→11405円まで578円幅と上昇した割に下げ幅は小さい。強い相場ゆえに押しは浅く上昇再開と考えるか、下げ幅から考えれば調整はまだ終わっていないと考えるか、悩ましい状況。テクニカルポイントは高値11983・安値11405円でハッキリしている。どちらに抜け出るかに注目。”と掲載しておりましたが、上下どちらの注目ポイントも抜け出すことが出来ずに、高保合い症状。日銀による為替介入と思われるドル円相場の乱高下により日々の値動きは荒く200-300円も珍しくなくなってきており20-30円の動きがかわいらしく見えるほどボラティリティーは上がってる。5月1日~3日まで中国市場が休みということもあって週明けの中国現物市場の動向が注目されます。引き続き11983円→11405円のどちらに抜けだすかが最大の関心事です。
白金は先週号では“先週安値を維持できずに連日の前日高値切り下げとなり、記載した下値のターゲットを割り込む状態となった。昨夏以降4500円の上値抵抗だった水準が今後はサポート帯になるのかが試される週となりそうです。”と掲載しておりましたが、先週記載した4500円がサポートとなり上昇。直近の下落幅に対して61.8%戻りの水準も上回ったことで先月高値チャレンジの様相となっている。4月26日を起点とした上昇から下落に転じることを確認するには、今週値幅の半値以上、値段でいいうと4700円を割り込まない限り上昇継続と考えての対応。
東京ゴム週間展望
先週号では“想定通り短期平均線と長期平均線のDクロスが現れ、今月安値を更新した。産地相場は急激な上昇後の調整局面にあると思われ下げ一服感はまだない。156円台まで進行した円安も支援材料となっておらず、300円の大台を割り込んだことで次の節目は2月安値272.3円。産地の底入れが焦点となる。”と掲載しておりましたが、今週317.6円までの戻りを見せましたが、中長期移動平均線が待ち構えており両線にタッチして押し戻された格好。3月高値を起点とした高値安値切り下げ型の下落歩調継続中のため引き続き中長期平均線を上回らない限り売り優勢と考えての対応が良いでしょう。
東京原油週間展望
先週号では“イスラエルとイランの軍事衝突のリスクは軽減され、不透明感は払しょくしきれていませんが地政学リスクの織り込がひとまず一服した感がある。今後は北半球のドライブシーズンの需要期に向かって需給タイト感がクローズアップされる可能性がある。チャート面では今週中期移動平均線からの上昇再開の様相を見せており下値堅い展開が想定される。”と掲載しておましたが、年初来高値を更新したものの、イスラエルとイランの軍事衝突のリスク軽減で、地政学リスクの織り込みには一服感がある。イスラエルとハマスの休戦協議が続いているが、合意に到達できれば80ドル割れからもう一段階の下げが見込まれる。まだ底入れを確認するに至っていない。ただ週末時点で3月安値からの上昇幅に対して61.8%ダウンを達成したことで週明け早々反発するようなら底入れになる可能性がある。今週安値75710円を割り込むか、維持して上伸してくるかが来週の課題。
東京コーン週間展望
先週号では“今週シカゴ市場は上伸して1月依頼の高値まで上伸しましたが、国内市場は残念ながら超閑散な商い状況の中、チャートを見ると横棒(バー)状態が何日かあり、相変わらず躍動感がない。相場的には下値は限定的で上を目指しているように見えるが如何せん活気がない。盛り上がりを見せる市場に戻ってほしいのだが・・・。”と掲載しておりましたが、突如上伸して年初来高値を更新。薄商いの中での上伸だけに急反落もあり得ますが、短期移動平均線を割り込まない限り買い優勢と考えての対応。
日経平均株価週間展望
先週号では“先週安値が目先底となり切り返しを見せたが右肩下がりの短期移動平均線に行く手を阻まれている状況。中期移動平均線と長期移動平均線のDクロスも現れる模様で、39100円台に位置する中長期平均線までの戻りは許容範囲と考えつつ戻り売り優勢と考えたい。”と掲載しておりましたが、ひとまず先週高値を上回り4月19日を起点とした緩やかな上昇状態。ただ中長期平均線が上空に待ち構えており、両線がほぼ3月高値からの下落幅に対して半値水準となることで、3月高値を起点とした大勢下落歩調の中で戻りがどこまで入れるのかを試している状況と考えた。
為替週間展望
先週号では“介入警戒感はあるものの155円台に入り、週末の日銀の金融政策決定会合では現状維持を発表。国債購入も減額発表がなかった。イベント通過で156円台まで円安が進みました。今のところ介入警戒以外に上値を遮るものはなく、日銀会合後のタイミングで動きがみられなかったことで、次は5月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後のタイミングで動きがみられるかが注目されます。”と掲載しておりましたが、4月29日に160円に乗せたタイミングと5月2日米連邦公開市場委員会(FOMC)後の早朝に日本政府の介入と思われる動きから153円フラット付近まで急落したものの、その後、ドル円は戻りを試している。日米金利差のほか、高水準の国民負担率や少子高齢化の拡大、貿易赤字などを背景に日本経済は弱体化しており、ファンダメンタルズ的に円は売られやすい状況にあり、日銀の介入によってドル高円安の流れが食い止められるかが試される場面。
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