週間展望 (バックナンバー)
貴金属週間展望
金は先週号では“9701円まで上値を伸ばしたが、25日に短期移動平均線や、一目均衡表の転換線やボリンジャーバンドの+1σバンドなど短期指標を割り込んだ。ただ12月安値からの上昇幅に対して38.2%ダウンに届かず反発したことで押し目形成と考えて対応したい。ただし25日安値9522円を割り込むようなら調整色を強めることになる。”と掲載しておりましたが、先週高値を上にも抜けず、先週安値を下にも割り込まず、ミニ保合い症状となっています。下値は堅いと考えている上昇予想派の方々と、上値は重いと考えている下落予想派の方々の力が拮抗している状況のため、均衡状態がどちらかに傾けば一気に動き出す可能性があります。週末の米雇用統計がきっかけになるのかどうかはわかりませんが、現状の保合いから放れるときはすかさず飛び乗る必要があるかもしれません。
白金は先週号では“先週高値を上回り年始の高値からの下落に対して半値戻りを達成したあとそれ以上駒を進めることができずにミニ保合い症状。一目均衡表でも転換線と基準線に挟まれ売り方・買い方がっぷり四つに組んだ状態でしたが、週末には下放れとなり売り方に軍配が上がった。ただ先週安値4206円を割り込む展開になるのか、維持する展開になるのか微妙。割り込むなら今から売って妙味あり。割り込まないと考えるなら待つも一考”と掲載しておりましたが、4206円を割り込まずに先週高値を上回り年始の高値からの下落幅に対して61.8%戻りピタリの4399円まで回復。その後は伸びがなく続落したことで4399円が目先の高値になった可能性がある。ただ2日の夜間セッションで4280円まで後退し、この水準は1月18日安値と1月26日安値を結んだ延長ラインのいわゆる上昇トレンドラインタッチから下ヒゲ形成していることで、目先の安値になる可能性もある。来週は4280円を割り込むのか割り込まないのかがポイントになる。
東京ゴム週間展望
先週号では“昨秋の高値276.9円をアッサリ突破し上昇に弾みがついてきた。ただオシレータ系指標RSIは80ポイントを付け過熱感があり、ここから買うにも勇気がいる。どこまで上値を伸ばせるのかの相場になっており天井を見定める最終局面に近い状況。ちなみに昨年9月にはRSIは88ポイント越えまでありましたので逆張り狙いも一考のシチュエーションが整いつつありますが、転換シグナルはまだ出ていません。天井はある日突然やってきますがピンポイントで特定するのは難しく、下がり始めてから乗車すると考えた方が良さそうです。”と掲載しておりましたが、一先ず280円寸前まで後退し過熱感は解消されつつあります。短期平均線や一目均衡の転換線など短期指標を割り込むには至っておらず下げ渋り症状。時期的には一段高になるようなイメージはなく、売り狙いで挑みたいが、シグナル点灯に至らない限り仕掛けられない。短期指標を割り込むなど、ある地点を割り込んでのエントリーが良いと思います。
東京原油週間展望
先週号では“今週ついに上値抵抗の70000円を突破し、長期移動平均線も上回り、新たなコアレンジ形成に向けた足取りとなっている。70000円の先週までの上値抵抗は今週以降下値サポートに変わったと考えて狙っていける状況と思います。”と掲載しておりましたが、週明け早々74300円まで上伸しましたが、週後半にイスラエルとハマスの停戦協議が伝わるとサポート隊と考えていた70000円水準を割り込み、10月安値からの上昇幅に対して半値水準まで後退。サポート帯と考えていた水準を割り込んだことで一先ず撤収が基本路線。ただ一気に半値まで後退したことで出し切った感が台頭する可能性もある。ポイントは今週安値を維持できるのか。割り込むのか。割り込むようなら一段安。維持するようなら押し目形成と考えられ、一呼吸おいての対応が賢明かもしれません。
東京コーン週間展望
先週号では“夜間セッションで不出来の日もあり閑散商いの中、狭いレンジの保合い症状が続きました。週中に突如上放れして新たなコアレンジ形成に向けた足取りとなっている。荒々しさはないものの緩やかな上昇基調を形成することに期待がかかります。”と掲載しておりましたが、短期平均線と中期平均線のゴールデンクロスが現れたものの無反応で動意薄の保合い症状となっています。動かぬことには始まらないため大きく動きキッカケが欲しいものです。
日経平均株価週間展望
先週号では“24日に①高値更新せず、②直近安値を割り込み、③陰線が出現して3条件が整い転換初期シグナル点灯。短期平均線(9日)とその下にある中期平均線(26日)の乖離があることで、値幅が期待できる調整を強める可能性がある。”と掲載しておりましたが、先週安値を割り込むことなく切り返して終了。1月23日36984円が強い抵抗帯となっているかの確認作業中と考えられる。36984円が抵抗帯となっているなら、来週は上値重く推移して、場合によっては26日安値35687円を割り込む展開になる可能性がある。一方、来週も続伸するようなら、確認作業中か次の上昇波に入った可能性が出てくる。
為替週間展望
先週号では“今週は上げ一服ながら下値も限定的だった。注目は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)ですが、早期利下げはないが、利下げに向けての環境が整いつつあることは容認すると思われる。FOMCで米金利低下が見送られるとコアレンジを149~150円に上昇する可能性がある。”と掲載しておりましたが、トーンダウンし短期平均線や一目均衡表の転換線など短期指標を割り込んできた。直近の上昇幅に対しての自律調整は145円台半ばであり中長期平均線の少し下のレンジとなる。そこまでは下落の許容範囲と考えて、許容範囲を割り込むようなら転換。割り込まないようなら押し目形成と考えての対応。
- ご注意ください。
-
当サイトの情報は各アナリストがテクニカル分析に基づき作成したもので、相場の動向を保証するものではありません。
売買に際しての最終判断はあくまでもご自身でご決定ください。 商品関連市場デリバティブ取引及び商品先物取引は元本や利益が保証されるものではなく、 価格の変動により場合によっては委託証拠金の額を上回る損失が生じることもあります。 為替、日経平均株価の分析は、商品市場分析の参考データとしてご提供しております。 当社では、外国為替証拠金取引及び日経平均指数先物取引の取り扱いはしておりません。
なお、予告なしに内容が変更又は、廃止される場合がありますのであらかじめご了承ください。
お取引の際は事前に 重要開示事項 等を十分ご理解のうえ、ご自身の判断で行なって頂けますようお願い申し上げます。