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週間展望 (バックナンバー)

週間展望 2月9日号  

貴金属週間展望
金は先週号では“先週高値を上にも抜けず、先週安値を下にも割り込まず、ミニ保合い症状となっています。下値は堅いと考えている上昇予想派の方々と、上値は重いと考えている下落予想派の方々の力が拮抗している状況のため、均衡状態がどちらかに傾けば一気に動き出す可能性があります。週末の米雇用統計がきっかけになるのかどうかはわかりませんが、現状の保合いから放れるときはすかさず飛び乗る必要があるかもしれません。”と掲載しておりましたが、年初来高値を更新して上昇が継続していることを確認した。ただ強いトレンドではないため陽線が連なる状態にはならず緩やかな上昇が継続しているとの認識。すでにポジションを保有している方はどうなれば追加で買おうか?か、どこまで上がれば売ろうかと思案中のことだと思いますが、上昇が継続している限りは持ちっぱなしで宜しいと思います。ではどうなれば上昇が終わりと判断するかについては色々と考え方があると思いますが、基本は“ある地点を割り込んできたら”ということになる。ある地点をどこに設定するかも人それぞれだが、見えているところでいうと今月安値9580円や1月25日安値9522円が考えられます。あの10000円オーバ-の日以来の終値での高値になっており売り方は苦しい展開を強いられている。売り方が万歳(踏み上げ相場)するような展開になるなら目先ピークをつける時期が早まる可能性がある。一方、踏み上げ相場にならないなら息の長い展開が想定される。




白金は先週号では“4206円を割り込まずに先週高値を上回り年始の高値からの下落幅に対して61.8%戻りピタリの4399円まで回復。その後は伸びがなく続落したことで4399円が目先の高値になった可能性がある。ただ2日の夜間セッションで4280円まで後退し、この水準は1月18日安値と1月26日安値を結んだ延長ラインのいわゆる上昇トレンドラインタッチから下ヒゲ形成していることで、目先の安値になる可能性もある。来週は4280円を割り込むのか割り込まないのかがポイントになる。”と掲載しておりましたが、今週は短・中・長期移動平均線に上値を押さえられ週後半には4280円を割り込み上値は重いとの印象が強い。昨夏以降の4100-4500円の仲値に位置してどちらに動いても不思議はないが、上値の抵抗帯となっている3本の平均線(9・26・52日平均線)を突破できない限り上値はない。




東京ゴム週間展望
先週号では“一先ず280円寸前まで後退し過熱感は解消されつつあります。短期平均線や一目均衡の転換線など短期指標を割り込むには至っておらず下げ渋り症状。時期的には一段高になるようなイメージはなく、売り狙いで挑みたいが、シグナル点灯に至らない限り仕掛けられない。短期指標を割り込むなど、ある地点を割り込んでのエントリーが良いと思います。”と掲載しておりましたが、6日に短期平均線を割り込み7日に続落して1月25日高値と2月5日高値の安値を割り込みミニダブルトップ完成形となりシグナルが点灯したと考え売りスタート。一般的に考えるとリスクラインは2月5日高値290.7円ですが、3月.4月の陰線確立の高さから290.7円以上にストップを置くのではなく少しじっくり見てみたいと思います。




東京原油週間展望
先週号では“週明け早々74300円まで上伸しましたが、週後半にイスラエルとハマスの停戦協議が伝わるとサポート隊と考えていた70000円水準を割り込み、12月安値からの上昇幅に対して半値水準まで後退。サポート帯と考えていた水準を割り込んだことで一先ず撤収が基本路線。ただ一気に半値まで後退したことで出し切った感が台頭する可能性もある。ポイントは今週安値を維持できるのか。割り込むのか。割り込むようなら一段安。維持するようなら押し目形成と考えられ、一呼吸おいての対応が賢明かもしれません。”と掲載しておりましたが、一段安となり12月安値からの下落幅に対して61.8%ダウンまで後退し下げ一服。6日のブログでは“61.8%水準で下げ一服したことと、2月の原油の上昇確率の高さから前日高値を上回る様なら買い方針に転換”と記載しましたが、7日夜間セッションで6日高値を上回ったことで買い方針に転換。2月の陽線確率は77%と年間最高となっており中期ビジョンで見ていきたい。




東京コーン週間展望
先週号では“短期平均線と中期平均線のゴールデンクロスが現れたものの無反応で動意薄の保合い症状となっています。動かぬことには始まらないため大きく動きキッカケが欲しいものです。”と掲載しておりましたが、大きく上がらず大きく下げず保合い症状が続いている。上空に控える右肩下がりの長期平均線を突破できるのか、下空に位置するほぼ水平飛行の中期平均線を割り込んでくるのかが注目されます。




日経平均株価週間展望
先週号では“先週安値を割り込むことなく切り返して終了。1月23日36984円が強い抵抗帯となっているかの確認作業中と考えられる。36984円が抵抗帯となっているなら、来週は上値重く推移して、場合によっては26日安値35687円を割り込む展開になる可能性がある。一方、来週も続伸するようなら、確認作業中か次の上昇波に入った可能性が出てくる。”と掲載しておりましたが、続伸して高値更新した。侮れない相場状況となっており迂闊には売れない状況。ただRSIと価格の関係は、RSIの数値は先月高値より高い数値になっていないが、価格は先月高値を上回っており、いわゆる逆行現象が現れています。逆行現象は一般的に直前までの値動きのトレンドが続かずに相場の調整を示唆するサインと教えられていますが果たして・・・!?



為替週間展望
先週号では“トーンダウンし短期平均線や一目均衡表の転換線など短期指標を割り込んできた。直近の上昇幅に対しての自律調整は145円台半ばであり中長期平均線の少し下のレンジとなる。そこまでは下落の許容範囲と考えて、許容範囲を割り込むようなら転換。割り込まないようなら押し目形成と考えての対応。”と掲載しておりましたが、深押しせず切り返して先月高値を上回った。日本銀行の内田副総裁は、マイナス金利解除後について、「どんどん利上げをしていくようなパスは考えにくく、緩和的な金融環境を維持していく」と表明。3月か4月のマイナス金利解除が確実視されていますが、そこからの断続的な利上げサイクル入りを想定していないことを確認。インフレ率が再び低下するリスクもあり、あくまでも緩和的な政策スタンスが維持されることになる。マイナス金利解除は久しぶりの円高材料になるが、単発の利上げに留まるのであれば、金利環境や円相場環境に与える影響は限定されよう。




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