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週間展望 (バックナンバー)

週間展望 1月12日号  

貴金属週間展望
金は先週号では“ドル高進行から昨年最終週の高値9530円に面合わせまで上伸。ウクライナと中東の戦闘激化など地政学リスクの高まりも下値をサポートする模様。調整売りを消化しつつ、2100ドルを試す可能性が高いとみる。”と掲載しておりましたが、NY市場では、週後半に発表された予想以上の米消費者物価指数(CPI)が圧迫要因になり安値を模索している状況となっています。一方、国内市場は円安を背景に先週高値を上回ったものの急反落に見舞われながらも下値は限定的で底堅い動きとなっている。ただ上値には長期の移動平均線(52日)や一目均衡表の基準線や雲の上限線など上値の抵抗帯もあり、突破できる力があるのかが試されています。




白金は先週号では“4517円まで上伸したあと急反落で、昨年夏場以降の高値水準である4500円が目先壁になっている。ただ12月8日安値から1月4日高値4517円の上昇幅に対する自律調整は4372円の為、ここまでの下げは許容範囲と考えての対応。”と掲載しておりましたが、4372円をアッサリ割り込み下値を模索する展開となっています。オシレータ系指標RSIは43ポイント台と売られ過ぎ感はまだなく、昨年の夏場以降に形成しているレンジ4500―4100円の下限に向けた足取りがどこまで続くのかの時間帯。




東京ゴム週間展望
先週号では“今年に入り一段高となっており、未だ衰えは感じられない。RSIは62ポイント台とまだ過熱感はなく、引き続き上値がどこまで伸ばせるのかの時間帯と考えての対応。”と掲載しておりましたが、先週高値を上回り12月20日安値を起点とした緩やかな上昇が継続している状。一先ず今週安値を割り込まない限り買い目線での対応で挑みたい。




東京原油週間展望
先週号では“年明け早々にリビアの供給障害報告を手掛りに急伸しましたが、買いは続かなかった。地元住民の抗議活動による生産停止であれば、短期間で終息に向かうとの楽観ムードが強く、結果的には65000-70000円のレンジが継続していると考えての対応。”と掲載しておりましたが、中東情勢の緊迫化を背景とした買い優勢となる日と、在庫の増加で需要不安の売り優勢となる日があり、結果的に保合い症状で、上に抜けず、下に割り込まずの状態。この均衡状態がどちらに傾くのかがポイント。国内市場は65000-70000円のレンジ形成中でどちらに抜け出ていくのかに注目。




東京コーン週間展望
先週号では“昨年安値を割り込んだものの売られ過ぎ感もあり下値は限定的。需給緩和見通しに加えて、ブラジルの降雨が上値を圧迫している。大きく値下がりがあるような価格水準ではなく、実際に安値修正の動きもみられるものの、押し目買いを入れる動きは鈍い。下げ過ぎ感から戻りが入っても、戻りは売られる可能性が優勢と考えたい。”と掲載しておりましたが、先週安値を割り込んだものの週後半には切り返して目先底を確認した展開になりつつある。今週安値を割り込むようなら撤収が条件ですが、今週高値を上回るようなら底打ち確認からの上値を伸ばす時間帯と考えての買いスタートを考えたい。




日経平均株価週間展望
先週号では“年明け早々には、米長期金利が上昇傾向にあることや、国内では能登半島地震の影響もあって、一時700円を超える急落をみせる場面もあったが持ち直して今週を終えました。4日に付けた安値が目先出し切った安値の可能性があるものの、上値は34000円手前に壁があり上下節目になっているポイントを抜け出せるかに注目。”と掲載しておりましたが、上値の壁を突破し、4日連続でバブル期の1990年2月以来の最高値を更新しました。短期的に買われ過ぎ感が台頭しているものの腰の入った上伸となっており迂闊には売れない。短期的な調整はいつ入っても不思議はないが、押したところは買い場提供と考えて対応したい。



為替週間展望
先週号では“昨年末の141円前半に対して144円後半まで切り返す展開になりました。急激な値下がりが一服しているが、主にドルサイドの要因。マーケットの利下げ織り込みに過熱感が強く、米金利低下とドル売りに修正が入っている。これでドル安が終わったとは思えないが、目先はドルの急落リスクが後退しており、どこまで戻れるかの時間帯と考えたい。”と掲載しておりましたが、先週高値を上回り11月高値の151.9円から年末の安値140.24円までの下落幅に対して半値戻り146.07円を達成した。これより上空には長期移動平均線(52日)や一目均均衡表の雲の領域やボリンジャーバンドのほぼ水平状態の+2σバンドなどが待ち構えており、これらを上抜く力があるのかが試される週となる。週末時点では11月高値からの下落の修正戻りがどこまで入るのかの時間帯であり今週高値を上回るようなら61.8%戻りの147.45円がターゲットになる可能性が高まります。




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