週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“踏み上げ相場には発展しておらず、3日続落して中期移動平均線や一目均衡表の雲の上限線まで後退した後、週末に反発を見せ上昇再開の様相を呈している。海外チャート面では2000ドル割れがいい押し目となるのかはまだ確認作業が必要ながら、今週安値を維持するようなら底堅い展開に期待がかかる。12月安値からの上昇途中の小休止の時間帯との認識です。”と掲載しておりましたが、海外市場は2000ドル割れが目先底となって上昇歩調で今月の下落幅に半値を回復。2000-2100ドルのレンジ形成になりつつある。国内市場は昨年12月の史上最高値を付けた日以来の終値ベースの高値となっており、売っている方にとってはつらい状態だが、ジワリジワリの上伸のため我慢してる方が多いと考えられる。一気に100-200円上伸するとあきらめる方も多く出てくると考えられますが、緩やかな上伸のために売りポジション維持の方が多いように思う。逆に言うと今の上昇スピードであれば上昇期間が長くなる可能性があると考えておきたい。
白金は先週号では“下値堅い動きの中、週末には3本の移動平均線を上回り4300円を挟んだレンジから、ややコアレンジを切り上げる様相を見せている。ただ大きな流れは昨夏以降の4100-4500円のレンジの中での議論であり、一波動が小さくなっているため高値ブレイク・安値ブレイクでポジションを持とうとすれば取れる値幅が小さいという環境下であり、レンジ内の上限近辺を売り、下限近辺を買う売買に徹した方が良さそうです。”と掲載しておりましたが、先週から8営業日連続で前日高値を上回る動きを見せ先週レンジから一段上のレンジ形成となりました。ただ1月30日高値4399円を上回ることができずに週末に失速し先週レンジに逆戻り。4400円に壁があることを確認した。よって新たなニュースがなければ4250-4400円のレンジ内の取引に終始する可能性が高いとみる。
東京ゴム週間展望
先週号では“下値は中期平均線止まりで再上昇してきた。ゴムの特徴として3月・4月は陰線確立が高く、先週も掲載した通りチャート上のリスクラインは290.7円で、週末には上回ることとなりました。これによりオシレータ系指標との逆行現象(価格は高いがオシレータ系指標は前回を上回れていない状況)が現れ逆張りで挑むにはお膳立てが整いつつある。陰線確立の高い来月まで持ち続けるとの考えで中期ビジョンで見てきたい。”と掲載しておりましたが、高値更新し2017年以来の300円の大台突破となった。今週は10円幅高下のある日が4営業日中3日間あり高値波乱の週であった。下げそうで下げない展開となっていますが、ここから積極果敢に買いましょうという状況ではないと思われ。3月・4月の陰線確立の高さを根拠に売り場探しと考えたい。
東京原油週間展望
先週号では“1月高値にあと50円まで接近するもアッサリ突破にはいたらなかったものの下値は限定的で短期平均線すら割り込まない状況。今月安値を割り込むような展開になるなら話は別ですが、昨年12月安値からの上昇が継続していると考えてスタンス継続。”と掲載しておましたが、今週は72000円台から74000円のレンジ内で小康状態となった。米週間需給統計は22日の発表で原油在庫増加が予想されていることはネガティブ要因。ただイスラエルのガザ地区に対する激しい攻撃が引き続き警戒されており地政学的リスクによる買い優勢と考えたい。
東京コーン週間展望
先週号では“躍動感がない状態のままヨコヨコ相場が続いています。引き続き右肩下がりの長期平均線を突破する力があるのか、右肩上がりになってきた中期移動平均線を割り込んで上値は重いとの烙印を押されるのかの決定打待ち。”と掲載しておりましたが、中期移動平均線を割り込み上値は重いとの判定を受けることとなった。新甫3月限は取り組みが増えず不出来のセッションも散見され残念ながら人気離散状態となっている。動き出せば取り組み増加も期待できると思われますが・・さて!?
日経平均株価週間展望
先週号では“あれよあれよと上伸しバブル期の最高値38915.87円にほぼ面合わせするまで上伸。衰えを見せない。さすがに買われ過ぎ感が台頭しつつあり相場を冷やす場面がいつ入っても不思議はないが、まだピークの兆候はない。流れに逆らうべからずの状況。”と掲載しておりましたが、週末にはバブル期につけた史上最高値(終値)を一時上回り、約34年ぶりに最高値を超えて衰えを見せない。チャート面では買われ過ぎ感が台頭しており冷やされる場面がいつ入っても不思議はないが、大きな流れが変わるためには、冷やされる程度の下落では転換しないと考えたい。
為替週間展望
先週号では“150.88円までドル高進行したが、150円台では上値の重さを見せている。日本当局の介入に対する警戒感もあり、短期筋の利食い売りが入りやすくなっていると思われる。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が高まらない中で、ドル円相場が大きく値を崩していく環境ではない。下げても148円台が下値目途になるのではないかと考える。150円台が定着するようなら、介入が行われる水準と思われる151~152円を試す展開が想定される”と掲載しておりましたが、今週は150円を挟んだ狭いレンジ内の取引に終始した。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では大きな値動きにはなっていない。一部メンバーが利下げ先送りによる景気リスクへの警戒に言及したが、全体としてはインフレ目標達成への不透明感から利下げに慎重スタンスが確認された。ただ織り込み済みとの反応で膠着状態が継続する可能性が高くキッカケ待ちの状態。
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