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今日の相場解説【買い方は土俵際で粘れるか?ドバイ原油とWTIの重要局面】今日の相場解説 (2025.02.04)デイリーマーケットレビュー


最終更新日: 2025-02-04

ページ制作日: 2025-02-04

今日の相場解説

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インフラの老朽化問題

埼玉県八潮市で発生した県道の陥没事故は、4日で発生から1週間が経過します。現在も復旧の見通しは立っておらず、排水自粛要請が出されている12市町の住民たちは、元の生活に戻れない不便な状況が続いています。 4日午後には、住民に対して「可能な限りの節水」を呼びかけるなど、影響は広がっています。

今回の問題は、決して八潮市だけのものではなく、全国各地で起こり得ると指摘されています。 国土交通省は、下水管の標準耐用年数を50年と定め、特に腐食のリスクが高い下水管については5年に1回以上の目視検査などを義務付けています。異常が確認された場合には、速やかな修理や交換が求められています。
しかし、実際には検査や維持管理を行うための人員、機材、予算が不足しており、老朽化対策が十分に進んでいないのが現状です。経済が右肩上がりだった時代は終わり、今後は老朽化した公共インフラの維持・更新という課題が、日本全体でますます重要なテーマとして浮き彫りになるでしょう。



本日は「原油」の解説です

金標準先物が史上最高値を更新する勢いを見せている一方で、ドバイ原油価格は依然として伸び悩んでいます。この2つの資産の動きは、ここ数か月で逆相関がさらに鮮明になってきました。


金と原油価格(日足)
金と原油価格(日足)


前回の記事でも触れた、トランプ前大統領の就任演説での「ドリル、ベイビー、ドリル(掘って掘って掘りまくれ)」という発言。 この発言に象徴されるように、原油の増産によってエネルギー価格を引き下げ、インフレを抑制しようとする政策方針は、依然として市場に影響を与えている状況です。


WTI原油(日足)
WTI原油(日足)


2月3日の米国市場は上下に激しく動きました。

限月 始値 高値 安値 帳入値 前日比
2025/03 74.14 75.18 72.05 73.16 +0.63

高値75.18ドルから安値72.05ドルとなっており、その高低差は3.13ドルに達しました。これは、ここ最近では比較的大きな値動きとなっています。 昨夜の動きとしては、時間外取引で一時75.18ドルまで上昇しましたが、その後の通常取引に入ると価格は下落に転じました。

米国がカナダからの輸入品に対して25%の関税を賦課する予定でしたが、トランプ大統領は3日に関税発動を1か月見送ることを発表しました。カナダは米国にとって主要な原油供給元であり、原油に対する10%の関税はエネルギー市場に大きな影響を与える可能性があります。 同様に、米国へ原油を供給するメキシコについても、関税賦課が1か月先送りされることで合意されました。この関税発動の見送りは、カナダのトルドー首相とメキシコのシェインバウム大統領が、移民と麻薬密輸への取り締まり強化で合意したことが背景にあります。
今回の合意により短期的な市場の混乱は回避されたものの、依然として関税の影響は不透明であり、今後の米国と両国との貿易交渉が原油市場の動向に大きな影響を与えることが予想されます。

その他の材料としては、以下の点が注目されています。

  • OPECプラスの自主減産方針
  • 共同閣僚監視委員会(JMMC)を開催したOPECプラスは、8カ国による自主減産について、4月から段階的に減産幅を縮小することを再確認しました。しかし、これは市場の予想通りの結果であったため、原油価格への影響は限定的でした。

  • 米国とロシアの緊張
  • トランプ大統領は、関税や追加制裁を通じてロシアに対しウクライナ停戦を迫っています。依然として地政学的な波乱要因が残されており、原油市場に不安定要素を提供しています。また、米国がウクライナへの武器支援を今週末にも再開するとの報道もあり、状況は緊迫しています。 トランプ氏は繰り返しウクライナ停戦を訴えているものの、ロシアのプーチン大統領との会談は行われておらず、ロシアに対してはウクライナでの戦闘を継続すれば追加制裁を科すと警告しています。

WTI原油(日足)
WTI原油(日足)


WTI原油価格は「52日移動平均線(MA)」でなんとか踏みとどまっています。 ただし、以前から注目しているフィボナッチ・リトレースメントの「61.8%戻し」である「71.97ドル」を下回る場面が見られ、重要なサポートラインの攻防が続いています。

注目ポイント
  • 52日移動平均線での攻防
  • 現在、価格は52日MAの付近で推移しており、ここが短期的なサポートとして機能しています。このラインを維持できるかどうかが、今後の方向性を占う重要なポイントです。

  • 61.8%戻しのサポート割れ
  • 71.97ドルのラインは、フィボナッチ・リトレースメントの観点からも極めて重要な水準です。このラインを明確に下抜けると、売り圧力がさらに強まる可能性があります。

  • 下落シナリオ
  • 仮にこの最終ラインである71.97ドルを維持できず、明確な下方ブレイクが確認された場合、NY原油は65〜66ドル付近までの調整局面に入ると予想されます。 この価格帯は、昨年末からの上昇トレンドの起点となった水準であり、再びその水準に戻る可能性が高まるでしょう。

  • 上昇シナリオ
  • 逆に、52日MAと61.8%戻しラインのダブルサポートが機能すれば、再び73.65ドル(50%戻し)や75.33ドル(38.2%戻し)への反発も視野に入ります。


国内原油価格


ドバイ原油(日足)
ドバイ原油(日足)


12月9日の安値63,800円と1月14日の高値74,630円の半値戻り(フィボナッチ50%戻し)は「69,220円」となっています。 この水準は過去にも抵抗帯(レジスタンスゾーン)として機能しており、多くの投資家に意識されやすい重要な価格帯です。

注目ポイント
  • 重要サポートラインの下抜け
  • 2月4日の終値は68,990円となり、この重要なサポートラインである69,220円を明確に下回る形となりました。これはテクニカル的には弱気シグナルと見なされ、さらなる下落の可能性を示唆しています。

  • 52日移動平均線も下回る
  • さらに、「52日移動平均線(69,138円)」も下抜けています。この移動平均線は中期的なトレンドを示す指標であり、ここを割り込んだことは下落トレンドが強まる兆候と解釈できます。

  • WTI原油との比較
  • WTI原油と比較すると、ドバイ原油はより強い下落基調を示しており、チャートの形状からもさらなる下落圧力が強まっていることがわかります。

ドバイ原油は現在、買い方にとって極めて重要な局面を迎えており、まさに“土俵際でギリギリ粘っている”状況です。 今後は、WTI原油の動向にも注目が必要で、もしWTI原油が52日移動平均線を明確に割り込むような展開となれば、ドバイ原油もさらなる下落に備える必要があるでしょう。

ただし、一般的に「ここを割れれば一気に下落するだろう」と考えられる局面ほど、実際には予想以上にしぶとく耐えることが多いのも相場の特徴です。 買い戻しや押し目買いが入りやすいポイントでもあるため、売り方にとっても油断は禁物です。特に、突発的な大規模なショートカバーが発生する可能性があるため、注意が必要です。



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執筆者の写真

監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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