【プラチナ需給は逼迫も、市場は貿易リスクを警戒】今日の相場解説 (2025.03.21)デイリーマーケットレビュー
最終更新日: 2025-03-21
ページ制作日: 2025-03-21

寒波から一転、夏日へ…桜も迷う春の訪れ
明日からは全国各地で20℃を超える地域も出てくるとの予報が出ています。大阪でも明日は20℃を超える予報となっており、夏日になるかもしれません。ほんの数週間前には大寒波による大雪で困っていた地域もあったのに、今度は一気に夏日……これでは桜もいつ咲き出せばいいのか悩んでしまいますよね。
花粉症の方にとっても、かなりつらい時期となっているようです。
現在はすっかり閑散としてしまった国内の穀物市場ですが、かつて小豆相場が全盛期だった頃なら、こうした気温の上下だけでも相場が大きく動いていたことでしょう。
大豆や生糸、綿糸などが活況を呈していた時代を知る方も、今では少なくなってきたのは少し寂しく感じます。
本日はプラチナです。
白金標準先物(日足)
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本日はプラチナについてです。
今週、金が史上最高値を更新する中、白金も上昇しましたが、依然として上限レンジを突破できず、上値の重い展開が続いています。
3月19日には「高値4,736円」をつけましたが、その後、大きな陰線を形成。本日はさらに下落し、3日前の安値を割り込む動きとなっています。
金が上昇を続ける一方で、白金の伸びは限定的なまま。依然として、金との価格差が広がる展開が続いています。
白金標準先物(日足)
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本日、価格は9日移動平均線(MA)まで下落。まずはここでサポートされるかが注目されます。
3月11日の安値4,451円から4,736円まで上昇した後の調整局面にあり、フィボナッチ・リトレースメントの主要ポイントは以下の通りです。
- 38.2%(4,627円) → 通過
- 50.0%(4,594円) → 通過
- 61.8%(4,560円)
本日安値は4,588円となり、50%押しをやや下回る水準で下げ止まりました。
本日終値は4,603円で終了。
今後のポイントとして、「半値押し水準」と「9日MA」がサポートとして機能したかどうか、週明けの値動きを注視する必要があります。
白金標準先物(日足)
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一目均衡表の分析では、3月19日の高値は、雲を抜ける絶好のチャンスでしたが、今回もブレイクに失敗。
現在のところ、転換線で上昇が抑えられ、半値押しと同じ水準でストップしています。(転換線の計算上、過去9日間の最高値と最安値の平均となるため、フィボナッチ50%押しと一致しやすい)
転換線の計算式
転換線=(過去9日間の最高値+最安値)÷2
今後の注目点として、4月2日には「雲のねじれ」が発生予定。この前後は価格が動きやすく、再び雲を抜けるチャンスが訪れる可能性があります。
下値の注目ポイント
過去の重要な安値として、以下の水準が強く意識される可能性があります。
- 2024年10月1日:4,468円
- 2024年12月9日:4,483円
- 2025年3月11日:4,451円
今後、価格が下落した場合でも、これらの水準がサポートとして機能するかがポイントになりそうです。
白金標準先物(週足)
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週足ベースの分析
現在、2本の長期上昇トレンドラインを維持できるかが重要な局面 となっています。特に、下側の「トレンドライン(B)」を割り込むと、下落が加速する可能性が高まります。 また、先ほど挙げた3つの安値(4,468円、4,483円、4,451円)を下回る動きが出ると、昨年8月の安値を試す展開になってもおかしくありません。 トレンドラインの維持が今後の方向性を左右するため、慎重に値動きを見極めたい局面です。
白金と金の価格差
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金価格の上昇を受け、白金と金の価格差は史上最大の逆転現象となっています。(過去には白金の方が金よりも常に高い時代があったため、「逆転現象」と表現します。) ついに価格差は10,000円を超え、過去の常識を大きく覆す状況となりました。かつては金と白金の間に強い相関関係があると考えられていましたが、このチャートを見れば、その関係性がもはや過去のものとなっていることが明確ですね。
材料面からは…
ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)の四半期報告
プラチナは3年連続で供給不足の見通しとなっています。
- 2024年:供給不足31トン(前回予想比46%増)
- 2025年:供給不足26トン(前回予想から拡大)
2024年のプラチナ需要は、2019年以来初めて250トンを超え、前年比5%増の258トンに達する見込み。一方で、供給量は前年比3%増の227トンにとどまり、大幅な供給不足が発生しています。
2024年下期には、
- コストコが北米でプラチナの地金・コインを販売開始
- 中国金貨グループが「プラチナパンダ」「プラチナルナ」に加え、1kgのプラチナ地金を発売
これらの動きが投資需要を押し上げる要因となったと、WPICのトレヴァー・レイモンドCEOは述べています。
※ ただし、こういった組織の発表は基本的に強気な内容が多い点は考慮する必要があります。
材料面では貿易戦争が注目
ECBのラガルド総裁は、米国との全面的な貿易戦争が起こった場合、ユーロ圏経済に大打撃を与え、インフレが急上昇する可能性があると発言。この見方は、金買い・白金売りの流れを加速させる可能性があります。 さらに、米国の関税政策が引き金となり、貿易を巡る緊張が高まることで、欧州・中国のみならず世界経済全体に不確実性が増大。これが白金の上値を抑える要因の一つとなっています。
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