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今日の相場解説【原油2021年以来の50ドル台に!】今日の相場解説 (2025.04.09)デイリーマーケットレビュー


最終更新日: 2025-04-09

ページ制作日: 2025-04-09

今日の相場解説

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AIの暴走を食い止める決め手はない・・・


今朝のニュースの中で怖いなと思った記事が、負けそうになると「ズルする」AIと言う内容の記事です。記事によると米非営利研究機関パリセード・リサーチのチームは、米オープンAIや中国の新興企業ディープシークの生成AIと、チェスに特化したAIを対戦させた。通常は特化型AIが圧倒的に強い。 しかし生成AIは特別に指示を受けたわけでもないのに、ルールに反して相手や自分の駒の位置を変えたり、試合結果に関するチェスのプログラムを書き換えたりする不正行為をし始めたと言うのだ。 論文責任著者のディミトリ・ボルコフ氏(AI安全研究)は「これはゲームの話だが、現実世界でAIが不正を働いたらどうなるのだろうか。誰が責任を取るのか」と危機感を持たれているのも当然の話。 AIを搭載したロボット兵器は、既にウクライナなどの戦場に投入されており「目的を完遂するために人間を欺くようになったAIがもし暴走を始めたら……。人気映画「ターミネーター」に登場し、 人類を支配しようとするAIスカイネットの出現が現実味を帯びてくるのではないでしょうか? 相場の世界でもAIを利用した取引システムを構築されていますが仮に相場に勝とうとズルをするような事が起きれば・・・そういう時代が来るかもしれません。
株式銘柄でもAi銘柄が人気になっていますがその銘柄も今後人気継続出来るかは今後のAI次第かもしれませんね。



本日は「原油」です。


原油の下落が止まりません。NY原油の昨夜の終値は59.58ドルで2021年以来の終値50ドル台で終了。昨夜の安値は57.88ドルまで下げていました。
2021年4月が最後の50ドル台でその後4年間は一度も60ドルを割れず推移した原油相場が4年ぶりに50ドル台を付けたことになります。 この2021年と言う年に関して皆さん何か引っかかる部分を感じませんか?そうですバイデン大統領が誕生した年ですね。バイデン政権下では2022年に130.5ドルまで価格は上昇するのですが 2021年の50ドル台から2.6倍の上昇を1年で演じるわけです。


NY原油(月足)
NY原油月足


2020年のNY市場でつけたコロナ感染拡大の中であのマイナス価格は忘れることが出来ない出来事です。また2017年からの前回のトランプ大統領時代の価格はマイナス価格を除けば18.05ドルから76.9ドル台の 動きです。 トランプ大統領が今回就任した時に言った「掘って掘って掘りまくれ」「ドリル・ベイビー・ドリル」は有名です。
「ドリル・ベイビー・ドリル(Drill, Baby, Drill)」は、2008年の共和党の選挙スローガンであり、この年の共和党全国大会で、初めて使われたようです。 このアメリカ大統領選挙中に、共和党副大統領候補だった「サラ・ペイリン」が使ったことで、有名になったフレーズですね。当時のアメリカでは、エネルギー危機が問題になっており、エネルギーの自給自足を目指すため、国内の石油資源を積極的に掘削するべきだ、という議論があった。 このフレーズは、その政策を支持する人々の、スローガンとして使用されました。

トランプ大統領の政策として、環境規制の緩和があります。これにより、企業が、石油や天然ガスの開発を、より容易に行えるようにすることで、エネルギー産業を支援。 環境保護よりも、経済的な利益を優先する姿勢は、トランプ大統領の「アメリカ第一主義」そのものです。 トランプ米大統領は8日、国内の石炭増産を促す大統領令に署名したとのニュースも流れております。内容的には米国の電源構成で石炭火力発電が占める比率は2000年の50%から 20%弱に低下。掘削技術の発達でよりクリーンな天然ガスの生産が増加したほか、太陽光や風力といった再生可能エネルギーの普及が理由だ。 一方米国内では、人工知能(AI)向けデータセンターの建設ラッシュなどで電力需要も急拡大しております。 トランプ大統領はホワイトハウスに招いた炭鉱労働者を前に「われわれは見捨てられた産業を再生させる」と語り、10年前に7万人だった炭鉱労働者が約4万人まで落ち込んだことに 触れて労働者を仕事に復帰させると強調しています。 選挙絡みもあっての発言も当然あるかと思いますが明らかにバイデン政権下とは違う動きになっている事を再確認しておきましょう。


それではチャートチェックです。


まずNY原油のチャートから確認したいと思います。

NY原油(日足)
NY原油日足

今月に入ってからの下落が強烈でスピード感もあることからRSIは30ポイントを割れています。今朝の入電価格では26.03ポイントとなりこの水準は2023年3月以来の水準になります。 この時は2023年3月7日の80.94ドル~3月20日の64.12ドルまで短期間で下げた時に出た数字です。この期間の下げは16.82ドルになります。 今回は4月2日の72.28ドルから4月8日の57.78ドルまでの下げで出た数字です。下げ幅は14.5ドル。
チャートを見れば1月高値高値から3月安値まで下げて戻したのが4/2の高値。このレベルで38.2%戻し71.16ドルを少しオーバーし50%戻しの73ドルには届かず 失速。あくまでも自律反発のレベルを戻したところから再度下げスタートしたことになり、昨年9月以降の安値の重点ポイント65ドルから66ドルの支持価格を4月4ん日値に割れると 下げ足は加速しています。 このような状況で次にポイントとなる価格は以下の価格が出てきます。 1月15日80.77ドル・3月5日65.22ドル・4月2日72.28ドルこの3つの価格から出てくる一目の計算値は
  • E計算値 49.67ドル
  • N計算値 56.73ドル
  • V計算値 58.16ドル

昨日の安値は57.88ドルですのでNとV計算値には到達したことになります。
さらにもう一つの視点から見ますと
2024年4月12日87.67ドル・2024年9月10日65.27ドル・2025年1月15日80.77ドルこの3つの価格から出てくる一目の計算値は
  • E計算値 42.87ドル
  • N計算値 58.37ドル
  • V計算値 49.77ドル

となりこれで見るとN計算値価格58.37ドルには到達したことになります。よって昨夜付けた価格帯には3つのテクニカルプライスが存在しておりその価格帯がサポートした可能性が あると言うことになります。よって今後は昨夜付けた価格帯を割れるか割れないかの勝負となり割れた場合は上記価格から見て56.73ドルが第一目標価格になり そこを割れると49.77ドルと49.67ドルのW価格及び大台50ドル割れを目指す流れになると考える。

NY原油(週足)
NY原油週足

現状ではあまりイメージできない方も多い50ドル割れレベルですがテクニカルプライス的には次の目標になるレベルなのは上記値幅計算で分かる通りです。 ここで感情論や期待感などで考えると60ドル割れで止まってくれとなるのです。 RSIから見てもモンスター相場になればRSI70ポイントオーバーや30ポイント割れが続こうが価格はその機能を無視した動きになります。皆さんもGOLDで経験済みのはず。 目先戻した場合は昨夜の安値が目先のポイント価格として計算すれば38.2%戻しで63.38ドルになりますのでまずはそのレベルをオーバー出来るかどうか注目しておくのみ。

国内ドバイ原油価格では・・・


国内ドバイ原油(日足)

国内ドバイ原油日足

こちらもNY原油と同じように今後の下値注目価格について確認してみたいと思います。
まず1つ目
2025年1月14日74630円・3月11日60430円・4月3日67670円からの計算
  • E計算値 46230円
  • N計算値 53470円
  • V計算値 53190円

本日ここまでの安値は53380円ですのでN計算値53470円やV計算値53190円を意識した価格になっています。

さらにもう一つの期間で見ますと
2024年7月4日84120円・2024年9月12日58250円・2025年1月14日74630円からの計算は
  • E計算値 32380円
  • N計算値 48760円
  • V計算値 41870円

上記の価格が出てきます。この値幅計算から見ると今日の安値はWテクニカルプライスにサポートされていることがわかりますのでこの価格を明日以降維持できるかどうかに最大注目ポイントして 対応することになるかと思います。ここ抜けてしまうと奥が深い状況になります。

国内ドバイ原油(週足)
国内ドバイ原油週足

2020年安値から引くことが出来る2つのトレンドラインを割れていることも確認したうえで上記計算価格と近い価格も過去の主要な高値にありますので 目指すうえでも明確かと思います。
ちなみに週足RSIは現在30.4ポイント。2020年4月の安値を付けに行った時は3月に21.94ポイントまで低下し一旦戻したあと再度30ポイント割れたのが4月安値。そこから反発となった ことも踏まえて考えると週足ベースでその前後まで売り込まれる場面があってからの反発が起きて再度30ポイント割れが起きるような環境が起きた方が現在の外部環境を考えても急激なV字回復を期待は できない事から現実味がある戻り方かと思います。

最後に!
皆さん車を所有されている方はガソリン価格など下がっていますか?実際の商品取引市場の価格は4年前のレベルまで下がっています。国内ドバイ原油価格も2021年レベルまで下げています。 安いところを買えば上がって儲かっていた買い目線の方は今の動きの変化をどう考えておられますか? 本格的に買い転換しない以上は買いで入るにしても短期逆張りパターンになるかと思います。逆張りパターンでやる以上はストップロスを入れておかないといけない。 金相場も同じような雰囲気になってきています。原油もお問い合わせが多い銘柄ですがウクライナ情勢や中東の情勢を考えたら「下げるはずが無いと思って買いましたがとんでもないことに なってオンライン取引でやってますが困っています」などのお声も多い。
ウクライナ情勢や中東情勢が解決したわけではありません。材料だけでの判断で相場を見てしまうとその固定概念が判断を鈍らせる事があります。 そうならいように当社がご提供しているのが「マーケットEye」です。当社対面取引・オンライン取引の方は全コンテンツを見ることが可能です。またご質問も受け付けておりますので でお気軽にご連絡ください。相場分析室の人間が対応します。
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tradingview社のチャートを利用しています。

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監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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