週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“結果的に今週は年初来高値を更新し、あの10028円を付けた日の終値9839円をも上回って終了するなど上昇が継続しています。2月15日以降の上昇局面では取組高の減少が確認され、売り方も我慢しきれない方が出てきたと考えられましたが、再び取組高増加&高値更新となり衰える気配はまだない。出来高急増や変化率の上昇などの天井形成時に現れる前兆が出てこない限りピークアウトは遠いのではと思える状況です。”と掲載しておりましたが、急騰状態となり10341円まで上伸。オシレータ系指標RSIは83ポイントオーバーとなり稀にみる過熱感のある状態となっている。この上伸過程で取組高は大幅減少し、売り方が我慢できずに市場から撤退したと考えられる。昨年の秋以降、価格上昇時の取組高の減少から取組高が増加に転じたときは相場がピークをつけているケースが多いが、今回も同様の展開になるのか、否かに注目したい。
白金は先週号では“残念ながら4250-4400円を抜け出せずに約一カ月半が経過した。週末にはほぼレンジ下限に到達したことで、来週は下限を割り込む展開となるのか、今回もレンジ下限でサポートされるのかが問われることになりそうです。”と掲載しておりましたが、レンジ下限を割り込むことなく4250円近辺の下値は堅いと判定された。概ね150円値幅から大きく抜け出せない状況が続く可能性が高いと判断するのが現時点では無難と思われ、レンジ上限を売り、レンジ下限を買う売買に徹するのが良いでしょう。
東京ゴム週間展望
先週号では“先々週高値こそ上回らなかったものの下値は限定的で高値圏での推移に留まっていたが、月末には短期平均線を割り込みピークアウト時に散見される初期症状が現れてきた。週明け早々の課題は今週安値を割り込み上値は重いとなるのか、即回復して今週安値で目先底を打つのかが問われます。”と掲載しておりましたが、先週のレンジから抜け出せず一段と狭いレンジの膠着状態となっています。出来高も低迷しており、積極的な売買が展開されるムードではなく、上下に決め手に乏しいなか、週末の14時を回って突如急騰し年初来高値を更新した。これによりレンジブレイクとなったことでチャート的には買い優勢侮れないよということになりますが、63月のゴムの月間の上昇確率は低めのためチャートを信じるか、季節要因を信用するかです。
東京原油週間展望
先週号では“保合い続きのまま今週を終えました。中東情勢は引き続き緊迫化しているためドルベースでは79ドル台まで上伸する場面も見られましたが、80ドルの節目達成には至っていない。ラマダン前の休戦合意は困難との見方が示される中、安値切上がりの構図ながら、80ドル突破するだけの力なく、ボックス状態からは抜け出せていない。レンジ内で売買するか、レンジブレイクを待って狙っていくしかないと思います。”と掲載しておましたが、引き続きNY原油は80ドルが壁となり明確に突破出来ずにいる。かといって下値も限定的で膠着続きの状況の中、国内市場は概ね72000-74000円のレンジから週後半には僅かに下に割り込んできた。中東情勢が依然として緊迫化していることは強気要因だが、改めて大きく上値を切り上げていくような動きにはなっていない。上値が重くなってきて下値の注意ポイントを割り込んだ状態のため、即回復できないようなら売り優勢と素直に考えたい。
東京コーン週間展望
先週号では“何か積極的な買い材料が浮上している訳ではなく、需給緩和に変化が生じていない以上、持高調整が中心の展開が続く公算が高いとみる。テクニカル面では短中長期平均線が上値の抵抗帯となっておりここを上回るようなキッカケがない限り上値は重いと考えたい。”と掲載しておりましたが、短中長期平均線を上回れず浮上力がない中、週末には1月以来の安値を付けた。ただ人気離散で売買は閑散状態であり盛り上がりにかける状況の中、積極果敢に狙いましょうとは言い難く盛り上がるまでは他の銘柄に集中する方が良さそうです。
日経平均株価週間展望
先週号では“週明け早々年初来高値を更新し週末には更に高値を更新し衰え知らずで、40000円を射程圏に捉えている。引き続き過熱感がありつつも大きな転換はまだ先との見方が優勢と考えたい。”と掲載しておりましたが、40000円突破で史上最高値更新となり、テクニカル指標上では過熱感が台頭しているものの衰え知らずで、ピークアウトの様相はまだない。むしろ短期平均線でサポートされた感があり、強気姿勢で挑みたい。但しサポートされている短期平均線を明確に割り込むようなら方針転換もあり得ます。
為替週間展望
先週号では“月末には日銀審議委員からインフレ目標達成について楽観的な発言が聞かれ、日銀のマイナス金利の解除時期が迫っているとの観測を織り込む動きになった。1月米PCEデフレータを受けての米長短金利低下も上値圧迫要因。ただし、149円台前半は下げ過ぎとの見方から、150円の節目を回復する展開。まだ米国の利下げ時期は見通せず、断続的に米金利低下が進む環境ではない。149円水準では買いが入りやすく、151.00円が上値目途と考えたい。一気に151~152円を試すような展開は現時点では考えにくいいと思われる。”と掲載しておりましたが、日本銀行が3月利下げに踏み切る可能性が報じられ、年始からのドル買い、円売りに対しての調整色を強めている。米国の金利低下圧力が発生していることもありこの調整はしばらく続く可能性があるとみる。昨年末安値140.24円からの上昇幅に対して半値は145円台半、2月安値は145.88円、145円台は押し目形成には都合のいい水準と思えるのだか・・・さて!?
- ご注意ください。
-
当サイトの情報は各アナリストがテクニカル分析に基づき作成したもので、相場の動向を保証するものではありません。
売買に際しての最終判断はあくまでもご自身でご決定ください。 商品関連市場デリバティブ取引及び商品先物取引は元本や利益が保証されるものではなく、 価格の変動により場合によっては委託証拠金の額を上回る損失が生じることもあります。 為替、日経平均株価の分析は、商品市場分析の参考データとしてご提供しております。 当社では、外国為替証拠金取引及び日経平均指数先物取引の取り扱いはしておりません。
なお、予告なしに内容が変更又は、廃止される場合がありますのであらかじめご了承ください。
お取引の際は事前に 重要開示事項 等を十分ご理解のうえ、ご自身の判断で行なって頂けますようお願い申し上げます。